ドラマチックな盛り上がりも、スリリングな展開も、スピード感も何一つありはしない。只々淡々と、間宮兄弟の間宮兄弟による、間宮兄弟のための時間が流れて行く。

　子供の頃から変わらず、そうして生きているせいなのか。蝉の鳴き声や木々のざわめきが終始聞こえている様な、そんな夏休み気分が、画面を通して伝わって来る。兄弟同士、ず〜っと一緒にいるって言うのは、ウラヤマシイ様な気持ち悪い様な。

　30歳を過ぎた独身兄弟が、ジャンケンをしながらパ・イ・ナ・ッ・プ・ルと歩いて行く様も、最初は見ていて辛いが、間宮兄弟の人となりが解るに連れて許せる様に。ソレと同じ効果が、劇中の登場人物達にも現れる。

　子供の頃から何一つ変わらない生活サイクルの中で生きる兄弟が、何かを変えようと試みてみても、劇的には何にも変わらない。ソレは少しずつ、少しずつ形を変え、ノンビリと周囲に変化を与えて行く。

　何も変わらない間宮兄弟自身は、幸福なのか不幸なのか。自分達の周囲に緩やかながらもポジティブな変化を与えて行く間宮兄弟には、そんなコトは関係ないのかもしれない。

トコロで中島みゆきって一体何歳なんだ？
　

　シェイクスピア作舞台劇の映画版。原作はモチロン読んだコトがない。

　ミシェルは妖精の女王様役。正に適材適所のマーベラスムービー。ビューティフォー。ソフィーマルソーも出演。英語もシッカリ話せるのは、知っていたケド偉いよね。

　セリフの1つ1つが、リリカルと言うかポエティックと言うか、アマリに比喩表現が多くて困るし参る。コレがシェイクスピアの特性なのだろうか。

　劇中劇はベリーオッケー。もっとミシェルとソフィーの出番が多ければ尚可。

　何の解説も無く、いきなりマトリロラストの次のシーンから始まる本作。もはや現実と虚構とかってどうでも良い話の様で。閉塞感タップリのSF映画に。

　炸裂する情熱のクロスカウンター。ギャラクティカマグナムまたはスターダストエクスプロージョン。ネオは真っ白に燃え尽きるのか。光の中に佇むネオはlike風の谷のナウシカ。

　マトリックス世界は雨降り過ぎ。センチネル多すぎ。スミス多過ぎ。って言うかスミスしかいないのか。モーフィアスは只の人。

　マトオリ、マトリロでも張られまくっていた伏線の数々が何もかも投げ出される事態の解決。セリフがあって良かったモニカベルッチ。ザイオンって、Zion≒ジオン？

　今回の出演者達は次作から、必ず脚本を見た後でサインをする様になるでしょう。…3作を総括して一言。

なんじゃそりゃ。
　

　現実であると疑いもしていなかった世界が、実は虚構だった1作目とは違い、虚構から切り離された現実の世界ソノモノが、虚構の世界に支配されていた2作目。

　グラサンに黒い服を着たキアヌは若干99岡村に見える。エージェントスミス増え過ぎ。その様 likeニョロニョロ。車を日本刀で斬るモーフィアス。あのカット、あの構図なら、斬った後にセリフが1つ欲しかった。『又詰まらぬモノを斬ってしまった。』尺八の音と共にね。

　キャリーアンモスいきなり老け過ぎ。何があったのか？って言うか、ネオとトリニティ合体し過ぎ。他にするコト無いのか。って言うか洞窟の集会シーンを見ると、未来社会なんだか原始社会なんだか区別が付かない。

　モニカベルッチの出番少なすぎ。3作目に期待。って言うか出演するんですか？何かアマリ綺麗にフィルムに収まっていませんでしたが。

　いくら3作目と続き物だからって話途中で終わりすぎ。映画を観終わった実感湧かず。エンドタイトル後の予告編もストーリーが想像できるモノでは無いので欲求不満率激高。

　動く画像パッケージのコーンフレークとか、網膜を検査して話しかけてくる広告看板とか、未来社会って結構ウザイ。街中イッパイにウィルスが溢れていそうだ。動く新聞は不思議。随時情報が更新されるなら、1回機械を買えば済むし、毎日新聞を買う必要も無い。警官の持つ嘔吐棒って、汚くて仕方無い。

　能力者達は一生風呂に浸かっているトコロだったワケだが、いくら犯罪抑止のためとは言えあれって、人権保護団体とか騒ぎそう。アガサとアーサーとダシールなんて、無敵の探偵小説が書けそうだ。

　一瞬漂う夢落ちの気配。ってそれじゃバニラスカイか。近未来ノワールってマジですか？50年後のレクサス、欲しいです。GAPって50年後もあるのか。（ユニ黒はどうだろうか？）

　…キャメロンディアスってドコにいた？

　1940年のシチリア、カステルクト町は1人の女のウワサで持ちきり。男は欲望の眼差しを向け、女は嫉妬心をあらわにする。街を歩けば全ての人がマレーナを振り返る。それも頷ける程の完成度。

　イタリアでは子供は半ズボンを履くしきたりなのだろうか？激情家で、ポカポカ子供を殴るオヤジは、意外と話が分かる。母親は悪魔払いにすがる。

　少年の日の淡い恋心、とか言うフレ込みだが、そんな一言で片付けられる程、マレーナの人生はアッサリしていない。欲望と羨望が、誤解と憶測と妄想と狂気を呼ぶ。美し過ぎるのが罪。中世の魔女狩りもコンナ感じだったのか？