店 名
鮨処西功

住 所

北海道小樽市堺町2番10号

訪問日

2002/06/4

TEL.

0134-23-7283

営業時間

前 説


 2002年、W杯観戦のため、北海道初上陸!この言葉だけを見ると若干フーリガンっぽい。
食のフーリガンを目指して、じゃらん、るるぶ、まっぷる等の旅行雑誌を立ち読みしまくり、
買い漁り、完璧なB食プランを練り上げていたハズなのだが、札幌市内ではコレ!と言った
モノに巡り会わなかった。

 スープカレーは薬膳っぽく、カニラーメンは冷凍。ジンギスカンはサスガに、昔良く行って
いた、銀座東芝ビル屋上のビアガーデンのモノとは一味も二味も違っていたが、それとて、
来て良かったぁ〜!って程のモノではなかった。

 北海道デビューが遅すぎたのか?北海道に対するイメージばかりがヤケに膨らみ、
北海道に行けば、何を食べても美味しいものばかり!きっと吉野家の牛丼すら舌鼓を打ち
ながら食べてしまうに決まってる!・・・って言うのは大袈裟だが、海外の方が日本に対して
持っているイメージ、『フジヤ〜マ、ゲ〜ィシャ、ハラキ〜リ、ア〜キハ〜バラ』ってな感じで、
北海道のコトを捉えすぎていたのかも知れない。

 少々ガッカリした気持ちを引きずりつつ、小樽に行ってみるコトにした。

Comment


 B食クラバーMTが、職場の人に書いて貰ったと言う地図が頼りだ。一見やる気の無いよう
な店構えだが、入ってみると美味かったと言うコトらしい。こう言うのこそホントっぽい。いわ
ゆる口コミと言うヤツだ。そして、B食クラバーKは職場の人に、小樽に行かなきゃ北海道に
行ったとは言えない!って言われたらしい。北海道に来た!って全身で感じたい。期待に胸
を膨らませて、その地図をのぞき込む。

 一瞬目の前が真っ暗になる。とても弱いタッチで描かれたその地図には、店名も住所も
電話番号もなく、小樽駅前にはあるハズの無い、裕次郎記念館の名前だけがハッキリと
書き込まれている。やる気がないのは地図の方だった。もはや何処に進んで良いのか解ら
ないB食クラバー一行は、取り敢えず、(少ない)人並みに任せて力無く進んでいった。

 とある交差点で、街角にある地図を眺めながら、さてどうしたモノかと考え込んでいると、
スーツ姿の怪しげな紳士が、どこ行くの?って話しかけて来た。まさかナンパなワケは無い
と思いながらも(笑)身構えていると、もう一度聞かれる。

 B色クラバーMTが、この辺に美味しい寿司屋は無いか?と尋ねてみると、もうチョット行っ
た先にある、西功と言う鮨屋が美味い、と教えてくれた。魚屋のムスコがやっているから安
くて美味いとか、西功の鮨は最高!とか、身になるコト、ならないコト色々教えてもらったが
他にアテも無いので、そこに行くコトにした。(確か)ユニバーサル観光の人だとか言って、
懐から名札を取りだして、胸に着けていた。小樽では観光会社の人が無料で観光案内をし
ているのだろうか?

 ワリとすぐ着いた。やる気のない様な店構えだ、とユニバーサル観光の人は言っていたが
回る寿司屋にしか入ったコトの無いB食クラバーにとっては、それでも充分立派な構えの鮨
屋に見えた。B食クラバーKは、確かにやる気が無さそうだ、と言っていた。ヒョットして回ら
ない鮨屋に来慣れているのだろうか?

 元気なアンチャンに案内されてカウンターに座る。握りも食べてみたい感じがしたが、ウニ
丼も食べてみたい。前日、札幌市内で食べてみたのだが、それ程でもなかった。ココで食べ
ても同じだろうと言う思いと、イヤ、ここは違う!と言う思いが交錯し、海鮮丼と言う、ウニと
イクラと甘エビが乗った丼を食べるコトにした。

 作っている途中、W杯を観に来たと話してみると、板さんはやたらサッカーに詳しい。ヒョッ
トしてコンサドーレサポーターだろうかとも思ったが、聞くのはやめた。そこからコンサドーレ
話になったらついていけないからだ。

 エクアドルが南米予選で強かったのは、試合会場が標高何千メートルだかの高地で試合
をしていたせいで、札幌ドームの気圧を下げれば、夕べ行われたイタリアとの試合にも勝っ
たかも知れない、等と話していると、聞き慣れない声で相づちが。ふと横を見てみると、京都
だか奈良からだか来たと言う、老夫婦が合いの手を入れている。一気に旅行してるんだ!
って実感が湧いてきた。北海道に来た実感も味わいたい。

 サービスで大盛りにしちゃうよぉ、と言う声に促され、作っている途中の海鮮丼を見ると、
確かに尋常じゃない量のシャリとイクラとウニが乗っかっている。甘エビが丼からはみ出して
いるのはお約束か?更にサービスだと言って、海老の頭が入った味噌汁が出てきた。

 最初っからそうなのかも知れないが、サービスだと言われるとウレシイ。早速ウニから食
べてみる。瞬間、これこれ!って感情に体が支配された。味は果てしなく甘く、その食感と
来たら舌の上でとろけるようだ。良く旅のグルメ番組で紹介される常套句の様な言葉が頭
に浮かぶ。・・・コレしか言葉が出ない!

 イクラも甘エビも美味いのだが、ウニの美味さにはかなわない。ウニ丼にすれば良かった
と、少々後悔。このままの勢いでウニ丼も食べようかと思ったが(笑)、2食で\5,000になっ
しまうので断念。後ろ髪を引かれる思いで店を後にした。

 北海道滞在最終日に、ようやく北海道に来たんだ!と実感できた。ウレシイ。今度また
北海道に来る機会があったら、是非とも来たい!と思う。他の人にも紹介したい。そして
何より、ユニバーサル観光(確か)の人に感謝しなければならない。

後 説


 ユニバーサル観光の人は、その辺にある大きい店に入ったら、ファミレスと一緒だよ!
と言っていた。おそらくそうなのだろう。西功を出て、小樽の街を歩いていると、その辺に
ある大きい店に入ろうとしている人達が何組かいた。コノ店はファミレスと一緒だから、西功
に行った方が良いですよ!って言おうかと思ったが、その店は美味しいかも知れないし、
ユニバーサル観光の名札も持っていないので、止めるコトにした。

 ・・・最近このコーナー、やたら長くないですか?もっと簡潔に文章をまとめたい。

海鮮丼

\2,500

西功丼 \3,500