「恋文のまち」として知られる、能代市二ツ井町。明治14年に明治天皇が「東北巡幸」を行った際に、皇后陛下が天皇陛下の長旅を気遣って書いた手紙(恋文)が、二ツ井町で天皇陛下の到着を待っていた…というエピソードから、「きみまち阪」という地名が付けられ、「恋文のまち」と呼ばれるようになったという。
これにちなんで「恋文コンテスト」が毎年開催されていたものの、惜しまれつつも平成15年にコンテストが終了。その後復活を望む声が多かったため、審査員長の独断により、恋文にとどまらずに視点を大きく広げた「こいぶみコンテスト」を開催することとなった。
平成26年度のコンテストでは、池を泳ぐ鯉を使った「鯉文」が見事大賞に輝いた。審査員長は「池を泳ぐ鯉で文字を書いた応募者は多かったが、大賞作品は『ハート型』を描くというアイディアが秀逸だった。鯉の赤い色が見事に生かされており、なおかつ『日本人だけではなく外国人が見ても好意が伝わる』という点が非常に素晴らしい」と絶賛。その他、会場には優秀賞の「濃い文」などのさまざまな想いが込められた作品が多数展示され、多くの人々を魅了していた。