Title
わたしたちの教科書
channel
フジ
Day
07/04/12〜07/6/28

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 何やら放送開始直前までですね、どんなタイトルにするか、或いはどう言う内容にするか決まっていなかったって聞いていたんですけれども、実際に見てみるとそんなコトまるっきり感じさせない、どっちかって言うともう何年も前からキチンと計画していました!的な緻密さを感じずにはいられないドラマだったのには驚きを隠せません。もしかしてワタクシの勘違いだったのでしょうか。

 とある中学校でのいじめ問題を解決すると言うのがコノ物語の主題なのですが、本ドラマが他のイジメをテーマにしたドラマと全く違うのがですね、アクマでも大人の目線からのみ、イジメという現象を捉えているトコロにありまして、その部分に於いて、他のドラマと一線ドコロか十線も百線も画していると言い切るコトが出来ましょう。ソレを際だたせるのが、本作の主人公が学校の先生ではなく、先生は先生でも弁護士の先生だってコトではないでしょうか。大人からはナカナカ見えてこない生徒達の実体がですね、学校外部の人間からの目線を通すコトにより、更に見えにくくなっています。

 そんなワケでですね、このドラマには善であれ悪であれ魅力的な生徒って登場しませんし、陰惨なイジメの現場を直接的に描いたシーンも無いし、正義感に溢れたカリスマ熱血スーパー教師も出てこないし、白熱したホールームの時間も無いし、生徒と視聴者の心を揺さぶる、教師によるお説教タイムも存在しません。

 ホントにホントに、チョットずつ現れたり消えたりするイジメの切れ端を追いかけて、大人達が右往左往する、そんなストーリー展開が、現在大人であるワタクシから見ると、物凄く身近に感じられるワケです。

 非常に些細に感じたコトが、後になって大きなトコロに繋がっていたり、コレってこのドラマのキーポイントじゃないの?って思ったトコロが、スンゴイ放っとかれたりですね、全話を通してみると成程!これらはコノ様に繋がっていたんだなって解ったりするのですが、コレには相当な覚悟が必要なワケでして、3ヶ月間モノ間視聴者が付いて来るのかどうか、一つの賭けだったのではないかと思います。視聴率に表されている通り、付いて来た人の数はソレ程多く無い様ですが。

 しかしですね、付いて来た人には相応のポジティブか又はネガティブなカタルシスを提供できる、そしてソノ影響はカナリ大きい、そんなドラマだったと思います。よく、脚本を書きながら撮影が始まったりして、視聴者の反応を見ながらストーリーを変化させていくって言う作り方しているドラマってあると思いますが、このドラマに関しては最初っから全話分の脚本が完成していたのではないかと、ソンナですね、全てが計算の上に成り立っていたドラマなんじゃないかと感じさせられる次第です。

 中でもヤハリですね、惹き付けられたのが風吹ジュン演じるトコロの副校長でございまして、最初暫くはコノ人、自らの保身に走っているんだろうなぁ〜、その為に他の教師達を洗脳しまくっているんだろうなぁ〜とか思っていたのですが、真ん中辺では全ては息子の為の所業か!とか思わせておいて実は結局、ドラマの中で一番いじめ問題に対して、真剣に向き合っていた人物だったって解る辺りですね、いじめに限らず物事って言うのは全てを明らかにしないと真実って見えてこないし、ホトンドの場合、真実は明るみに出ないまま片づけられて行くんだろうなぁとか思ったりしてみます。

 よかれと思っていじめを公表しても、マスコミを始めとする世間の袋叩きにあって、つまり今度は学校ソノモノが社会からのいじめに合って、学校は二度と元の姿を取り戻すコトが出来なくなる。ソンナ経験を過去に別の学校でしたからコソ、どうにかして自力で解決しようとあがき、しかし全ての心情を吐露出来ないコトに起因して、今度は同じ様な道筋を、自分以外の教員達が歩んで行くのを止められない。いじめを無くすタメには、人間としてあってはならない強硬手段を選択するしかないのか!などソノ苦悩は、マサに絶望一歩手前だったりします。

 ラス前の話なんかですね、今迄伏せられて来た秘密の全てが、ひとひらひとひら捲れ上がって行くんですけれどもソレがですね、さつまいもを焼くためにソコら辺中からようやく掻き集めて来た枯葉に火を付けようとした途端つむじ風に襲われて、あっと言う間に舞い上がって1枚も無くなってしまう様な速さだったり、コノ点についてはこう言う解決を見るであろう、なぁ〜んて考えていたモノが全く裏切られたりして、え〜コレ、マジですか?最終回どうなんのぉぉぉぉ〜っ!と、全く予想の付かない展開に、思わずTVの前で絶叫したりしたモノです。

