店  名
 旬の彩り ふじた
食べた日
2008/08/05
住  所
 秋田県秋田市山王5-14-2
営業時間
11:00〜14:00 17:00〜23:00
電話番号
 018-862-0656
定休日
日祝

うなぎのひつまぶし
うなぎのひつまぶしアップ
うどん
サラダ
豚角煮山芋丼ぶり

前  説

 今年の夏は、土用の丑の日が2回あった。

 前回の丑の日、B食クラバーはウナギを食べ逃していた。秋田市で美味しいウナギを食べさせてくれる店にナカナカめぐり会えず、以前あったトコロは畳んでいたりしてイマイチ縁がないB食クラバーとしては、別に食べなくても良いかな?とか思っていたハズなのに、ソノ日食べ逃して以降、俄然ウナギを食べたくてどうしようもない心境に。

 ランチで気軽に(しかも美味しい)ウナギを食べられる店を脳内検索してみるも、頭の中に浮かぶのは『該当するページはありませんでした。』と言う寂しい文字バカリ。女王様にも協力して貰ったが、ソレらしい店は見つけられない。

 こうなったらもう、そば・天ぷら・ウナギでおなじみの南部屋敷に行くしかない!と思った瞬間、どうせ南部屋敷に行くなら『とりかつ丼』を食べたい!との情熱が盛り上がり、所期の目的はドコカへアッサリと吹き飛んでいってしまった。

 ありえない。いくらB食クラバーがお調子者だからと言って、コンナことってありえるんだろうか。ウナギに対して申し訳ないと言う気持ちと、アマリの自分の変わり身の速さに、自身で戦慄が走る。

 そうして結局、ウナギでも何でもない一六七二に行ったのが、前回の丑の日の翌日のコト。B食クラバーのウナギを食べたい欲求は、一六七二の健康志向料理を食べたコトで収まったかに思えたが、実は只、誤魔化されていたに過ぎなかった。

 更にソノ翌日、イマイチ浅い眠りの一夜を過ごしたB食クラバーが目覚めと共に思ったのは、『ウナギ食いてぇーっ!』ってコトだった。朝一発目からコンナ濃そうなモノを欲したのは、オソラク生まれて初めてのコトだったかと。

 改めて秋田市内で美味しいウナギを探すB食クラバー。しかし、何をどうしても見つけられない。掘っても掘っても水源に行き当たらない井戸を探しているかの状況にヤヤうんざりし始めた頃、ようやく1つの水脈を発見した。

 関西方面で修行をした店主が営むとあるお店で、お昼に\1,000でウナギを食べるコトが出来るのだとか。!。コレぞマサにB食クラバーが探し求めていた環境ではないだろうか。コンナ本格的そうな腕を持つ店の情報を、一体何故今迄B食クラバーは知るコトが無かったのか不思議でならない。

 水源どころか温泉を掘り出した気分のB食クラバーは、コノ夏2回目の土用の丑の日、早速ソノ店へと出掛けてみた。オンザランチタイム。

 ワクワクしながら店のある建物の中へ入ってみたが、まるっきり営業しているオーラを感じ取るコトが出来ない。丑の日のランチタイムなのに一体どうなってるんだろ?と覗き込むも、暖簾は仕舞われ、中には人っ子一人いない。

 もしかしてもう営業していないんだろうか?とか、今日タマタマやってないダケだろうか?とか考えてみたが、考えるダケではお腹が膨らまない。空腹を抱えつつ、半ばウナギは諦め加減で、他の店へ行くべく移動を開始した。

 すると、最近はトンとご無沙汰だが、以前は良く行っていた店の壁に、『うなぎのひつまぶし(夏季限定)』と大きく書かれたノボリを発見した。ようやく訪れた、B食クラバー meets ウナギ on 2008。

 あぁ早く ウナギが食べたい 食べたいよ。(B食クラバー心の句)


Comment

 ソノ店の名は『旬の彩り ふじた』。以前は大町だかドコカその辺りで営業していたのが、山王に移転して来たとの通知を貰った会社の人に連れられて行ったのが最初で、その後シバラクの間は月に2〜3度位行っていた様な気がする。

 会社の移転に伴い、もう5年位は行っていないんじゃないだろうか。当時は、B食クラバーの顔と名前を知ってくれている唯一のお店で、B食クラバーも『ふじた』に行くのが楽しかった。(顔だけを知ってくれている店は他にも何軒かあったが。)

 ちなみに現在、B食クラバーの顔も名前も知ってくれている店は1軒もない。イヤもしかしたら、挙動不審な人物がいると影でマークされている可能性を否定できないが。

 数年振りで訪れる店内に、若干緊張するB食クラバー。店舗に隣接する理美容店も違う店に変わり、しかもソノ店が営業していない風なのを見るに付け、もしかして、ふじたも名前が一緒なダケで中にいる人が変わっているんじゃないだろうか…?なぁ〜んて思いながら入ってみた。

 出迎えてくれた女性店員に、しかし見覚えはない。そりゃぁまぁ変わるわよね!って思いつつ、慣れた風で店内奥のお座敷席へと座ってみた。コノ店はテーブル席が6卓程と、あとはお座敷席が4つ。一般的な会社の昼休みは終わろうとしている時間なのにも関わらず、半分程度埋まっているのに驚いた。

 松花堂弁当、天重セットなど、基本のランチメニューは変わっていない様だ。懐かしさもあり、ソレらの内のドレにしようかな?と一瞬思ったが、いけない・いけない。今日はウナギを食べに来たのだ。他のメニューに気を取られている場合ではない。うなぎのひつまぶしを注文した。

 思ったよりも早く、うなぎのひつまぶし到着。コチラではみそ汁替わりに、うどんが付いてくるのも変わらない。昔を思い出しつつ食べてみる。しかし、B食クラバーのウナギ食べたい欲が強すぎたのか。コノ3倍位ウナギが欲しい!って、心の中でB食クラバーのウナギ魂が叫んでいた。

 恥ずかしながら、ウナギに飢えまくったトコロでの食事だったので、こうなったのは自明の理と言うか何と言うか。日常的に食べていたのなら、ソンナ風に思うハズは無いのだが。

 食後にコーヒーと、チョットしたデザート付き。そう言えばこう言うのあったよな!と思いつつ、持って来てくれた女性店員の顔を見ると、何となく見覚えが!あぁ、アナタはコノ店の奥さんじゃないですか!B食クラバーのコト、覚えてませんかっ!?とか聞いてみようかと思ったが、往来の小心者さ故、遂に口をついて出るコトは無かった。

 まぁ、マタいつ来るか解らないしね、とか思ったからなのだが、帰り際に厨房の方にゴチソウサマーって挨拶すると、中から『ありがとうございまぁーす』と言ってくれた男性店主の顔は、一発でそうだと解った。

 懐かしパワーに打ちのめされそうなB食クラバーが、ふじたを再訪するのはソンナに先のコトでは無いかもしれない。そしてソノ時は、チョット恥ずかしいけれどもこう言いながら暖簾をくぐってみたい。

 『お久しぶりです!』