店 名
多国籍パスタ プロヴァンス

住 所

秋田市仁井田字西潟敷字新中島(かな?)

初回訪問日

2002/09/01
TEL.

018-829-2191

営業時間

11:00〜16:00
16:00〜は予約のみ

前 説


 まあ女王様に教えて頂きました。行ったら報告する!ってコトでしたが、待ち切れませ
んでした。ゴメンなさい。

 とにかく、その店名が心を捉えて離さない。プロヴァンス。南仏マルセイユのリゾート地。
その地名は温暖な地中海性気候を想像させるのに容易で、更に辺り一面に広がるヒマワリ
畑によって構成される、黄色い地平線が頭の中に浮かぶ。

 フランス最古のワイン生産地。そしてサッカー好きにはたまらない、オリンピックマルセイユ
のホームスタジアム、ヴェロドロ−ムがある場所。

 おそらく日本に居ながらにして、地中海の日差しを全身に浴びるコトが出来る様な、
そんなリラックスした気分に浸れるに違いない。愛車も故郷の雰囲気を味わいたいに決まっ
てる。車でフランスまで行くとなると、莫大な費用と時間が掛かるが、秋田市内ならばホン
の少々のガソリン代があれば平気なので、安いものである。愛車にボンジュール!と一声
掛けて、B食クラバーKと同行した。

Comment


 と言っても、『みなみ野団地』にあるってコト以外、何も知らない。って言うかそもそも、
普段用事もないので、みなみ野団地の場所そのものが怪しい。と言うワケで、明らかに
みなみ野団地の終わり際だと思われる、茨島方面から車を流し、プロヴァンス(または
みなみ野団地)を探すコトにした。
(この件、秋田人以外には通じないと思います。1度来て下さい。)

 さて、カナリ怪しいながらも、みなみ野団地に突入。見逃さないようにゆっくり走る。幸い
後に車等ついていない。寿司屋とか床屋なんかは見かけるが、パスタ屋らしきトコロは
見つからない。団地と言うだけあって住宅だらけなのだから、スグに見つかると思っていた
のだが甘かった様だ。

 みなみ野団地をアッという間に通り抜け、次の町内に突入してしまったので、引き返すコト
にした。コレはもう見つからないに違いない。小路1本1本入る気力もない。諦めて他の店に
行くしかないだろう。何を食べようか・・・と考えをめぐらせていたら、なにやら看板らしきモノ
が視界に入って通り過ぎて行った。もしや!と思い、車をバックさせた。

 『provence』と書かれた小さな看板を掲げた、どの角度から見ても絶対に民家にしか見え
ない建物がソコにあった。マジですか。入るのをためらっていると、B食クラバーKが、せっか
く来たんだから入ろう、と珍しく前向きなコトを言う。入り口の前には黒板にチョークで書かれ
たメニュー。多分店なのだろう。中に入ってみた。すると!

 明らかに一般住宅の玄関。脱いだ靴とスリッパが並んでいる。奥にいる人と目があった。
瞬間!『いやぁ〜、あの看板、趣味で作ったモノをただ単に家の前に置いてるダケなんだよ
ね。間違えて来る人多くてさ。あなた方もそう?』と言われるのかと思ったが、予想に反して
『いらっしゃいませ〜!』と声が掛かってきた。どうやらホントに店らしい。しかしなんちゅう・・・。

 スリッパに履き替えて、家の中と言うか店の中に入ると、そこにはもう、完全に一般住宅
のダイニングとリビングをそのまま使いました!って感じでテーブルと椅子が置かれている。
フランスを感じるコトが出来るのは、厨房とダイニングの間に貼られているフランス国旗くら
いだ。しかも店名に多国籍と謳っているせいか、イタリアの国旗も貼られている。愛車の悲
鳴が聞こえた気がした。南仏名物の強い北風、ミストラルに当てられているのかも知れない。

 おそらくオーナーシェフと、その母親がメートルドテルあるいはコミ。さらにブロンジュール
とガルドマンジェも兼ねているのかも知れない。見た目、ソムリエやバルマンは雰囲気じゃ
無い。(と、ココまで出て来た専門用語は、『王様のレストラン』から仕入れた知識です。
B食倶楽部の主催者がその名に反してフレンチの達人なワケではありません。念のため。)

 さすがに厨房は一般家庭っぽくはなかった。初めてのパスタ屋に行く時は、必ずナスと
ベーコンのトマトソースを頼むコトにしているのだが、そんなメニューは見当たらない。1番近
い感じのナス入りミートソースを頼んだ。メニューの上の欄に多国籍パスタと書いているのも
気になった。

 ナス入りミートソースには薄らとクリーム系のソースがかかっている様だ。オーモリーユ?
すいません。適当に言ってしまいました。ホントは解りません。ミートソースの色は想像して
いたモノとは違い、茶色っぽかったです。何故かトウモロコシが乗っかっています。まるで
サッポロラーメンの様に。まさか、このトウモロコシが多国籍なのだろうか?サッポロ風?

 ナカナカ繁盛しているようで、おそらく近所の知り合い風の人も来ている様だった。
コーヒーはセルフサービスで、飲んでみたら意外と美味かった。なんて書いていたか忘れ
たけど、自慢です!みたいに書かれた紙を貼っているだけのコトはあるな、と思った。

 最初に想像していたのとは違った意味でのリラックス感を味わえたこのお店。人によって
はお気に入りに登録!ってコトがあるかも知れない。行ったコトは無いけれど、ティーランカ
もこんな感じなのでしょうか?髪の毛1本分!ってトコロ、ナカナカ無いな。

後 節

 

 以上の様に、親子で切り盛りしている店だと勝手に思っていたのですが、実は母親と息子
ではなく、叔母と甥だと言う証言が、はなさんから寄せられたので記念に掲載します。

 はなさんのコメント:

 彼はずっととあるレストランで働いておりましたが、やはりずっと一人立ちしたかったようで
す。やっぱ、自分でメニューとか組み立てたいですよね。で、彼のおばさんが何か一般家庭
の厨房機器以上の設備を持ってまして、そこを使わせてもらってレストランを始めたというこ
とです。あれは、彼のおばさんの家、ということですね。

 いやぁ、何事も思い込みダケで判断してはいけませんな。って言うか、おばさんの家を利
用しているダケで、やっぱり母子かもしれないし、赤の他人同士かもしれませんが。

ナス入りミートソース

\850

(パン・コーヒー付き)