 息つく暇も無いとはマサにこのコトでしょうか。相手に悟られぬ様、要所要所にポイントを作っておいて、最後の一手でオセロの駒が全て同一色になる様を、手も出せずに只々じぃ〜っと見ているかの様でゴザイマス。思わずですね、このドラマにはラストに3度のどんでん返しがあります!終わるまで映画館を出ないで下さい!と、水野晴郎になって声を張り上げたくなる気分です。

 イジメというテーマが重かったり、視聴者の興味を本意的にそそるポイントが毎回の様には無かったり、ハッキリ言って地味ってコトなんですが、実際ワタクシも最初の頃は、見るのに体力が必要なドラマだよなぁ〜とか思ったりしていたんですけれども、もう最後はですね、当たり前の様にグイグイと惹き付けられておりました。遠巻きに見ていた渦潮に、気が付いたら巻き込まれていたと言う感じでしょうか。

 最近はですね、ドラマは録画しておいて後で見るってサイクルでございまして、物語が終わった後、エンドロールと共に流れる主題歌なんてぇのは早送りしたりしているのですが、このドラマに関しましてはですね、主題歌が終わる迄キチンと聞いておりました。まぁワタクシがボニピン好きだってコトも原因の一つだと思うのですがソレよりもですね、主題歌を聴いて余韻を楽しむと言うか、ソレを聴いてようやく現実の世界に戻って来られるぐらい、ヤハリ引き込まれていたんだなぁ〜と思う次第です。

 このドラマの主題歌のタイトルが『Water Me』なんて、なんだかもうヤケにピッタリだなぁ〜と思っていたらボニピンはですね、シナリオを読んでからコノ曲を作ったと言うコトでして、主題歌と言いながら実は単なるタイアップが多い中、作品のために書かれた曲、本当の意味での主題歌なんだなぁ〜と思いまして、そうするとですね、詞に登場するフレーズの一つ一つがモノスゴク心に突き刺さってまいりまして、主題歌とドラマを合わせまして、自分は一体なにがしかであるのか!と、一層深く考え込んでみたりみなかったり。

 え〜、最終回(12話)についてなんですけれども。ラス前(11話)の話がスンゲェ〜良いトコロで終わった後、次回予告やTVスポットなんかで映像やセリフが、モチロン端切れだらけなんですけれども流れたりして、なんて言うかソレらを見ていたら、最終回についての意外性ってのが少なくなってしまったのが残念と言うかなんと言うか。ラス前の話と最終回、合わせて2時間一気に放送してたらソノ辺が解決してたんじゃないかなぁ〜とか思うとですね、もしかして最初は2時間スペシャルで放送するつもりだったのかなぁ〜とか考えてしまいます。

 最終回前に起こった2つの出来事が、一体どういう風に繋がるのかとか非常に興味深かったんですけれども、ソレらは別々に結末を迎え、個人的にはもっとカタストロフィ感タップリの終わり方を想像していたのですが、敢えて語弊を招く言葉を並べてみますと、ワリとジュブナイルなオチだった辺りが物足りないとでも申せましょうか。

 最終回の時間配分がですね、事件の解決が30分で終わって、残り30分がまるまるエピローグに当てられてしまったり、本当は全然違うラストを用意していたんだけれども、TV上話をすり替えた…んじゃないかと思いこむコトにします。1話から11話迄はですね、ワタクシ的に10年に1度のドラマでゴザイマシタ。

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 Scenario 坂元裕二        Cast 菅野美穂 伊藤淳史 谷原章介 真木よう子 谷村美月 風吹ジュン

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Title
ワンダフルライフ
channel
フジ
Day
04/04/13〜04/06/29

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 タイトルバックの音楽はR.レッドフォード主演映画『ナチュラル』のパクリ。パイレーツはヤッパリ東京よりも千葉が似合う。西村雅彦と濱田マリが夫婦って信じられぬ。

 ハセキョー(24歳)の弟が川口翔平(11歳)ってマジですか。歳が離れすぎてませんか。翔が好きな女子の名前はセイラ。ニックネームはアルテイシア。本名より長くてどうする。やっぱりモニター越しにおだてるのが得意なのか。

 ワガママで他人のコトなどまるっきり考えられない反町が、子供好きで人に教えるのが上手で人の気持ちが解る良い人に変身。結局ハセキョーと反町はどうなったのか。奇跡を呼ぶ男は焼き肉が大好き。

 第1話と最終話のみに登場する伊東四郎。裏技は披露してくれないのか。八嶋智人が何か喋る度に、『へぇ〜』と言いたくなるのは気のせいか。

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 scenario 福田 靖      Cast 反町隆史 長谷川京子 八嶋智人