秋田県で語り継がれてきた民話の「八郎太郎伝説」が、ついにファミコンでゲーム化することとなった。八郎太郎を主人公とした和風RPG(ロールプレイングゲーム)が楽しめるとして話題となっている。
物語冒頭で「南祖坊」と名乗る謎の男に突然襲撃され、住処であった十和田湖を、死闘の末に奪い取られる八郎太郎。その後、七座山に逃げ延びた彼は、ここでも7柱の神々に疎まれ、神の使いの白鼠に追われ、失意のうちに逃げ延びながらも、様々な経験を積んで次第に成長していく。
長い旅の末、田沢湖で「辰子姫」という美しい娘と出会うものの、再び彼の前に立ちはだかったのは、あの宿敵の南祖坊。辰子姫をめぐる激しい戦いは、一体どのような結末を迎えるのか。そして八郎太郎の運命は―――。
ソフトを開発したゲーム会社は「このゲームは、秋田県を舞台にした壮大な冒険物語。プレイしているうちに秋田県の民話や文化にも詳しくなると思う。このゲームがヒットしたら、次は『与次郎稲荷』や『ダンブリ長者』などの民話をゲーム化していきたい」と話している。