店 名
Thai Thai

 

 

 

住 所

秋田県秋田市広面字鍋沼5-1

初めて食べた日
2003/12/25
TEL.

018-884-4777

 

営業時間
17:00〜1:00

前 説


 ある日の新聞折り込みチラシに、奇抜なデザインでB食クラバーの目を惹き付けるものが
あった。竹だったか林だったか、1ヶ月以上経った今となってはイマイチ覚えていないが、ア
ジアをイメージした料理屋がオープンすると言うコトだった。そのチラシからの印象に、只なら
ぬモノを感じたB食クラバーは早速クラバーMさんに報告。Mさんも気になるらしく、そのチラ
シをいつの間にか自分のモノにしていた。

 それから暫くして、クラバーMさん宛にThai Thaiから封筒が届いた。B食クラバーは見逃し
ていたが、先日のチラシには、オープンを記念しての無料お食事会へ御招待!と言う魅力
的なセンテンスが載っかっていたらしい。そんなラグジュリーな懸賞があったのを知らなかっ
たなんて、今以て異常に悔やまれるが、どうやらクラバーMさんは、B食クラバーに知られる
コト無くソレに応募していた様だ。

 何故B食クラバーに黙ってそんなモノに応募したのかがチョット気になるトコロだが、今とな
ってはどうでも良い。もっと気になるのは封筒の中身である。こう言うコトは良くあるコトで、
宿題やらなくちゃ!って思っても、机の汚れが気になって掃除を始めたりとか、怒られている
のに窓の外でグデグデに横たわっている野良犬が気になったりとかですね、コレは逃げで
すか。そうですか。

 ラッフルズ・ラガーを飲みつつ、アジアンフードに舌鼓を打つ自分の姿を想像しながら封筒
の中身の内容を聞くと、厳正なる抽選の結果、残念ながら外れてしまったらしい。落胆の色
を隠せないB食クラバーズ。パタヤリゾートで、怪しげな日本語を話す現地人による、マリリ
ンモンロー風のコントを繰り広げる親子連れに\300位あげたくなったのだが、寸前で却下。
心は一気に、冬へと急速に近づく秋の終わりの気配へと同化して行った。

 伝え聞くトコロによると、同じ様に抽選に応募していたユカイさんは厳正な抽選の結果、見
事に当選したらしい。何とも羨ましい話である。一般オープンの前日に開催された無料食事
会に行ったユカイさんの話によると、大変な混乱があって、食事が出てくる迄1時間程待たさ
れたそうである。

 それはどう言うコトかと少々気になるが、開店したての店では良くあるコトだろうと無視する
コトにした。B食クラバーとしてはいつThai Thaiに行くべきかと考えていたが、そのチャンス
は、世界中がある1人の有名人の生誕を祝福する日に訪れた。

Comment


 前日迄仕事が忙しくきゅうきゅうとしていたのだが、片づいたので本日はベリーリラックス。
心に余裕が出来ると何故か気分もゴージャスになる。年の瀬でもあるし、何か美味いモノを
パァ〜っと食べたくなり女王様に連絡してみた。すると女王様も乗り気だったのだが、師も
走り回る時節柄、大変忙しい様で今日しか余裕が無いと言う。普通だったら今日の今日っ
てのは困りモノだが、別に忙しくもないB食クラバーとしてはイツであろうが問題は無いので
渡りに船と言うか願ったり叶ったり。

 ドコへ行こうかと考えるB食クラバーの頭に浮かんだのは、やはりタイタイであった。店の
前は何度か通ったコトがあるのだが、周りの景観とは明らかに一線を画す、新聞のチラシ同
様の奇抜なデザインが、高い密度と質量を伴って近隣の空間を歪めていた。その、ブラック
ホールから発生するパルスにも似た刺激が、B食クラバーのハートに絶え間なく届いていた。

