讃岐
閉店しました。

住 所

秋田市山王1-9-25

初めて食べた日
2003/10/11
TEL.

018-823-0080

休日:月曜日
営業時間

 

前 説


 GWを利用しての東京旅行中、女王様から、秋田に讃岐うどんの店が出来た!と言う情報
を聞いた。讃岐うどんと言えば、全国的にブームが広がっている最中で、遂にその波が秋
田にも届いたかっ!と、胸がときめいた。

 条件反射の様に讃岐うどんが食べたくなったが、コノ旅行に出掛ける1ヶ月も前から、連休
中の食事予定が決定しており、余分なスケジュールを組み入れるコトが困難な程にギチギ
チに食事制限がしかれていた。

 どうせ秋田に帰れば食べるコトが出来るんだし、ココで無理して食べるコトもないだろう、と
(当時は)大人の判断(だと思っていたの)で東京で食べるのを止めたのだが、コレが後程と
んでもない後悔を呼ぶハメに!

 GWが過ぎてから暫くした頃、旅行でお金も使い果たしたし、旅行中の食べ過ぎが原因か
どうか、それほどの食欲もない。でも何も食べずにはいられないので、どうしたモノかと考え
たトコロで思い出したのが、さぬきうどんの店。さぬきうどんなら値段も安く済むし、サッパリ
している。独特の、妙にあるコシが今は辛いかもしれないが、今、B食クラバーのニーズに
ピッタリとフィットしているのはさぬきうどん以外にはありえない!と言うコトで出掛けてみた。

 しかし、予想に反してその店のうどんは、さぬきうどん独特のツヤも無ければコシも無い上
に、モッチリ感も無い、ごくフツーのうどん。フツーのうどんとしては、ま、関西風のサッパリし
たうどんだよね、って話で終わりそうなのだが、コレをさぬきと名乗って営業しているのかと
思うとチャンチャラおかしくてしょうがない。

 香川県の方が食べたら、『やっぱり秋田のうどんより、讃岐のうどんの方が美味しいです
わ!』と、トンチンカンな会話が発生しそうである。あの、自分の意志では噛み切れない位
のコシの強さを味わいたい!と言う思いが日増しに募っていた頃、秋田市内に他にも讃岐
うどんの店があると言う噂を聞きつけた。そしてどうやら、その店はカナリ本格派らしい。店
名もズバリ『讃岐』。

 コレは是非共行かねば!と言う思いと、またハズレだったら…と言う思いが交錯し、ナカ
ナカ行けずにいる間に、季節は夏を通り過ぎて、秋になっていた。

 

Comment


 B食クラバーが勤めている会社は、8月迄は第2・第4土曜日が固定で休みだったのだが、
9月からは従業員が半分ずつ、第1・第3土曜日が休みの班と、第2・第4土曜日が休みの班
にグループ分けされた。ケチケチしないで毎週土曜日休ませんかい!と思っていたが、下
手をすれば毎週土曜日半ドン出勤になりそうだったのを考えると、今の状況はカナリ御の字
である。
(ちなみに第5土曜日は全員出勤。念のため。)

 そんな、8月迄ならば無条件で休みだったハズの、多くの日本人が満喫しているハズの3
連休初日。B食クラバーはいつもと変わらず、いつも通りに仕事をしていた。はぁ、コリャ家に
帰ってニュースでも見ようモノなら真っ先に、『連休初日の日本列島は…』ってなセリフが聞
こえてくるんだろうなぁ。等と嫌気がさし、絶対に家帰ってもニュースなんか見ないぞ!と、
普段でも別に見ているワケでもないのだが、念を押して誓った正午前。

 窓から零れ見える外の景色は、絵に描いた様な秋晴れの気配。コンナ時はマリーナにで
も行って、ボォ〜っとしていたら気持ち良いだろうなぁって何げに考えていたら仕事が手に着
かなくなり、(いつものコトだが。)一緒に出勤していたクラバーMさんと、(若干フライング気
味だケドいつものコトだし、)もうどっかランチ食べに行こう!と意見が一致した。もっと一致
していたのは、休みの日に働いていられるか!ってコトなのは言うまでもない。

