店 名

民俗村

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住  所

秋田県秋田市外旭川字梶ノ目777-2

食べた日

2005/03/13

TEL.

018-868-0575

前 説


 某料理対決番組を見ていると、ピザとチヂミが激しく競り合い、火花を散らしていた。お互
いの身をすり減らす様なデッドヒートの末、勝敗の行方はピザの元に帰趨したのだが、B食
クラバー的にはチヂミが食べたくて仕方なくなり、眠れぬ夜を過ごす羽目になった。チヂミが
食べたい!と、うわごとの様に何度も何度も左手を高く差し出しながら、繰り返したハズで
ある。

 最近、B食倶楽部かまみ特派員が、秋田で韓国料理が食べられるトコは無いか!と聞い
て来たコトがあった。何軒か名前は覚えていたモノの、実際には行ったコトが無く、何とも中
途半端な情報を返してしまったのだが、活力溢れるかまみ特派員は、韓国料理店を次々と
制覇。魅惑の体験談をB食クラバーに教えてくれていた。

 コレがタイミングの妙と言うのか。韓国料理を食べたいタイミングで韓国料理の情報を得ら
れるなんて。実際は情報を欲したかまみ特派員こそがコノ様な特典に恵まれるべきで、あ
べこべさ加減が非常に申し訳ないが、この際割り切って利用させて貰うコトにした。

 秋田市内に韓国料理店はカナリ少なく、コリアンフードを食べたい!って思ったら、焼肉店
に行くしかないのだが、ソコで提供されるモノと、実際の韓国料理にはあからさまな違いが
あると言うコトは、
去年初めて行った韓国旅行で実証されている。只辛いダケではなく、チャ
ンと他の味もする辺り、知ってしまうと代用はきかない。って言うかヒョットしたら辛さ控えめ
の店バカリ行っていたのかもしれないが。

 そんなワケで取り敢えず、今回はかまみ特派員が教えてくれた中から、民俗村に行って
みようと思った。民俗村のある場所は以前、中国の方が提供する中華料理店の雪梅があ
った場所で、しかしソノ店はいつの間にか無くなっていた。

 『あぁ、ココもサルガッソーなのだろうか…。』などと遠い目をしていた時もあったのだが、
実は雪梅は場所を移転して営業。店舗面積も駐車場もカナリ広くなり、外からも繁盛してい
る様子が伺える。もし民俗村にも同じコトが起こるなら、このスポットは世にも珍しい逆サル
ガッソーポイントとして我々に認知されるコトになるだろう。

 雪梅では店舗前に駐車場が少なく、少し離れたトコロに別に駐車場があったのだが、民
俗村はどうであろうか。naoさんから寄せられた情報によると、店の隣に4台程置けるらしい
コトが解った。駐車場も広くしたのだろうか?どんな風に変わったのか楽しみにしながら、
車を走らせた。

Comment


 実は民俗村の前は今迄に、何度も車で通過したコトがあった。雪梅の頃は落ち着いた色
だった外観も、一体何故そうなるのか?と疑問を持たざるを得ない程に鮮烈に目に焼き付く
真っ黄色。コンナに鮮やかな黄色を見ると、何故か辺見マリのコトを思い出す。世界中探し
ても彼女ほど黄色が似合う女性もいないだろうが、ヒョットしたら匹敵するぐらいの女性店員
がいるかもしれない。もしかして店内もオールイエローだったらどうしよう?と、二の足を踏ん
でいたコトもあるのだが、それを確認するにも良い機会だ。ドチラに転んでも、貴重な経験が
出来るのは間違いない。

 店に辿り着くと両脇に4台の車が停まっていて満杯。雪梅の頃と特に変化は無い様だ。少
し離れたトコロにも駐車場があるらしいので、店内に入って聞いてみると、ネイティブでは無
い日本語の女性店員が、ココに置け!と、店の前の歩道を指さした。

 …ホントにそんなトコに置いて良いのかよ、と不安になるが、韓国では車と人で事故があ
った場合、日本とは逆に人の方が悪いと聞く。それならば納得が行く様な気もするが、ココ
は日本である。歩道の半分を塞ぐ様な停め方をして、たまたま巡回中の国家権力の目にで
も留まったらどうなるのだろうかと思ったが、ソコはまぁ素直に店員に従うコトにした。

 店内に突入。視界イッパイに広がる警告色を覚悟したのだが、壁は落ち着く白だった。駐
車場を指示してくれた女性店員を改めて見てみると、ヤハリ黄色い服は着ていなかった。コ
ノ辺ガッカリと言うか落ち着くと言うか何と言うか。片言の日本語を話す彼女は、オモニって
言うコトだろうか。もう1人若い女性店員もいるが、こう言う時いつも、2人は親子なのだろう
かと気になるのは短絡過ぎか。

 まず、食べたくて仕方なかったチヂミを注文。大小2つのサイズがあり、タップリ食べたいB
食クラバーは大を頼もうとしたが、同行していたクラバーKの希望により、結局小に落ち着い
た。コレが良い判断だったとは、後程気付くのだが。他にはプルコギ、トッポギ、ユッケともう
一品、どれもこれも定番中の定番ってノリの料理を頼んだ。

 暫くすると、白菜キムチとカクテキの乗った皿がやってくる。何も知らなければ、『えっ?こ
んなの頼んでないよ!』と言ってしまっただろうが、かまみ特派員より、おとうしだかおもて
なしらしいと聞いていたので、素直に受け入れた。早速食べる。辛い以外にも味がある、韓
国で食べた味に似ている。

 クラバーKにとって生涯で一番美味いキムチは、仙台で買ったモノで、何かっつっちゃぁア
ソコのキムチ食べたい!と繰り返していたモノだが、1つまみ口にしたクラバーKは、これで
キムチを買いにワザワザ仙台まで行かなくても良いかもしれない。と言い切った。クラバーK
も気に入った様である。

 キムチで弾みがついたせいもあるのだろうが、出て来た料理はドレもコレもカナリ満足。
次々に無くなっていったのだが、ある瞬間に突然ストップ!満腹でコレ以上入らなくなった。
チヂミは小さいサイズにして良かったなぁと思い、食後に少々ノンビリしていると店員がやっ
て来て、『今日は料理が遅れてしまって申し訳ありません。コレはサービスです。』と良いな
がら、干しイカのキムチを持って来た。

 そう言えば一番最初に来ても良さそうなユッケがラス前に来た辺り、チョット不思議に思っ
たのだが、別にそれ程気になったワケでも無い。更に満腹のお腹を抱えた我々に、サービ
スとは言え何かを食べろと言うのは酷なモノである。隣のテーブルに座っている方々に譲ろ
うかとも思ったのだが何故か躊躇。結局食べるコトにした。まぁ、どんなモノ何だか食べてみ
たいって気持ちが一番だったろうが。

 意外と少ないメニューで腹一杯になった我々だが、次回来た時はやはりコテコテメニュー
の、鶏カルビやサムゲタンを食べてみたいと思う。店内もテーブルが1つ空いてる程度の盛
況さで、後はお客さんが入れ替わり立ち替わりの状況であった。いずれの日にか、新店舗
の誕生を予感させるに充分である。