店 名
以なほ

 

 

 

住 所

秋田県秋田市八橋三和町13-13

食べた日
2004/05/15
TEL.

018-862-1180

 

営業時間

 

前 説


 B食クラバーが勤めている会社では4月から新しい事業を開始。お金がバンバン入ってくる
のでウハウハの経営陣とは裏腹に、従業員達は多大な迷惑を被っている。どうやらアマリ
深いコトを考えられずに走り出されたこのプランの影で、って言うか全てであると言っても良
いような気がするのだが、ずさんな経営の綻びを繕う作業で毎日が終わっている。

 何か問題が発生する度に、モチロン対応はしなければならないのだが、その時間がジック
リ取れるワケでは無く、緊急的に突発的に、泥縄式に作業は進められている。雨漏りをどう
にかしようと思ったら、本来ならば屋根を補修しなければならないのだが、水が貯まってい
るトコロに洗面器を置くダケで手がイッパイになると言う、とてもバブル経済を経験した後と
は思えない事態に直面している。

 と言うワケで、先月の下旬から残業に継ぐ残業。コレまで殆ど残業とは縁が無かった人ま
で、遅い時間まで働いているのだから、その異常さも推し量りやすいのではないだろうか。

 まぁそんな、何十ヶ所もの部分から水漏れしているコンクリートの堤防を、泣きながら埋め
て行く様な作業も、現段階では小康状態。コレからもう一週間位時間が経つと、再び血で血
を洗う修羅場と化すのかもしれないが、現在のコノ落ち着きはカナリ貴重。晴れた日の土曜
日出勤では、久しぶりに長閑さを感じるに至った。

 窓から見える空は青い。ジメジメと湿度が高いワケでも無く、肌寒さを感じるワケでも無い
コノ季節はB食クラバー的にカナリ好きな気候。何かコノさっぱりさを感じる食品を胃袋にも
味あわせたくなったが、仕事のコトを色々考えていたので、ナカナカその辺まで脳味噌が動
かない。

 以前ならコンナ時は、市役所裏の讃岐へ行ってうどんを食べているトコロなのになぁと思い
つくが現在は閉店中。食べたい時に食べたいモノを食べられないと言うのは意外とツライ。
頭の中が讃岐だらけになった頃、そう言えば八橋にも1軒讃岐うどん店があるのを思い出し
た。讃岐と共に稲庭も出す店らしい。

 2種類の麺を出すのは少々気になるが、クラバーMさんと共に出掛けてみた。

Comment


 初めて行く店なので地図で場所を確認。大体の場所迄は頭の中で展開できるのだが、目
的地はどうやら、八橋地区特有のコミコミした細い道路を通った中にあるらしい。地図と睨め
っこをしながら車を進める。

 比較的最近八橋に出来た、高層マンションが目に飛び込んで来る。遠目とか新聞の広告
では良く見掛けていたのだが、肉眼でコンナに近づいて見るのは初めてだ!等と喜んでみ
たり、入居者がイッパイいるんだなとか思っていると、遠くに『うどん』と書かれた白いノボリ
が見えてきた。

 最近タマに見掛ける、一軒家の一部を店にした様な構え。小上がりにテーブルが3つ。後
はカウンターと言う比較的こぢんまりとした店内。板張りも新しい床は、一瞬靴を脱がなけれ
ばならないのかと思ったが、冷静に他のお客さんの足元を見ると、誰も靴を脱いではいない
ので、安心して上履きのまま足を踏み入れた。

 メニューは全て、讃岐と稲庭で同じモノが揃っている。スペシャルと言うネーミングに惹か
れて、店名の入った以なほスペシャルを頼みたくなったが、写真が載っていないのでどんな
モノなのか解らない。店員に聞いてみると、メニューに載っている殆どの具がトッピングされ
ているらしい。迷うコトは無かった。クラバーMさんはスタンダードにきつねを注文した。

 以なほスペシャルの登場。たぬき・生海苔・梅・とろろこんぶ・辛子挽肉・きゅうり等が乗っ
かって、スペシャルの名に恥じない。コレに小さいかやく御飯が付くのだが、B食クラバー的
にはコレでかなり満腹。他のテーブルでも頼んだ人がいる様だが、喜んでいる風な声が、コ
チラまで聞こえて来た。

 色々な種類の具が入っているせいか、うどんの量よりも圧倒的に具の方が多い。10年位
前の安達ユミならば、具が多いとか大きいとか言って、大喜びしそうだが。って言うかアレは
うどんじゃ無くカレーか。以なほスペシャルは何て言うか具のせいで、最終的には結構辛か
った。隣のテーブルではかき揚げうどんを頼んでいる人がいたが、うどんとは別の皿に乗っ
て来る様で、フツーよりちょっと大きい。次回はアレを食べてみるかと心を固める。

 どのメニューも、讃岐か稲庭かで値段が違っている。どれについても稲庭の方が\100程
高くなっており、全国を探すと\100位から提供されている讃岐の方が安いのは、当たり前だ
とB食クラバーとしては思っていたのだが、麺を讃岐から運ぶのだとすれば輸送費がかかる
ハズで、その分だけ讃岐の方が高くなければならないハズだ!と、クラバーMさん。

 …。!。その素晴らしい着眼点に、反論する言葉が見つからないB食クラバー。いや、別に
反対意見は述べなくても良いのだが。コノ鋭さには時々ハッとする。

 さて、会計時。きつねうどんが\220と言われて、クラバーMさんが店内全体に響き渡る様
な声で店員に聞き返す。現在、7月のいつ迄だったか忘れたが、開店一周年記念のサービ
ス期間中で、お昼は全品半額にしていると、我々が座ったカウンターの目の前に貼り紙がし
てあったのに気が付かなかったらしい。こんなトコロもクラバーMさんらしいっつっちゃぁらしい
のだが。

 こんなコトならもっと高いモノを頼めば良かった!と悔しがるクラバーMさんであったが、コ
レからは7月中旬迄の土曜日出勤時は、ココでランチを食べよう!と誓い合った。

以なほスペシャル(さぬき) \880  きつねさぬき \440