店  名
 ラーメンショップ チャイナタウン
食べた日
2006/03/31
住  所
 秋田県秋田市卸町2丁目2-1
営業時間
11:00‐15:00 17:30‐21:00
電話番号
 018-824-5925
定休日
月曜日
店外観
味噌チャンポン
イカギョーザ
肉ギョーザ

前  説

 チャイナタウン。コノ言葉を聞いて、人は何を思いかベルだろう。ある人にとってはソレは映画のタイトルであるかもしれない。ジャックニコルソンが不適に笑い、謎を秘めたフェイダナウェイが観客を虜にし、ジョンヒューストンが怪演する。正体の解らない恐怖に打ち震え、追いつめられる、退廃的なハードボイルド。

 その映画の舞台となる、チャイナタウンと言う街そのモノを思いか浮かべる人もいるだろう。B食クラバーにとってソノ土地は、映画のイメージもあるのだろうが、非常にコワイ場所である。ホントはそうでもないのかもしれないが。

 食べ歩き好きな日本人の方々にとっては、横浜の中華街が真っ先に思い浮かぶかもしれない。日本全国から食べ物好きが集まり、本場中国の料理人の方が腕を振るう。国慶節や双十節で賑わい、関帝廟が、圧倒的な存在感で、訪れる全ての人を温かく迎え入れる。ヤムチャ、バクテー、フォーチュンクッキーなど、世界に散らばるチャイナタウンで、それぞれにある名物が、人々を魅了する。

 秋田市民にとって、真っ先に思い浮かぶのは、平成のコノ時代にも珍しい、弥生時代の主流建築でもある高床式の建て方が逆に斬新な、ラーメンショップ・チャイナタウンでは無かろうか。一体何故コンナ構造なのだろう?コノ店のオーナーの、太古人類に対する憧れか。

 ジックリ見たコトはないがソノ建物には高床式の長所でもある、ネズミ返しが付いているハズである。コノ返しが付いているためにネズミは建物内に侵入できず、ゆえにコノ店は、ネズミ被害とは無縁に違いない。となると、清潔な店内をアピールするための建築方法か?正解はオーナーに聞いてみなければ解らないが。


Comment

 そんなラーメンショップ・チャイナタウンに久しぶりに行こうと思ったのは先日、クラバーRさんと一緒に五右エ門に行ったからだ。両店共、大体あんかけチャンポン専門店と言うコトで繋がりがある。五右エ門を食べたら、次はチャイナタウンに行かねばなるまい。

 お昼の時間を少し過ぎた頃に到着。それにしても店内にはチリポリと人影が。実際、B食クラバーが食べている間にも客足は途切れるコトが無く、7割程度埋まっていた。五右エ門と言いチャイナタウンと言い、あんかけチャンポン店は人気が高い様だ。

 五右エ門もそうだが、あんかけチャンポンと言えば、表面張力の限界に挑んでいるのかと疑いそうになる程パンパンに盛られている。コレはお約束なのか?しかし、店主達の気持ちが解らないでもない。アレだけ見事なあんが出来たら、そりゃぁドンブリ一杯に盛ってみたくなるのが人情というモノだろう。日本中に一体何軒、あんかけチャンポンを提供している店があるのか解らないが、その全ての店が、表面張力の限界に挑戦しているだろう!と言い切るコトに、後悔は感じない。

 表面張力がB食クラバーの前にやって来た。ついでと言うか、サイドメニューとして、餃子を2種類頼んでみた。肉ギョーザとイカギョーザ。肉ギョーザは良いケド、イカギョーザって珍しいよな?とか思いながら料理の到着を待っていると、肉ギョーザは焼餃子で、イカギョーザは蒸餃子であった。ソレで2種類あるのか!とか思ったが、それでも一般的にはイカギョーザよりも海老ギョーザの方が一般的なのではないかと思わなくもない。

 あんにまみれたキクラゲなんかを口にする。あんをかき分け、チョット太めの麺を探る。ドチラも熱々で、油断すると火傷をしそうになりながらも、あんの中に豚肉や海老など、沢山の種類の具があるコトに喜ぶ。熱いモノを口にするので、当然汗もかいてくる。ティッシュなんかで拭きながら、食べ進めてみた。

 カナリ進んだトコロで何げにクラバーRさんのドンブリを見ると、ほぼ食べ終えている。ココで、五右エ門でも見た現象が、まるでVTRの様に繰り返されているコトに気が付いた。あんも麺も食べ終えたクラバーRさんのどんぶりには、サラサラのスープが残るのみであった。翻ってB食クラバーの方はどうかと言うと、麺はモチロン無いのだが、スープの方は、あんと完全に混ざり込み、渾然一体となりながら、ドロドロとしている。

 コノ差は一体何なのか?五右エ門の時はもしかして、クラバーRさんのあんが薄かったのだろうか?とか思ったのだが、2回も繰り返されると、それはどうやら違うようだ。スープと混ぜるコト無く、上手にあんダケ食べる技術を、クラバーRさんが持っているとしか考えられない。あん食べ名人。ソンナ言葉が、バストショットでB食クラバーの視界に映っているクラバーRさんの手前に、字幕スーパーとなって表示されている様な気がした。

 更にもう一つ、五右エ門で食べた時と同じ現象があったコトに驚く。なんと、クラバーRさんのあんには、海老が1尾とか2尾とか、とにかく数える程しか入っていなかったのだ。聞くとクラバーRさんは、非常にありがたがって海老を食べていたそうだが、B食クラバーのあんには沢山の海老が入っており、特に意識するワケでもなく海老を食べ続けていた。ドチラかと言うと、箸で麺とあんを持った時、ソコに海老を見つけられない方が難しいと言う感じだったろうか。

 2回もこんなコトが連続すると、もはやコレは、あんかけチャンポン=表面張力と言うのと一緒で、デフォルトの仕様なのかと思えてくる。あん食べ上手だが海老が少ないクラバーRさんと、あん食べ下手だが海老が多いB食クラバーを比べてみると、あんを食べ切れない切なさはあるモノの、絶対に海老が多い方が良いよなと思うのは、B食クラバーの貧乏性と密接に関係しているのは、火を見るよりも明らかだ。

 って言うか、B食クラバーは貧乏性ちゃうねん。

ホンマに貧乏やねん!