今月5日、秋田県内の公立高校で一般選抜の入学試験が行われた。全日制50校と定時制6校で合わせて6,584人が受験し、倍率は全日制が1.00倍、定時制が0.52倍となった。
県内で最終志願倍率が最も高かったのは、秋田県に伝わる伝統的な漬物「いぶりがっこ」について専門的に学べる「いぶり学校(がっこう)」だった。
今年の筆記試験では「いぶりがっこに最も適した大根の品種を、次の中から一つ選択せよ」「いぶりがっこの出荷最盛期は冬である。○か×かで答えよ」「いぶす際の焚き木に桜の木を使用した場合、色や香りにどのような特徴が出るのかを30文字以内で記入せよ」などの問題が出題され、受験生たちは皆真剣な表情で問題を解いていた。
また実技試験では「段ボール1箱分の大根をすべて縄にくくりつけろ(制限時間15分)」「与えられた木材を使用し、簡易的な『いぶり小屋』を建築せよ(制限時間120分)」といった試験が行われた。合格発表は12日に行われる。