店  名
 ル・クレッソン
食べた日
2008/05/01
住  所
 秋田県秋田市広面釣瓶140-1
営業時間
11:30〜14:30(ランチ)
電話番号
 018-832-8929
定休日
 

ハンバーグ&海老フライ
海老フライ
ハンバーグ&クリームコロッケ
サラダ&パン&スープ
サラダ
パン

前  説

 日々情けなさに満ちあふれているB食クラバーの日常だが、最近特に残念なのが、雑誌を読みながらゴハンを食べられないコトだ。

 ゴハンを食べながら雑誌を読むなんてヤメナサイ!ドッチか一つに集中しなさい!と、B食クラバーの母親を始め、世の中の多くの親ならば子供に対してそう躾けているだろうし、ソレが本来ある正しい姿なのだろうが、コドモの頃のB食クラバーは、一体何故そうしなければならないのか不思議でならなかった。

 ソレと言うのも当時のB食クラバーは、TVを見ながらマンガを読んで、ソノ上でゴハンもコボシたりせずに、自分的にキチンと食べていると自負していたからだ。

 TV見ながらマンガなんて、結局ドチラも頭に入らないだろう!と言うのが親の言い分だったのだがB食クラバーは、TVで誰が何を喋ったかとか、どう言う音楽が鳴ったかとか、マンガのキャラクターのセリフはモチロン、擬音などの書き込みまでチャンと理解できていた。

 全部が頭の中に入るし、ゴハンだって残さずにキレイに食べているし、まぁ多少行儀は悪いのかもしれないけれど、一体何が問題なんですか?と言う、今の自分がソンナ子供を見かけたら、何でも良いからとにかく言うコト聞け!と、後頭部をスリッパで叩きたくなる様な衝動に駆られるイヤな子供だった。

 ソレが多分高校生か、おそらく20歳位までは出来ていたと思うが、こないだ漫画を読みながらゴハンを食べよう!と思った時に、ソレが出来ないコトに気付き愕然とした。

 ゴハンの味も美味しいんだがどうだかよく解らないし、マンガのセリフどころかストーリーすらも頭に入らない。挙げ句の果てにはページすら上手くめくるコトが出来ずに目の前真っ暗。

 イツの間に自分は、1つのコトしかできないシングルタスク人間になってしまったのか。思い返せばつい最近までは、サッカーの試合観ながらページの更新してたよなーと思いつつ、当HPのFootBallコーナーを見てみると、ソレも何だか4年も前のコトらしい。当然今の自分には、そんなコトなんか出来やしない。

 以前の自分がそう言うコトを平気で出来ていたなんて、今更ながらまるっきり現実感がない。燃焼力の強いろうそくは早く燃え尽きると言うが、今のB食クラバーがマサにソノなれの果てなのだろうか。

 コドモの頃のそのマルチタスクブリを、TVやマンガに使ったりせず、もっと勉学方面に傾ければ良かったなーと、今更のように後悔してみたり。もしもタイムマシンがあるのなら、当時の自分に会いに行ってみたい。

 何もせずにのんべんだらりと過ごしていると、将来のキミはこんなコトになってしまうんだよって教えたら、そうならないように奮起するよりも、ヤッパリ悲嘆にくれてやる気を無くし、今よりもっと寂しい自分になっている可能性の方が高いだろうか。

 あーもう、余計なコトなんて一切考えないで、何もかもを笑い飛ばしてしまいたい。そー言やサフランが閉店してからと言うモノ、美味しい海老フライを食べていない。サフランの様な海老フライを食べたら、コンナ憂鬱気分も一瞬で蒸発するんじゃないかと言う期待感が。

 数年前から、もしかしてコノ店ならあるかも!と思っていたル・クレッソンへと、ランチに出掛けてみるコトにした。


Comment

 例によって、何度も店の前を素通りした経験ダケは豊富な店で、ソノ理由はと自分の胸に手を当てて考えてみると、(B食クラバー的に)排他性の高さを感じさせる店構えにある。

