角館でお手軽に食事できる店の情報無いかなーと思いを巡らせるB食クラバーの視界に、当然の様にそのページは入って来た。
某街インフォメーション誌の洋食屋特集。B食クラバーの周りには洋食が好きだ!って人はアマリいなくて、自分はマイノリティなんだなーって実感していたが、こうして雑誌で特集が組まれている辺り、潜在的な洋食好きはカナリいるのだろう。…B食クラバーの周囲が極端に少ないダケかもしれないが。
改めて誌面に目を通してみるとソノ店田中屋は、角館で創業27年の洋食店とのコト。角館で観光客相手じゃない御飯屋さんを探しているB食クラバーにとって、マサに願ったり叶ったりな雰囲気がバンバン漂って来る。
地図を見てみると、先日行ったone mintの向かい辺りにある様だが、ソレらしきモノを確認した記憶がない。もしかして実はアノ周辺コソが、B食クラバーの望む御飯屋さんがあるエリアなのではないだろうかと考えると、ヨダレも流れ放題垂れ放題。
そもそも角館に行って、観光地っぽいトコロしか歩いていないのに観光客向けじゃない食べ物屋情報が欲しい!って言ってる時点で既に無理があるのだが。
一度ソノ周辺を徹底的に洗ってみる必要があるだろうかと思いつつ、角館へと足を向けた。クラバーRさんと同行。
地図で確認し、そしてマタ角館に着いた頃にB食クラバーの脳味噌に残っていた情報がOne Mintの向かいってコトだけだったので、マズはOne Mintを目指して進んだ。選択肢が少ない行動は、目標がシンプルなダケに迷いがない。
例えば色違いのカートが10色あると人は購買意欲を無くすが、4色程度だと少々悩んだ後で買って行くと言うのは、TVCMで紹介されている通りだ。
1回しか行ったコトが無いとは言え、One mintの前は何度も通過したコトがある。迷わずに辿り着いたのは言う迄も無いが、ソコから先が未知の世界。ソレらしい食べ物屋ってあったっけなぁ〜とか思いながら進むモノだから、只でさえ怪しい道のりが更に怪しくなる。そして案の定、通り過ぎてからみつけた。
店の前には大きく500円玉が描かれたワンコインランチの看板が設置されている。土日はやっていませんとのアナウンスが無常感を誘うが、コンナに大きい看板を見逃していたショックは大きい。もし、お腹を空かせながらB色クラバーがコノ辺を歩いていたなら、絶対に見逃すハズは無いのだが。
気を取り直して店内に入る。パブレストランと掲げられていたが、成る程、いかにもソレらしいムード。長いカウンターバーに、テーブル席が3つ程。障子で区切られた部分があるが、アソコはお座敷席なのだろうか?閉じられていて中を確認出来なかったのが残念だ。パブレストランと言えども、日本人である以上、お座敷席は必要なのだ。
ピラフ・スパゲッティ・カレーなど、B食クラバー的には何て言うか、懐かしの喫茶店メニューが沢山並んでいる様に感じられた。何を食べようか散々迷ったが、ココは自分的に洋食屋の定番中の定番、ハンバーグを頼むコトにした。しかもチーズ乗せ。
皿の中にハンバーグが1つダケ、ソースの中に浮いている。まんべんなく掛かっているチーズの、上から下への流れ具合が食欲をソソる。他にはサラダとカップスープと、何故か福神漬けが付いて来た。
一体何故に福神漬け?と、コノ組み合わせに不思議感が漂う。例えばココイチとか行ってカレーを食べてる時なんかに、周りの人がえっ?ウソでしょっ!?って思う位に福神漬けを消費する程、福神漬けが好きなB食クラバーだが、ココはヤハリ少々悩みドコロ。
ハンバーグをいただく。1口食べた瞬間、非常にB食クラバー好みな味付け。B食クラバーがハンバーグを作る場合、コノ様な味付けを目指していますと、誰かに聞かれた時には答えたい気分だ。って、別に誰に聞かれるワケでも無いが。チーズの均一な伸び具合が、コノ道27年の腕前を感じさせる。
クラバーRさんは、街インフォメーション誌に紹介されていたオムライスグラタンを頼んだ。グラタンだからワリと時間が掛かるのだが、マンガの単行本が沢山置かれているので、暇つぶしには暇(いとま)がない。
オムライスグラタンを見てみると、一番上がホワイトソース。次に玉子。そしてソノ下にチキンライスがある3層構造。コレがグルメの、地層断面図やぁ〜っ!って、こう言う表現は、もう古いですか、そうですか。
結局のトコロ角館には、来る度に違う店で御飯を食べている。もしかして自分って、観光客相手じゃない食べ物屋を結構知っている方なんじゃないだろうかと最近思わなくもないが、田中屋の様な店に接すると、ヤッパリもっと沢山あるに違いない!と思ってしまう。次は一体ドンナ店とめぐり会うだろうかと、楽しみでならない。