 ホントは海方面にでも行きたい気分だったのだが、コンナ日は行ってしまったら最後、絶対
に会社になんか戻るワケ無い!と、不思議と自制心が働いたため却下。今日みたいに爽や
かな日はサッパリしたモノを食べたいよなぁ、と思い出したのが、行こうと思って忘れていた
(もう1件の方の)讃岐うどんの店。

 以前はそうでもないと思っていたのだが、クラバーMさんもB食クラバー同様、米よりもパン
or麺好きのため、提案してみたら即採用となった。クラバーMさんも讃岐うどんには興味が
あったのだが、未だ食べたコトは無いらしい。本来なら休みの日に出勤している嫌な気分を
少しでも紛らわす意味も含めて出掛けるコトにした。

 店は秋田市役所の裏で、初めて行ったワリには意外な程簡単に見つかった。店の前に車
を2台位置けるスペースはあるのだが、駐車場というワケでは無いので、某パブリックオフィ
スに車を停めて歩いて行った。

 暖簾をくぐると、意外な程広くて驚く。7人位座れそうなカウンター席と、小上がりに4人用
のテーブルが10ヶ程設置されている。の、ワリに先客が1人しかいなくて、イマイチ不安に駆
られたが、平日の昼ならばパブリックオフィサー達で席が埋め尽くされているのだろうから、
土日位はコンナ感じで良いのかも知れない。

 メニューを見ると、暖かいうどんと冷たいうどん数種の他、天ぷら等、当たり前だがうどん
が主役として存在している。夜になると、1品料理も出す居酒屋風の店になるらしい。何を頼
もうか考えていると、セットメニューが目に付いた。何種類かあるうどんから1つを選び、それ
に天ぷら、お新香、更に古代米のおにぎりが付いてくると言うのである。

 古代米とは一体何なのか?サッパリ解らずにオロオロしていると、クラバーMさんが、『最
近健康食品として流行っている食べ物。』だと教えてくれた。さすがクラバーMさん、相変わ
らず幅広い情報網を持っている。どの様な効果があるか迄は聞かなかったが、体に良いと
なれば食べないワケにはいかないであろう。うどんが普通盛り・大盛り・特盛りのどれでも
値段が変わらないってトコも気に入ったので、讃岐っぽく、ぶっかけの大盛りを頼んでみた。
クラバーMさんは温かいキツネうどんを頼んだ。

 程なくうどんが到着。ぶっかけにはカツオ節・きざみネギ・天カスが豪勢に載っかっており、
半分にスライスされたすだちも添えられている。現時点でザ・パーフェクト。巣立ちを思いっき
り絞ってうどんを掻き混ぜた。

 うどんは見た目にもツヤツヤ。食べてみると期待通りのコシ。フツーのうどんならばとっくに
噛み切れているハズなのに、一向に噛み切れる気配がない。モチモチ感もタップリである。
香川の人は、うどんは噛まずに飲み込むと聞いたコトがあるが、それも納得の食感である。
ツルツルと喉に流し込んで行くと、自分が香川県民になったかの様な錯覚を覚える。

 クラバーMさんの頼んだキツネうどんには、丁度どんぶりに接する位の大きさの油揚げが
付いて来た。そして透明なスープ。温かいうどんの方は、当たり前だがぶっかけ程の歯ご
たえは感じられない様だが、それでも本格派であるコトは伺い知れる。

 セットに付いてきた天ぷらは、エビ・カボチャ・ピーマン・ニンジン。コレを塩で頂く。初めて
食べる古代米のおにぎりは、見た目赤飯の様であった。香ばしい様なしょっぱい様な、どこ
迄が古代米本来の味で、どこからが味付けなのか解らなかったが、美味しかったので良し
とすべきか。勝手にではあるが、ヒミコやヤマトタケルもコノ米を食べたのかと妄想し、太古
の日本に思いを馳せた。

 一通り食べ終わって満足した後、ふと壁を見ると、『ゆずドリンクあります。』と書かれてい
た。あれっ?さっき絞ったのゆず?てっきりすだちだと思っていたんだケド。って言うか、ゆず
とすだちの違いって何?かぼすもあったよね?と、少々焦りながら店内を見回してみると、
座席の7割程が埋まっていた。先客がいなかったのは、どうやらB食クラバーが早く来すぎ
たタメらしい。他の人達はゆず・かぼす・すだちの違いが解っているのだろうかと、チョット気
になった。

 

セット \880  キツネうどん(温) \530  かけうどん(温) \380