大館市比内町で開催された「比内とりの市」で、会場内で行われていた「比内地鶏千羽焼き」が、店のおじさんとケンカして海に逃げ込んでいたことがわかった。
千羽焼きが逃走する直前に「毎年毎年ぼくらは鉄串で、炭火の上で焼かれて嫌になっちゃうよ」などと話していたことなどから、大館警察署は「労働環境に不満を持ち、家出をした可能性が高い」と判断。現在事故や事件に巻き込まれた可能性も含めて慎重に捜査を進めている。
比内地鶏千羽焼きは、長さ25メートルの鉄串を使い、日本三大美味鶏の一つである比内地鶏の肉を丸焼きにしたもの。炭火の遠火でじっくりと焼き上げるため、皮はパリッと香ばしく、中の肉はジューシーで美味しいと評判で、毎年とりの市の来場者に大人気の一品。そんな千羽焼きの思わぬ逃走に、関係者らは「まさかあの千羽焼きくんが…」などと困惑した様子を見せていた。
警察署には「千羽焼きが気持ちよさそうに海を泳いでいた」「ときどきサメにいじめられていた」などの目撃情報が寄せられており、警察は確認を急ぐとともに、今後も引き続き情報提供を求めていく。