店  名
 食事と甘味 虹
食べた日
2006/05/02

住  所
 秋田市土崎港西1-10-45 ベイパラダイス2F
営業時間
11:00〜17:00

電話番号
 018-847-2983
定休日
 

虹豚焼肉定食
虹豚焼肉
虹豚カツ定食
虹豚カツ
前  説

 SPF豚・金華豚・黒豚・イベリコ豚など、日本をはじめ世界には、沢山の品種の豚が存在する。秋田の隣県である岩手にも、プラチナポークなる品種の豚があって、ソレを使ったカツ丼を食べたコトがあるが、ソノ肉の厚さに似合わぬ柔らかさと、口に入れた瞬間アッサリと溶ける脂身が何とも言えず、牛肉至上主義だったB食クラバーの心にも、変化が現れた。色々な種類の豚肉を食べてみたい。そう強く願う様になった。

 豚肉の美味しさに改めて気が付いたB食クラバーが、ホンの気まぐれに少しだけ調べてみると、ホントに少し調べたダケなのに秋田県には、杜仲豚・虹豚・餅豚・桃豚・雪沢豚・八幡平ポークなど、沢山の種類の豚があるコトが解った。

 ソンナ思いを抱きながら先日、何かの用事のついでにベイパラダイスに行ってみた。その時、虹豚の肉を量り売りしているダケでなく、料理として提供している店の存在を知ったので、今度食べに来てみよう!と思った。ソコに今回、ようやく出掛けてみた。

 ベイパラダイスの2階、以前ナポリがあったトコロにソノ店はある。店の名前は『虹』。虹豚を取り扱っているコトを直球で表現していると言えばそのまんまだが、B食クラバー的には虹って名前に、それ以上のモノを感じる。

 虹と聞いてB食クラバーが1番に思い出すのはヤハリ、
♪Somewhere Over The Rainbow〜の歌い出しで始まるオズの魔法使いだ。嵐で家ごと魔法の国に飛ばされたドロシーが、愛犬トト、カカシ、ライオン、ブリキのロボットと共に、虹の上を歩いているイメージ。ソレがB食クラバーの心を捉えて離さない。

 ドロシーの3人のお供はソレゾレ悩みを抱えている。『I Wish I Had A Brain.』と叫ぶカカシには脳味噌がない。だからカカシの望みは、ワラしか詰まっていない頭の中に脳味噌を入れるコト。

 『If only I Had Courage.』。誰もが勇猛な印象を抱くであろうライオンだが、彼には勇気が無い。だから、勇気が欲しい。

 『I Wish I Had A Heart.』昔は人間だったケド、悪い魔女に呪いをかけられたせいで全身ブリキになったロボットには心がない。ブリキロボットの願いは、ハートを貰うコト。

 ドロシーの願いは単純に、家に帰るコトだが、3人のお供の願いと言うのは、現在のB食クラバーの望みと直結する。もっと色んなコトを考えられる脳味噌が欲しいし、沢山のコトにチャレンジ出来る勇気を持ちたいし、どんな人にも愛情を持って接するコトの出来るハートも欲しい。なぁ〜んてコトを考えると、コレって殆どの人に共通する願い事なのかなぁとか思ってみたり。だからコソ、彼女たちの織りなすストーリーは、世代を越えていつの時代の人々にも愛され続けるのか。

 …話がメチャクチャ横道に逸れてしまったが、そんなコンナの思いを胸に、ベイパラダイスで虹豚を食べるぞっ!と、出掛けてみるコトにした。


Comment

 5月になったと言うのに肌寒いゴールデンウィークを迎えた秋田は、普段ならばとっくに咲き終わっているハズの桜も、現在は満開を迎えている。少し風が強いせいで、ノンビリと桜を愛でるコトも難しい。コンナ日は、ノンビリと虹豚を愛でるに限る。

 店の入り口に立つ。館内の廊下に面した部分が、ナポリの時は壁だったと思うが、現在はソコにショーケースを並べ、虹豚を展示販売している。肉の他にベーコンやソーセージなども販売しているので、買ってみたいと思ったが、今日の目的は食べるコトである。コレを忘れて買い物をして帰った日には本末転倒も甚だしい。初心を忘れず、店内へ突入するコトにした。

 店内は、ナポリがあった時の配置がそのまんま。テラスも存在しているが、ソコにテーブルや椅子などは置いていない。せっかくのスペースが勿体ない様な気もしないではないが、テラス席でトンカツや焼き肉を食べるって言うのも何かチョット変な気がするので、まぁ無くても良いか。

 メニューを見ると、虹豚カツ定食、虹豚ハンバーグ定食、虹豚焼肉定食など、全ての定食に虹豚の文字が付いている。虹豚の店なんだから当たり前っつっちゃぁ当たり前のコトなのだが、どれを頼むべきか迷って迷って仕方ない。ウレシイ悲鳴とはコノことか。

 散々迷った挙げ句、虹豚の旨みをダイレクトに味わえるであろう、虹豚焼肉定食を頼んでみるコトにした。同行のクラバーRさんは虹豚カツ定食を注文。肉の旨みをダイレクトに味わえるであろう焼き肉と、ソレを閉じこめ、凝縮したトンカツの、2つを同時に味わおうと言う作戦だ。シェアできるって素晴らしい。…って言うか作戦って言う程大袈裟なモノか。

 焼き肉定食到着。チョット想像したのとは違って、薄く細切れな肉が出て来た。もうチョット肉ぅ〜っ!って感じのモノに、ガブリッ!としたかったので、少々ガッカリと言えばガッカリ。クラバーRさんの注文したカツ定食も到着。コチラは厚い肉で、しかし柔らかく、プラチナポークと同じ様な感じで脂身も口の中に溶けていく。もう少し衣が薄い方がB食クラバーの好みだが。

 ヒレカツ、コロッケなど、メニューには事欠かないが、コノ際豚の角煮とか、単純なポークソテーとか、そんな感じでコレが肉ですぜっ!ってなモノを食べてみたい!って思ってみたりする。食事メニューにないのならば、今度は肉を買って来て自分で作ってみるしかない。そんなコトを考えながら、帰り際に改めて肉が陳列されているショーケースを見ていると、端ッコの方には大福などの和菓子が並んでいてビックリ。マスマス今度、ココまで肉を買いに来なければならないであろう。

 どうか美味しい肉料理が出来ますように!との願いを叶えるにはヤハリ、ルビーの靴の踵を3回鳴らせば良いのだろうか。と、虹を見上げて思いを馳せてみたり。