店 名

レストラン ウオクニ

閉店しました。

ウオクニのBilogへ>

住  所

秋田県庁第二庁舎八階

食べた日

2005/03/24

TEL.

前 説


 秋田県に県庁第二庁舎なるモノが出来て、ソコの8階に展望レストランがあるらしきコト
は、その完成時に聞いてはいた。秋田で8階と言えばカナリ高層な建物で、ソコからの景色
を眺めながらの食事はさぞ楽しかろうと思っていた。

 県庁職員以外でも利用可能だと言うので1度は行ってみたいと思っていたのだが、営業時
間がお昼の時間帯ダケで、しかも土日祝日は休みと言う、マーサーに役員体質。って言う
か客層をピンポイントで狙い過ぎな感じがするので、一般的な会社員生活をしているB食ク
ラバーとしては、ナカナカ行く機会に恵まれなかった。そうこうしている内に月日は流れ、そ
の存在はイマイチB食クラバーの記憶から失われていった。

 そんなB食クラバーに久しぶりにウオクニの存在を思い起こさせてくれたのは、はなさんだ
った。
お茶の間食堂のからあげが美味い!と言う話をしていたので、そこからのスピンオフ
って感じだろうか。

 > はなさん
  ワタシがめずらしくお昼に鳥唐を食べたのが、
  秋田県庁第二庁舎8階にある「レストラン ウオクニ」です。
  ここの鳥唐が美味い!

 そう言えばそんなトコに何か食べ物屋さんがあったな、ぐらいにボケェ〜っと思い出したB
食クラバーだが、美味しいと聞いたら食べずにいられない。行くとすれば平日の昼しか無い
ワケだが、幸いと言うか毎年春のコノ時期は休日出勤する機会が多い。仕事の量が多いか
らコソの休出なので、普段は代休も取らないのだが、美味しい唐揚げのためならば、そんな
コトにも構っていられない。タマには会社員の特権をフルに利用させて貰うぜ!等と意気込
んでいると、naoさんから怪情報が送られてきた。

 > naoさん
  県庁第二庁舎の8階の食堂営業者を募集しているようですが
  ↑で挙がっているお店と同時に営業するのか、
  それとも業者が変わるのか・・・?

 一般的に考えるならば、業者が変わる公算の方が高い。コレは悠長なコトは言ってられな
くなったな、一刻も早く行かなければ!と思っていると女王様から、明後日の25日で閉店す
るよっ!って言うお話を伺った。マジですか。某ラジオ局の株を買い占め、某TV局の乗っ取
りを画策している某IT企業の社長が、コレでもか!ってくらいの激しい向かい風にあっても、
『全て想定の範囲内です。』って言ってる時ぐらいの汗が額に浮かぶ。

 コレがマサに正真正銘のラストチャンス。女王様をお誘いして、最終営業日前日の3/24、
偉い人がいなくなるチャンスを見計らって、フライング昼休みで出掛けてみた。

Comment


 一般的な小市民のB食クラバーは、県庁第二庁舎に出掛けたコトは無い。初めて足を踏
み入れるワケだが、ウオクニに入るのはコレが最初で最後なのかと思うと、何とも言えない
ユニークな気持ちになる。初めて入る建物の中で、少々緊張しながら女王様を待っていると
程無く到着。エレベーターに乗り込んだ。操作パネルの前に立った女王様は、各階で乗り
降りする人に対して、自然に扉の開け閉めを操作する様になった。

 …果たしてコノママ女王様にコノ作業をさせてしまって良いのだろうか?ってな考えが脳
裏を過ぎる。フト女王様の尊顔を拝見すると、何やら楽しそうに見えた。タマにするこういう
下々の生活が珍しいのだろうと、勝手に思うコトにした。話を聞くと、ウオクニには女王様も
初めて行くらしいコトが解った。何か意外である。新鮮な気持ちでエレベーターを降りた。

 12時ちょっと過ぎにウオクニの前に辿り着くと、行列が出来ている。はなさんの話によると
12時頃には大混雑している!ってコトだったので、正にその通りであった。入り口には当店
の利用の仕方ってのがフローチャート形式で示されていて、女王様と2人、それに見入った。

 はなさんが勧めていたので、食べたいモノはモチロン鳥唐である。コレはビュッフェスタイ
ルと言うか、何種類かあるランチの内、自分で好きなおかずをチョイスしてテーブルまで持っ
て行く形式。行列はコノ部分に出来ていた。お客さんの人数に対して、用意してあるおかず
の数が少ないため、ナカナカ先に進まないのだ。

 ワタクシ達の直前のお客さんが野菜待ち、更にワタクシ達が唐揚げ待ちで10分程度スタ
ンディング&ウェイティング。唐揚げが出来るのを待っていると、我々の後にもモチロンお客
さんが並びだし、『コレは一体どうすれば良いんだ?』と、戸惑いの声を出し始めた。彼らも
初めての来店らしい。女王様によると前日の夕刊に、ウオクニが25日付で閉店しますよ!
ってな記事が載っていたらしいが、それを見て来た方々なのだろうか。

 気が付くと、コノ店の利用方法を瞬時に正確に判断した女王様が、そのお客さんに向かっ
てシステムを説明しだした。さすが女王様。困ってる人は放っておけないし、相手の解らな
いコトを相手の解る言葉で説明するお姿には、ロイヤルデューティと言う言葉が本気で相応
しい。気品が滲み出ていらっしゃる。

 ようやく唐揚げが到着。こう言う時待っているのはツライが、ソノ
替わり出来立てが頂けるのがウレシイ。唐揚げは大きめのが6ヶ。
コレは店員さんがよそってくれる。更に2種類ある小鉢の内1つを選
び、ゴハンと味噌汁は自分で好きなダケ盛りつける。

 こう言う時、B食クラバーの人間性と言うか貧乏性と言うか、いや
正確に言うと貧乏性では無くハッキリ貧乏なのだが、そんな浅まし

さが如実に表れる。どう考えても自分が食べられるよりも多い量を盛りつけてしまうのだ。こ
のコトはいつもいつもB食クラバーを悩ませ、結果的に苦しめる。主に食べ過ぎで。毎度のコ
トならいい加減学習しろ!と思いたくもあるが、コレがB食クラバーの本質なのだから仕方な
い。ジスイズオールアバウトマイセルフ。

 女王様はその辺ヤハリ、B食クラバーとはお育ちが違うので、チャ
ンと自分が食べられるダケの量のゴハンをよそっていた。しかしソン
ナ女王様でも、最終的にはお腹がイッパイで苦しいとか仰った辺り、
唐揚げ6ヶは思ったよりもハイボリューム。

 食べるのに時間が掛かっているワケでも無かろうが、気が付くと

店内はスカスカになっていた。時計を見ると12:30を回った辺りか。12:00ジャストくらいには
結構な混雑だったのに、コノ見通しの良さは如何なモノか。コンナ辺りにもコノ店の閉店理
由が垣間見えた様に感じるのは気のせいか。

 8階展望レストランの、最終的な責任者が誰なのかサッパリ解らないが、コノ現状を見て、
そして新しい店が入るコトも含めて、ヤッパリこう言うのだろうか。

 『全て想定内です。』 と。

 

からあげランチ \630  コーヒー\100