店  名
 そば司 こなや
食べた日
2007/07/04
住  所
 秋田県秋田市新屋鳥木町1-62
営業時間
11:00〜14:00
電話番号
 018-828-8856        そば司 こなやのBilogへ
定休日
土日祝

天ざる
ざるそば
天ぷら
そば冷麺
そば冷麺アップ

前  説

 コノ頃、クラバーKがご飯を誘って来ない。いや、より正確に言うと、ご飯と言うよりも、つけ麺を誘って来ない。もしかして、一通り秋田市内のつけ麺を食べ終わったと思って満足したのだろうか。

 基本に立ち返っているのかどうか解らないが、どうやら最近では、自分が一番お気に入りであるトコロの赤坂ラーメンでバカリ、ヤハリつけ麺を食べているらしい。

 そんなワケで近頃のB職クラバーも、つけ麺を食べていない。こう言う空白期間があると、あぁ〜っ、どうしても今スグつけ麺食いてぇ〜っ!と、自分の中の獰猛な部分が目を覚まし、例えソレが猛吹雪で一歩も外になんか歩いて行けない天候状態の時でも、両手両足でラッセルしながら出掛ける位の勢いが無駄に発生したりするモノだが、不思議と今回はソノ様な現象が発生しない。だから、ラーメンを食べた後は絶対ソフトクリームぅぅぅ!などと絶叫しなくて済むワケだ。

 で、代わりに首をもたげて来たのが最近、つけ麺・野菜炒め定食に押されてスッカリ隅っこに追いやられた格好の蕎麦。まるで雌伏の時を乗り越えて、今か今かと雄飛する機会を伺っていたかの様である。

 コノ3つの料理による鍔迫り合いはまるで、魏・呉・蜀の3ヶ国によって、中国の覇権を得るために争われた三国志の様ではないだろうか。曹操に追い込まれた劉備玄徳が、孔明を得て反撃に出た様な…。なんて言ったら、正しく三国志を知る方々に怒られてしまいそうだが。

 一度雑誌で見かけた蕎麦屋がある。製粉工場内にあって土日祝日は休み。しかもお昼の時間しか営業しないと言う。それダケの情報を聞いたB食クラバーは、なんか社食チックな匂いがしませんか?と浅薄にも判断し、行かなければいけない店リストには入れず、そのまま時間が経過した。

 ソノ後しばらくして、司こなやへ行ったと、はなさんから報告が入った。蕎麦を食べてる感じがしない程喉越しが良く、天ぷらも揚げたてで抜群に美味いとのコトだ。コンナ素直な感想を聞いて、B食クラバーがジッとしていられるハズがない。気が付くと結構な月日が経過していたが、ようやく行ってみるコトにした。クラバーRさんと同行。


Comment

 雑誌などで紹介されている地図によると、新屋駅から踏切を越える様なルートが紹介されている。ソノ方が辿り着きやすいのかなーとか思いソノ通りに進んでみたが、B食クラバー的にはこのルートよりも、店が存在する西部工業団地内にとっとと入る方が解りやすかった。モチロン途中で、え〜っと、コッチの道で良いんだよね?って少々焦ったコトは言うまでもない。

 そうして不安になりながら道を進んで行くと、何にも無い様なトコロに突然何本かのノボリがはためいているのが見えた。ソレにはそばと書かれている。どうやらココの様だ。ホッとしながら店内へ入る。

 テーブル席が10程度、大きいカウンターもあって意外と広い。少し遅めの時間に行ったにも関わらず、店内には4〜5組のお客さんが。おぉ〜、結構繁盛しているんだなーと思いながらメニューに目を通す。

 初めてのそば屋では冷たいそばを食べる!と言うのはもはや、意識しなくても自分ルールとしてデフォルトで設定されている。はなさんが天ぷらが美味しい!って言っていたので、天ざるを頼むコトにした。本当の粋ならば、もりを1枚!とか言いたいトコロだが。

 クラバーRさんは物珍しさにひかれてそば冷麺。そば粉で作った冷麺らしい。冷麺と言うからにはキムチとか唐辛子系の辛いスープに浸って、スイカとか梨とかが具として入っているのだろうか?そばと合うのかどうか不思議でならない。

 まずはそば冷麺の到着。一体どんなモノなのか気になって見てみると、錦糸卵を中央に、チャーシュー、キューリ、トマト、ワカメが乗っかっていて、具の構成はパッと見冷やし中華風味。どうやらB食クラバーが考えているトコロの冷麺3大アイテム、キムチ、スイカ、梨は入っていない様だ。

 クラバーRさんにお願いして1口頂いてみた。細く、噛み切るのが少々困難な程弾力がある麺は、その色具合もあって、盛岡冷麺では無く、本場韓国の麺を食べている様でもあった。そば粉でコンナ麺が作れるんだなーと感心するコトしきり。

 キムチがないから辛さもないんだろうな〜と思っていると、口の中にホンノリとした辛さが残る。よぉ〜く見てみるとスープが若干赤い。キムチは入っていないが、スープにホンノリとした辛さを持たせているらしい。コレはナカナカ考え抜かれたメニューではないだろうか。

 天ざる到着。そばは色、形も申し分なし。噂によると更科らしいが、若干荒々しい様な感じもしてソコがまたグッド。はなさんが言う様に喉ごしも抜群で、あっと言う間に体の中に流れ込んで来る。コシがあっても固すぎず、非常に食べやすい。コレでそばの風味がもっと強烈ならば、一会寮チックな感じもしないではない。

 天ぷらは海老2本・マイタケ・タマネギ・ナス・しそ・カボチャと、種類も量も豊富。個人的にはもう少し衣に柔らかさが欲しい様な気もするが、カリッと揚がっていて良い感じ。イツモのコトだが、食べ終わった後は満腹になったので一休み。…二休み。

 一会寮のそばもカナリ好きだが、アソコは純粋にそばしか提供していない。ソレではチョット物足りないよなぁ〜って思った場合は、天ぷらの他にもカツ丼や鰻丼もあるコチラに来るのが良いだろう。平日の昼しかやっていないって言うのが、B食クラバー的にはイマイチ気になるが。