「♪秋田名物 八森ハタハタ 男鹿で男鹿ブリコ」などの歌詞で知られる秋田音頭。その内容が不公平であるとして、県南地域に住む住民達が歌詞の改善を訴えた。
現在、秋田音頭の曲の中では、「八森・ハタハタ」「男鹿・男鹿ブリコ」「能代・春慶」「桧山・納豆」「大館・曲げわっぱ」が秋田名物として歌われている。しかしこれらの「秋田名物」はすべて県北地域と県央地域の特産品であり、県南地域の特産品はなぜか歌詞の中に一つも登場しない。
県南地域の住民達は「県南地域にも湯沢市の『稲庭うどん』や東成瀬村の『どんが汁』など、素晴らしい名物がたくさんあるにも関わらず、秋田音頭の歌詞の中には何一つ登場しない。これはあまりにも不公平である」と、秋田音頭における県南地域の冷遇ぶりを訴えた。
これに対し、秋田音頭の作詞者は「曲の後半で『小野小町の生まれ在所を おめはん知らねのげ』という歌詞がある。小野小町は湯沢市出身なので、この部分が県南地域の名物に該当するのではないか」と釈明。
しかし県央地域の住民からも「県北の特産品が4個も登場するのに足し、県央は『男鹿ブリコ』1個しか歌われていない。やはりこの歌詞はバランスが悪く、不公平だ」との声が上がっており、住民達は、県内各地域の特産品がバランス良く登場する「真・秋田音頭」の製作を求めて行きたいと話している。