 非常に落ち着いた印象を抱くエクステリアからは言いしれぬ高級感が滲み出て、スッカリ貧乏さ加減が板に付いているB食クラバーとしては、イマイチ店内突入に二の足を踏んでバカリなり。

 店外からは中の様子をも1つ伺い知るコトが出来ず、例えば入り口付近にでも、本日のメニューの御案内なんてモノがあったりすると、ソレは非常に解りやすくて、B食クラバー的にも安心して店内に入れるのだが、ル・クレッソンにはソレがない。

 えぇ〜い、ままよ!とか思って店のドアを開けてみても、扉の裏側から出て来たボーイに、『当店はフォーマルな服装の方でないと…』とか言われたり、慌ててTシャツにマジックでネクタイを書いたりしてどうにかゴマかして入ってみたトコロで、他のお客さんが皆ブランデーグラス片手に『ルネッサァ〜ンス!』とか言って乾杯でもしていた日には、いたたまれないコトこの上ない。

 しかしまぁ、ランチならばソコまで敷居が高いコトもあり得まい。ソレにもしかしたらお金持ちの人がB食クラバーを見て哀れだと感じて奢ってくれるかも知れないし、とか自分にとって一方的に都合の良いコトを考えながら、ヤッパリえぇ〜い、ままよ!と店のドアを開けてみた。

 程良く採光を抑えた感じの店内。黒、あるいは茶系の落ち着いた色したテーブル&床。一瞬しまった!と思ったが、店内にいるお客さんの服装を見ると皆、カジュアル…と言うよりも普段着で来ている様なので安心した。モチロン、全身をビシッとブラックスーツで決めたボーイさんもいなかった。1つ深呼吸してから席に着いた。

 そうして落ち着くとコノ店の内装は、ほんのりとした歴史を感じさせつつも、ちゃぁ〜んと細部まで手入れが行き届いた喫茶店かレストランの様に思えて来た。

 メニューを見る。ソコには、ハンバーグ・エビフライ・クリームコロッケ・ポークソテーなどの料理が記載されていて、あぁそうか、ココは正しい洋食屋さんなんだなぁ〜と、ようやくココで、ルクレッソンとB食クラバー間の調律が完了した様な気がする。…夜はヤッパリ、ドレスコードが必要な可能性も捨て切れないが。

 もちろん海老フライを食べたくて来たのだが、メニューを見た瞬間、ハンバーグにも心を奪われたので、両方を楽しめるハンバーグ&海老フライを注文した。ランチは全品、サラダ・スープ・ドリンク付きで、ライスかパンを選べるそうなのでパンをお願いした。

 最初にパン・サラダ・スープが運ばれて来たが、特にサラダを見て驚いた。キャベツ&レタス&キュウリ&ミニトマト!がふんだんに使われた、なんて言うか素晴らしい盛り具合。しかもソレら野菜の上には生ハムが乗っかっていると言う大盤振る舞い。B食クラバーの場合、コノ3点ダケで充分ランチとして成立してしまいそうだ。

 ソレらを食べて、いやぁ〜お腹も落ち着いたよね、じゃぁお会計でもしようかしら?ってな気分になったトコロで、メインであるトコロのハンバーグ&海老フライが到着した。ゲプ。デミのかかったハンバーグと、今のお腹の状態的に非常にウレシイ、少々小さめのエビフライ。デミは若干甘めであったろうか?

 非常にお腹が一杯で、食後のレモンティーさえも、なかなか口に入っていかない。10種以上あるランチは全て\1,000以上するのだが、このボリュームを考えるならば、高い値段だとは言えないだろう。

 駐車場は店の前に3台程と、裏の方に更に5〜6台停められそうな程ユッタリしているが、B食クラバーが食べ終わるまでに、お客さんが入れ替わりながらも、常に半分以上のテーブルが埋まっていた辺り、コノ店の人気の程が伺える。

 と言うワケで、非常にリラックスできる人気店だって言うコトも解ったし、今度はもう少し空腹な時に来てみよう。