 と言うワケで、今年のB食倶楽部はクリスマスに活動してみた。Thai Thaiの建物は、夜に
なると一層四次元空間感を際だたせる。何もかもがソコに吸い寄せられるワケでもないだろ
うが、駐車場は完全に満車で、通路も埋まっていた。コレはクリスマスだし、店内はメチャ混
みなのだろうかと、恐る恐る中の様子を見てみると、4組程先客がいるダケだったので、まぁ
問題ないだろうと待つコトにした。

 ユカイさんから話を聞いていた女王様は、Thai Thaiに来るのを非常に楽しみにしていたら
しい。店員の慣れなさ加減がどの程度のモノか、体験したくてウズウズしている様子が見て
とれる。中でも、何のために付けているのか解らないインカムに興味があった様だが、今日
の店員達は付けていない。女王様の目に失望の色が微かに浮かぶ。

 エクステリアがエキセントリックならばインテリアも同様で、細い木の枝と言うか堅めのツタ
みたいなモノが内装の全てに絡み付き、解らない人が見たらココは廃墟か!と思ったり、昔
気質の植木職人なんかが来たら、もう見ちゃいらんねいやい、ガッテンだ!宵越しの金は持
たねぇゼ!とか言ってノコギリをギコギコさせそうな危うさがある。無い無い。

 広い店内はパート毎にスタイルが変わっていて、色々なジャンルの席が用意されている。
待ってる間に散々見ていたのでカウンター席はイヤだなと思っていたが、マンマとカウンター
席の方へと案内される。徐々に足取りが重くなりながら辿り着いた先は、2人用の半個室の
様なテーブル席であった。しかし、その周りは穴の開いた鉄板で囲まれ、パッと見た瞬間の
印象は、インディアンのテントの様であった。思わずのろしを上げたくなる。嘘を付きたくなく
なる。

 いよいよ料理を注文。ココから食べ始める迄にどれぐらいの時間が掛かるのか、女王様は
楽しそうにソワソワ。しかし!予想は裏切られ、非常に当たり前のペースで料理達は到着し
始めた。それ以後も注文の混乱等発生しなかった。無料お食事会での出来事は、店員達
のロールプレイングなのではないかとさえ思えてしまう。

 途中何度か、テーブルが空いた皿でイッパイなのに店員が来てもソレを下げないと言うコト
があって、その度に、備え付けの店員呼び出しボタンで女王様が店員を呼びつけ、『これら
をお下げ。』と言い出しやしないかと楽しみにヒヤヒヤしていたが、サスガにそうはならなか
ったのでガッカリ

 自分たちが座っているスペースのコトを、女王様はタケノコみたいだと言った。!そうか、コ
レはタケノコだったのか!と、自分がインディアンテントみたいだと思ったコトは言わないでお
こうと心に決めた。続けて女王様は何かのサナギの様だと言ったが、食事の最中、妙にリ
アルに感じられてfeel so bad。

 トイレは2階にあり、カナリ歩いたのだが、そのおかげで店内の殆どの部分を見て回るコト
が出来た。どの席に座ってもソレゾレの楽しみ方がありそうでマタ来たくなる。カウンター以
外。
やたら壁一面にガラスを使っているので、チョット注意を怠るとガラスに激突してしまい
かねないB食クラバーはスズメかアリスか。開店したてで混んでいる店は、空いてる席があ
ってもナカナカ案内されないコトが間々あるが、見る限り全てのテーブルが埋まっている。コ
レはヒョットしてナイスなコトでは無いだろうか。

 料理についてコレ駄目!ってモノはそれ程無く、女王様も概ね満足された様である。B食
クラバーとしても正しい油淋鶏を確認できたので満足した。最後に北京ダック、デザートから
杏仁豆腐、マンゴープリンを頼んで、ムエタイキック風スト・ト・ト・ト・ト・ト・ト・トァップ!マン
ゴープリンはややサッパリ目だったが、杏仁豆腐がマッタリした風味で素晴らしい。出来る
コトならお持ち帰りしたい位である。

 Thai Thaiについて、女王様がどれほど満足されたのかを、女王様自身が発した言葉でこ
のコーナー了。

アバディより100倍美味しい。』

杏仁豆腐 \380  油淋鶏 \580  Thai Thai 北京ダック \680