店  名
 SOBA家
食べた日
2007/05/25
住  所
 秋田県秋田市土崎港中央1-6-11
営業時間
11:30〜14:00 17:30〜22:00
電話番号
 018-847-2160
定休日
水曜日

かけそば&ミニかき揚げ丼
かけそば
ミニかき揚げ丼
ざるそば&ミニ天丼
ざるそば
ミニ天丼

前  説

 B食クラバー→つけ麺クラバー→野菜炒め定食クラバーと言う変遷を歩んでいる最近のB食クラバーであるが、つけ麺の前にそばにハマっていたコトを、つい最近唐突に思い出した。

 3年前位からソノ傾向は強まり、ようやく去年、鹿角の切田屋で食べたコトで一応の集束を見た様な気がする。それ程迄に切田屋の味はB食クラバーのソバ心を満足させるに充分であった。B食クラバーのソバ心は、切田屋以前/以後で分けるコトが可能だ。

 切田屋以前のB食クラバーと言えば、常に全力で走り回ってソバを探していた様なモノだ。翻って現在は、ユックリユックリと流して走りつつ、ココだ!ってポイントを見つけた時だけ全速力で走っている。余裕のあるソバ心。少し成長した気分だ。

 秋田市の幹線道路たる国道7号線と新国道がぶつかる辺りで、道路に面したコノ店が視界に入った。S・O・B・A・屋?…SOBA屋?あっ、ソバ屋かな?と思った時にはもう店の前を通りすぎていた。あれがソバ屋なら行ってみなけりゃな…。しかしそばでもなく蕎麦でもなく、わざわざSOBAって書いているんじゃぁもしかして、ソバを食べさせてくれる店じゃ無いのかもしれないって言う疑念が、その時のB食クラバーには残った。

 次にソノ店の前を通過した時、SOBA屋って看板の他に、ラーメン・比内地鶏スープと書かれた文字が目に入った。あ、ラーメン屋なんだアソコ。ソレにしてもSOBAって変わった名前だよなぁ〜と、アクマでも呑気なB食クラバー。

 更に後日。信号待ちで停車していたB食クラバーが、そう言えばコノ辺にSOBA屋って店があったよなぁ〜、ドコだっけ〜と辺りを見回してみると、何と真横に。少々狼狽えつつもジックリ店を観察してみると、天ぷらそばとか、もりそばとか書かれている。あ。やっぱココ蕎麦屋なんだぁ〜と、ようやく認識するB食クラバー。ノンビリにも程がある。こんなんでコレからの殺伐とした時代を生きていけるのか不安にならなくもない。


Comment

 定食や丼モノなんかもメニューにあって、それでラーメンとそばも提供している店ってのは結構あると思うけれど(まぁ一般的な食堂ね)、ラーメンとそばの2種類だけって店は珍しいんじゃないだろうか?ってな気分で入ってみた。

 明るいんだケドやや暗く感じる不思議な店内。席に着いた後、落ち着いて耳を澄ますとジャズが聞こえる。ジャズとラーメン屋の組み合わせは結構ある様に感じるが、ジャズとそばの組み合わせは珍しいんじゃないだろうか。何だかカナリこだわりのある店なんじゃないだろうかと思えて来た。

 初めて行く蕎麦屋では、冷たいソバを食べると言うのがB食クラバーの自分ルールで、今回もそうしようと思ったのだが、メニューに見えた不思議な文字列が、B食クラバーの視線を釘付けにする。

 ソコには、『温かい二八蕎麦とラーメンは比内地鶏スープを使用しています。』と書かれていた。蕎麦に、比内地鶏スープ?何と言うアヴァンギャルドな組み合わせ。B食クラバーの記憶の中でそばつゆと言えば、鰹節に昆布、後はみりんに醤油位な感じだと思っていたが、比内地鶏スープとはコレいかに。気分的に鴨南蛮に似た様な感じなのだろうかと気になり、今回は自分ルールに反して、かけそばを食べてみるコトにした。

 お昼のセットメニューと言うのがあって、かけ・ざるそばマタはラーメン・ざるラーメンにミニ丼が付くとのコト。ミニ丼はマグロづけ丼・天丼・かき揚げ丼から選べる。蕎麦とマグロの組み合わせはコノ間藪善で経験したので今回は、かき揚げ丼と組み合わせてみた。

 かけそばは本当にシンプルで、蕎麦の上にはネギが乗っかっているダケ。ただ違うのが、スープに油が浮いていると言うコトだ。透明度も高い。滅多にそんなコトはしないのだが、ラーメン通気取りでマズはスープから飲んでみる。

 貧乏舌さ加減には定評のあるB食クラバーのコト。スープの油分が比内地鶏から来ているのかどうか判別不能なのだが、動物系のスープだと言うコトは解った。濃い〜ようでもあり、しかしサッパリと流れていくスープは、何となく中華そばスープに似ている様な気がする。だからラーメンにも使われているのだろう。(って、同じモノを使っているのかどうか解らないが。)

 麺はコシのある二八蕎麦。動物系のスープと合わせると、う〜ん、ヤッパリ鶏肉が欲しい様な欲しくないような。こう言うのってなんて言うか、コノ組み合わせだったらこうじゃなきゃダメだ!って言う固定観念みたいなモノなんだろうなって思わなくもない。

 かき揚げもカリッとしていて言うコト無し。個人的に、もちょっとショッパイ方が好きなので、卓上に置かれている丼つゆをかけていただく。

 店内には女性店員が3人しか見かけられず、コレで蕎麦をうっていたり、ジャズを流したりって何か凄いなぁ〜。本気で次々とイメージを裏切り続けてくれる店だよな、とか思っていたら、厨房の奥の方から男性が出て来た。風貌から察するに、彼が蕎麦を打っているに違いない。ココでようやく、B食クラバーのイメージと一致する要素が発見できて安心した。

 夜は一品メニューも多く、飲み屋としても楽しめそうだ。日本酒と蕎麦の組み合わせって言うのは粋なコトこの上ないが、公共交通網が発達している大都市とは違い、ドコへ行くにも車でなければいけない秋田に住んでいる身としては、ナカナカ実行に移そう!と言う踏ん切りがつかないのがやるせない。