店  名
 無限厨房
食べた日
2007/03/23
住  所
 秋田県秋田市卸町2-2-7
営業時間
11:00〜14:00 17:00〜23:00
電話番号
 018-862-2133
定休日
 

お刺身船盛り定食
船盛り
市場汁
付け合わせのネギ

前  説

 毎年バレンタインデーには女王様がスイーツを手作りされ、振る舞って下さる。ある人の元へは勿体なくも有り難くも、女王様が直々にお出向きになられて手渡され、あるモノには何時にココに来い!と言う勅命が下され、受け取らせて戴くコトが出来る。いや、女王様は『来い!』なんて言わず、もっとエレガントに『来るが良い。』と仰ったろうか。

 もっと正確に言うとソレはバレンタインデー当日では無く、バレンタインデー前後数日の内に行われる。我々、女王様にお仕えさせて戴く身にとって、女王様よりチョコを賜るコトは何よりも名誉なコトで、1年間の努力はコノ日のタメにある!と言っても過言では無い。

 毎年そのシーズンが近づくと、今年も女王様からチョコを戴けるだろうか?とソワソワする気持ちは、思春期真っ盛りの男子中学生や、窓際係長の比では無い。しかし彼らの様に、ワザと1人でいる時間を多くしてみたり、女子社員に何でもないお使いを頼んで自分へのチョコを買って来易くする、なぁ〜んてコスい真似は出来ない。あくまでも只々ヒタスラ、女王様からのお達しが到着するのを待つノミだ。

 今年はバレンタインデーを過ぎてから振る舞うぞよ。との予告がなされていたのだが、実際に連絡が来るまで、自分がチョコを戴けるかどうかは解らない。1年間の自分の行為を振り返り、果たして自分は誠心誠意女王様にお仕えしていただろうかと問い直していたトコロ、女王様からの勅命が届いた。

 ヤッター!と小躍りするB食クラバー。ココ数日、思春期真っ盛りの男子中学生を参考にして、無意味に1人でいる時間を多くしていた成果かもしれない。だとしたら彼らの行動にも科学的、或いは心理的な根拠の様なモノが存在している可能性を否定できない。

 そう言えば彼らは、連日のんべんダラリと生活しているB食クラバーとは違って、毎日々々、来る日も来る日も勉強をし続けているのだ。自分と比べるなんて、おこがましい様な気さえして来た。いやきっと、学力も体力も中学生達の方が上なんだろうなと思われる状況に、コレからは彼らの行動を大いに参考にさせて貰おう!とか思ってみたりみなかったり。

 え〜、そんなワケでバレンタインのお返しと言うコトで、クラバーRさんと共にお目もじが叶うコトとなった。


Comment

 場所は、まるごと市場内の無限厨房。女王様にお目もじさせて戴くに当たり、一体場所をドコに設定すれば良いか考えに考えまくったが、結局良い場所が思い浮かばず、最終的には女王様に決めていただいた。…なんかコレって、本末転倒っぽくないか?

 まぁしかし、女王様がオススメされる場所に外れがあるハズもなく、スッカリ大船に乗ったツモリでいたB食クラバーは、安心しまくっていた。聞けば無限厨房のランチは限定10食だと言うが、少々早めの時間に待ち合わせを設定していたので、問題ないだろうと考えていた。

 が、秋田市内は渋滞真っ盛りで車が思う様に進まない。チョット考えてみたら今日は23日の金曜日。別にアイスホッケーのマスクを被った殺人鬼が、湖畔の別荘でチェンソー片手に暴れまくってるからではなく、25日前の最後の平日だから車が混んでいるのだと、薄らボンヤリしたB食クラバーにも、ようやく状況が飲み込めた。あぁっ!早くしないと女王様をお待たせするハメに!!!

 女王様をお待たせするコトも気になるが、ソレよりも限定10食のランチに間に合わなかったらどうしよう?と言う思いが一杯に。自分は良いからせめて女王様の分ダケでも間に合って欲しい!と心から祈る。

 しかし、女王様は家柄や血縁ダケでソノ地位に着いたのでは無い。幾重にも折り重なる難題を前にしても、瞬時に正しい回答を導き出せる才覚の持ち主でいらっしゃるからコソ、女王様でいらっしゃるのだ。一足先にお着きになられた女王様は、時間に遅れたB食クラバーの分も注文してくれていたのだ。ありがたい。コノ心遣いがマタ、民衆が女王様に惹き付けられる魅力の1つなのだ。ソノ証拠に、人数が揃ったなと見た店員さんが何人も、『もうお持ちしてもヨロシイでしょうか?』と、素晴らしい笑顔でお伺いを立てて行く。そう言う笑顔を自然に出させてしまう、ソレが女王様の力なのだ。

 限定10ヶのランチがどう言うモノかと思ったが、料理が運ばれて来てビックリ。カツオ・貝柱・甘エビなど、7種もの刺身による、豪華船盛り定食であった。コレが\780とはニワカに信じがたい。女王様と一緒でなければ、あのぉ〜、コレ間違ってませんか?って店員にさんに聞いてしまいそうだ。

 そう言えば店内を歩いている時、目に入った殆どの人がコレを食べていた様な気がする。良く間に合ったな〜と思ったが、現定数は10ヶでは無く15ヶの様だ。ソレにしても、女王様が早く到着していなければ食べるコトが出来なかったかもしれない事実は消し去るコトが出来ない。感謝すると共に、一体他の人達は、何時からココに食べに来ているんだ!と言う疑問も消し去るコトが出来ない。

 女王様がお好きなマグロが無かったのが、女王様的にはもしかしたら物足りなくらっしゃったかもしれないが、そんなコトはおくびにも出さない。サスガやんごとないお生まれの方は、細かいコトにはこだわらない。

 ネタはどれもが新鮮で、当然のコトながらベリーグッド。刺身のツマも全部食べ、最終的に舟の上に残ったのは貝殻ダケであった。腹一杯で仕方ない。成る程、コレを15ヶ以上出した日には、赤字だらけになるだろう。って言うか15ヶでも儲けがあるのかどうか気になるが。

 女王様に満足して頂くハズが、逆にコチラが大満足してしまい、ヤッパリ本末が転倒していた1日だった様な気がしてならない。