店  名
 さくら亭
食べた日
2006/07/22

住  所
 秋田県能代市浅内字鵜川堺5
営業時間
11:00〜20:00

電話番号
 0185-53-3933
定休日
月曜日

馬焼肉定食
馬焼肉アップ
馬煮込定食
馬煮込アップ
馬刺
馬刺アップ
アイスコーヒー
前  説

 能代市に住む姉夫婦の家に遊びに行った。1人で行動できるのならば、お昼御飯は中川食堂に行って、今度コソ念願の野菜炒め定食を食べ、そのボリュームにノックアウツされたい!と思うのだが、ソコは何て言うか義兄がいつも気を使ってくれて、一緒の食事を…って話になる。

 ソノ日も車で出掛け、ラーメンなんかを奢って貰い、大変ありがたい気分になる。一呼吸おいたトコロで、さぁソレでは姉夫婦宅へ帰りましょう!と車に乗ったトコロ、明らかに姉夫婦宅とは違う方向へと車が進んだ。あれ?チョット道違いますよ?運転手さん。と不安になる。

 もしかして違う人の車に乗り込んでしまったのだろうか。しかしソレだったらB食クラバーが乗った途端に、ア〜レ〜!!って叫ばれた挙げ句あっと言う間に周囲を、赤色灯が激しく点滅する白黒ツートンの車に囲まれたりしているハズだ。その中で、いっつも同じ、くすんだグリーンのコートに身を包んだハンサムな所轄が、『どうしていつも事件は会議室で起きてるんじゃなく、現場で血が起きて流れるんだ!』と、熱血的な眼差しの元、秋田弁が達者な上司と無線でやり取りしているハズだ。そのセンは無い。

 じゃぁもしかして、目の前にいる2人は本物の姉と義兄ではなく、巧妙に変装した、とある南北分割国が送り込んで来たスパイで、気が付いたらメガネにちりちりパーマのジェネラルに向かって、涙を流しながら手を高く掲げていたりする事態に陥ったりするのだろうか?とか焦ってみる。

 でもそんなんじゃ自分の人生は終わったも同然。それよりだったら目の前の2人は実は宇宙人で、何の特徴もなく、いなくなってもドコにも全く影響の無い地球人を1人、何かの被検体としてアブダクトしているとか、そっちの方がまだ救われるよなぁ〜とか思っていると、とあるドライブイン的な店の前で、車は止まった。

 こんなトコロに一体何の用があるのかと身構えているB食クラバーを尻目に推定姉夫婦は、ドライブイン的な店に隣接しているプレハブっぽい建物の中に入って行った。ソコは肉の販売店。まだ合点がいかないでいるB食クラバーの様子には全く気付かずに義兄が、『ココの馬刺が美味しいんだ。』と話しかけて来た。

 なんだ、美味い馬刺を買いに来たのかよ。だったら最初にそう言ってよ!とか思ったB食クラバーだが、別にコノ車は何処へ向かっているのか教えてくれと聞けば、ソレで良かったダケの話だ。ほんの10分位だが、サスペンスやSFチックな疑似体験が出来たのだから、コノ際お礼をすべきだろうか。


Comment

 ソノ日の夜は、モチロン馬刺が食卓に並んだ。一体どれ程美味しいモノなのか、気になって仕方ない。聞けば甥っ子や姪っ子も好きで、あっと言う間に食べるらしい。B食クラバーが馬刺を初めて食べたのは社会人になってからのコトで、馬刺ってのは大人の食べ物だと思っていた気配があるので、甥っ子と姪っ子をつかまえて、お前ら一体何なんだ!と、問いつめたい気分になったりもする。

 しかし、B食クラバーが思う馬刺ってのは、少々固めな気配で脂身が多く、ニンニクがなければクセが強くてアマリ食べられる風じゃないよなぁ〜とか、酒のツマミだよなぁ〜とか、他のモノを一通り食べた後、何か変わったモノを!って時に注文するぐらいで、積極的に食べよう!って気分になるモノではなかった。そんなモノを子供が食べるのかと、少々不思議な気分だ。

 テーブルに並んでいる馬刺を見てみると、今迄に見たコトが無い色合いをしている。脂身が殆どない赤身。一切れ食べてみる。すると、想像していたのとは違う柔らかさが口の中に広がる。しかも素直。今迄はニンニクでクセを中和しなければチョットなぁとか思っていた馬刺が、ニンニクが無くても美味しく食べられるのだ。って言うか、ニンニクをつけるとニンニクの味しかしない位で、コレはニンニク抜きで食べる方が正しい様な気がする。

 モチロン他の食肉同様、部位毎に肉質ってのは違ってくるのだろうが、今迄食べていた馬刺って一体何だったんだ!って気分になりつつ義兄に、横の食堂で食べる馬刺もコンナ感じかと聞くと、店では食べたコトはないが、多分同じだろうと言う。雰囲気的に、馬刺以外にも沢山の馬肉料理がありそうだ。今度は是非とも店の方で馬肉料理を味わいたいと思った。国内で流通している馬肉の殆どは外国産で、コチラのは近隣の牧場で育てている馬肉だと言うのも、美味しい理由なのだろう。

 そして暫くの時間が流れ、ついにソノ店、さくら亭で食事をする機会がやって来た。同行はクラバーRさん。一体どんなメニューがあるのかと、心も弾む。メニューを広げてみると馬肉の他に、牛や豚を使った料理もあり、焼き肉、ラーメン、丼モノなんかもある様だ。しかしココは馬肉料理を食べるべきで、馬煮込み、馬ホルモン、馬鍋、馬ステーキと数ある中、馬焼肉定食を頼んでみるコトにした。クラバーRさんは、人気商品と書かれていた馬煮込定食を頼んだ。ちなみに馬焼肉定食には、結構人気と書かれていた。

 馬焼肉定食を食べてみると、タレの味が強くて、イマイチ他の種類の肉との区別が付きにくい。コレと似た様なコトは以前、虹の豚でも体験しているので、コレからは肉そのモノの味を感じたい!と思ったら、焼肉定食形式のモノは控えようと心に決めた。どうしても我慢できなかったので、クラバーRさんが注文した馬煮込を食べさせて貰ったのだが、コレは馬肉だと解る味であった。ヤハリ焼肉定食形式はコレからも、避けて通るべきであろう。

 食事も終わりつつあるタイミングであったが、ヤハリ食べないワケにはいかないだろう!と、馬刺を頼んでみた。相変わらず柔らかく、美味い。一口食べたクラバーRさんが、今迄食べたコトのある馬刺とは全然違う!と言った。そしてB食クラバーと同じ様に、ニンニクはむしろ付けないで食べる方が美味しい!と感じている様だ。

 全ての食事を終えて満足した後テーブルに、小さいカップに入ったアイスコーヒーが運ばれて来た。無料のサービスってコトだが、アイスコーヒーが付きますとは、メニューのドコにも書いていなかったので、コレはうれしいサプライズだった。

 姉夫婦の家に行くために、今迄さくら亭の前を何十回も素通りバカリしていて、コノ美味さに出会っていなかったのが悔しくて仕方ない。コレからはさくら亭の前を通る度に、馬刺を買って帰りそうである。そして出来るならば、店内メニューの中に馬刺定食も作ってくれないだろうかと思ってみたりする。