商品名
ポテトチップチョコレート

店 名
ロイズ

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初めて食べた日
2003/11/04

 

 

 

前 説


 2003年が始まって間もない頃、とても珍しい味だが病みつきになるお菓子がある!って言
う評判をキャッチした。それは生チョコで有名なロイズの新商品で、ギザギザの山切りにカッ
トされたポテトチップの片面に、ロイズ特製のミルクチョコレートがコーティングされていて、
名前はポテトチップチョコレートと言うらしい。そのままだが。

 もし、2002年の6月に札幌に行ったB食クラバーがコノ情報をキャッチしていれば、間違い
なく買って来たハズなのだが、恐らくその時はまだ発売されていなかったと思われ、残念で
ならない。年に何度か、秋田のデパートで開催される北海道物産展にロイズも多量の商品
を送り込んで来るため、ヒョットしたらソコで販売されるかもしれない!と思うB食クラバーの
淡い期待は、しかし北海道展が開催される度に裏切られていた。

 しょっぱくて甘いお菓子と言えば、トーハトのソルティバタークッキーがスグに思い出される
が、会社の事情もあってか最近はアマリ見掛けるコトがないのが寂しい。甘さと正反対のモ
ノってコトでは、チョコがかかっている柿の種なんてモノも販売されていて、それと味が似て
いるのだろうか?等と空想してみるも、どう考えてもチョコと柿の種別々に食べたいよなと、
前提を覆す意見がB食クラバーの頭の中で大多数の票を集めるし、やっぱり1度は食べてみ
なければなるまい。

 ロイズのHPで通販はしているのだが、\600のモノに送料を価格以上もかけるのはどうか
と思い、その上更にB食クラバーの嗜好に合わなかったら目も当てられないしと言うコトで躊
躇していた。いつか、自分マタは誰か知り合いが北海道に行くなど、ポテトチップチョコレート
と何かの接点が発生するまで、取り敢えず我慢するかと考え、似たような味を求めてさすら
っていた。

 ほぼ1年が過ぎようとしていたある日のコト、女王様が北海道に行くと言う話を聞いた。北
海道か、良いなぁ〜。北海道って美味いモノだらけだよなぁ〜と、山盛りのウニやイクラなん
かを人並みに想像していると、…北海道?北海道ってそう言えば何か気になるモノがあっ
た様な気が…と、様々な煩悩がうごめくB食クラバーの頭の中の記憶を、巻き網漁業の網を
手繰り寄せる様に猛烈な勢いで巻き取ると、カナリ底の方から、ポテトチップチョコレートが
引き上げられて来た。

 何と言うコト。初めて知ってから約1年が過ぎようとしていたのでスッカリ忘れていたのだ。
ココに来て猛烈にポテトチップチョコレートが食べたくなる。ソッコーで女王様にリクエスト。女
王様は快く引き受けてくれた。後は女王様が帰ってくるのを待つダケである。(いや、もちろ
ん女王様の旅の安全を第一に考えていましたよ。そんなコト当たり前じゃないですか。)

Comment


 女王様からの連絡を心待ちにしていた、その日が遂にやってきた。夕方、仕事が終わって
から会うコトになったのだが、その時間を待つのもまだるっこしい。B食クラバーとしては、今
スグにでも受け取りたくて仕方なく、胸が切なく甘く、キュ〜っと締め付けられる様な気分に
なったのだが、女王様にはロイヤルな執務もあるし、それはワガママと言うモノだ。

 勤務時間が終わり、女王様に会うべく、ソッコーで車を走らせた。某パブリックオフィスの
駐車場に停めようと思い行ってみたのだが、どう言うワケか駐車場は満車。パブリックオフィ
スの駐車場に停めるコトが出来るのは、彼らが働いていない休日のコトで、平日は彼らの車
で溢れているコトを忘れていた。

 路駐するワケにもいかないし、結局パブリックオフィスの周りを2周半して、ようやく車を停
められるスペースを発見した。その間、一体どれ程の時間が流れていたのか、B食クラバー
には解らない。結構な時間が経過していたと思うのだが、正確には知りたくなかった。おそ
らく、もしハッキリと何分遅れたとか解っていたら、女王様に会おうなんて気分は、真夏のア
スファルトに撒いた水の様に、一瞬の内に蒸発していたに違いない。

 女王様と目が合うと、案の定開口一番、『遅い!』と言う言葉が発せられた。結局一体ど
れぐらい遅れたのか解らないが、素直に謝るしかない。女王様が気分を害されて、ポテトチ
ップチョコレートが貰えないなんて事態に陥らない様に願うバカリである。(いや、もちろん女
王様が無事に帰って来て良かったなと、それを一番に考えていましたよ。そんなコト当たり
前じゃないですか。)

 少々疲れた様子の女王様から、旅の思い出の、楽しかったコト、楽しくなかったコト、怒り
たかったコトなんかを聞いて、B食クラバーも北海道に行ってみたくなったのだが、近々シャ
レにならない事態に陥る可能性があるので却下。(…コレはまた、別の話。)

 女王様からポテトチップチョコレートを頂き、遂に御面の時間がやってきた。コノ、袋を開け
ようとする瞬間の気持ちは、何かに似ているなと思ったら、学年が1つ変わって、新しい教科
書を開く時の気持ちに似ていた。汚れていない新品の本。開いた時に感じる独特の匂い。
難しい内容だったら2度と開きたくないってトコまで一緒だと言う点も、いちいちディティール
感に溢れていて心憎い。

 開けた袋を手に持った瞬間、何かに似ていると心がざわめいた不思議な気持ちは、口に
した時に確信に変わった。ザラザラとして甘い触感は、チョコフレークを彷彿させるのだ。ポ
テトチップの塩が、もう少し利いているのかと思ったが、ロイズ特製クリームチョコレートの効
果かそれ程には感じられない。

 帽子を被った無口な絵描きの様に、♪フムフム〜と思いながら食べていると、いつの間に
か1袋の半分位食べていたコトに気付き驚愕。恐るべし、ポテトチップチョコレート。TVのCM
でも、北海道の新じゃがを使ったポテチは美味いと言っているし、この組み合わせは北海道
ならではのモノであろう。

 手に持って改めて見つめ直すと、意外に厚いポテトチップの、片面にだけチョコが塗られて
いる。解っていたコトだが、一体コレはどうやって塗っているのか、そのテクノロジーが気に
なって仕方ない。まさか人間の手で塗られているワケでは無いだろう。一度工場を見学した
い気分である。って言うか、ロイズでは工場見学って実施していないのだろうか。

 

\600