店 名
蒙古タンメン中本 池袋店

住 所

東京都豊島区西池袋3-26-6-2F

初回訪問日

02/05/05
TEL.

03-3989-1233

営業時間

11:30〜20:00

前 説


 2002年東京B食第2弾。6月に札幌行きを控えているため、今回の東京ツアーはなるべく
お金を使わない方向で考えていた。当然B食も控え気味に、C食位の気持ちでいたのだが、
B食倶楽部関東支部長MTの目がキラリと光る。何やら美味いラーメン屋があるようだ。

 辛いラーメンは平気か?と聞かれる。そんなモノはタンポポで慣れっこさ、フフフン!と鼻
で笑う。辛くなきゃラーメンじゃない!と迄言い張ったかも知れない。インターネットで写真を
覗いてみた。真っ赤なスープのラーメンが画面に写る。成る程辛そうだ。オススメの蒙古タン
メンを見てみると、スープの赤さ加減が更に加速している。

 簡単に言うと、上に麻婆豆腐が乗っかっているタンメン。この麻婆豆腐が辛いらしい。
まぁ、タンポポのラーメンの様に辛いラーメン等、そうザラにあるモンじゃ無いだろうと、食べ
てもいないのに勝手に判断し、久々に東京でラーメンを食べるコトにした。(価格もリーズナ
ブル。)

 B食倶楽部関東支部長MT、その友人の準B食クラバーE、秋田からはB食クラバーKと同行。

Comment


 11:30開店のため、11:00には池袋に着いた。店の前に着いたのは11:05位だったろうか?
その時は店の前に誰もいなく、また、11:00の池袋繁華街はマダ早朝と言うイメージがして、
ガラァ〜ンと寂れている感じがした。え?コノ店大丈夫?と一瞬躊躇してしまいそうな感覚
が我々を襲う。5分位はB食クラバーだけしかいなかった。

 コノ時間でコノ調子なら、開店時間間際に来ても大丈夫なんじゃない?と考え、チョットそ
の辺散歩でもして来ようか?(何もないが。)と考え始めたソノ時、B食クラバー以外の客が
やって来た。こうなると話は変わり、我々は何としても、一番の客という立場を守るべく、
(B食用語で『ポールポジション』と言う。)臨戦態勢で臨んだ。

 それから程なく店員がやって来て、通りに面した歩道ではなく、路地の方に並べと言う。
素直に従った我々だが、準B食クラバーEが、『皆路地に入ったら、気付かれなくて、大通り
に面した道路に並ばれてしまう!』と発言した。成る程な、と思った我々は、先頭は通りに
面した部分にハミ出るようにして、路地側に回り込むような作戦に出た。

 この作戦は功を奏したようで、次から次へとやってくる客は皆、準B食クラバーEの姿を
見た後、回り込んで路地側へ並んで行った。準B食クラバーEの機転のオカゲだ。準は
取って良いかも知れない。

 さて、めでたく開店時間になり、我々は店内に入った。食券を買うシステムらしい。B食クラ
バーMTオススメの蒙古タンメンを買う。お腹が満たされない時の用心の為に半ライスも
買ってみた。中はL字型のカウンター。席に着くと程なく半ライスが、続いて蒙古タンメンが
運ばれて来た。B食クラバーEは半蒙古丼を頼んだのだが、その量は半って感じが全然
しない。半のクセに具が丼からハミ出ている。
よみがえる去年の恐怖。

 パッと見の赤さはタンポポの、ミソタンポポ中辛と替わらない。しかし良く見ると、(良くじゃ
なくてもそうなのだが)タンメンの上に乗っかっている麻婆豆腐の中に、無数の唐辛子を見
つけるコトが出来る。コレはホットケーキのダマの様に、たまたまココにあるのでは無く、麻
婆豆腐全体に確認する事が出来る。・・・嫌な予感がした。

 一口食べてみる。その瞬間、辛さが口の中全体に広がる。フツー、辛いモノって最初は
大丈夫で、後からジワジワ来るモノなのだが、最初っから辛い。・・・嫌な予感が的中した。

 しかしそれでも最初の内は辛さを味わう余裕もあり、丸い棒麺を使っているんだな、とか
考えていたモノだが、気が付くと体中から汗が吹き出ていた。フト隣を見ると、B食クラバーE
が、持参したタオルで汗を拭きながら食べている。あぁ〜、コンナに辛いんなら自分も持っ
て来れば良かった。なぁ〜んて思っても後の祭り。気が付くと、汗ドコロか、涙まで流して
食べていた。

 涙を流しながら何かを食べる、なんて言うのは生まれて初めての経験である。感激して食
べているワケでは無い。一週間振りに食べ物にありついたワケでも無い。感情が高ぶって
いるワケでもないのに涙を流すなんて不思議な感じがした。嫌、アマリの辛さにもう食べたく
ない!助けてぇ!と心の奥底で叫んでいたのかも知れない。

 とにかく辛い。辛いが美味しいので、脳では拒否反応を示していても胃袋が要求する。
ふとカウンターを見ると、高さ12〜3cm位の入れ物の中に唐辛子が詰まっている。涙で潤ん
だ目をこすってもう一度見てみる。見間違いでは無い様だ。こんだけ辛いのに、マダ唐辛子
を入れる猛者がいるのか?

 更に横には解説入りのメニューが貼ってある。それを見てみると、初めての人はコレ!と
味噌タンメンを勧めている。蒙古タンメンは、味噌タンメンの辛さに慣れた人向け!って書い
ている。しまった!初めてなんだから味噌タンメンにするんだった!B食クラバーMTに、はめ
られた気分である。

 隣を見るとB食クラバーKが、平然と蒙古タンメンを食べている。汗なんか一つもかいてい
ない。B食クラバーKは、タンポポでもミソタンポポの大辛をいつも食べている。この位は許容
範囲の様だ。ミソタンポポ中辛の限界を感じた。(いつも食べている。)

 中本ではメニューの辛さを5段階で表示していて、蒙古タンメンは3だった。味噌タンメンは
2。あれっ?1は?湯麺が0と書いている。初心者から2で、強烈なパンチを浴びせる方針らし
い。一番辛い5は北極ラーメン。蒙古タンメンでアノ辛さなのに、一体どれ程辛いと言うのだ
ろうか?想像したくない。そして蒙古とか北極とか、意味が解らない。

 秋田では辛さに結構慣れているツモリだったのだが、東京の辛さはハンパじゃない。上に
は上があるモノだ。ヤハリ東京を食べなければ、B食は語れないと言うトコロか?ちなみに
コノ日、東京では最高気温30度を記録した。不思議とそんなに暑くない様に感じたのは気
のせいか?

後 説


 開店前に並んでいた時のコト。アッと言う間に客は30人位並んで行った。その中には黒い
メルセデスで乗り付ける客もいた。店の前に並んでいる我々から見える交通標識によると、
ココは駐禁のハズである。しかしその車は対向車線に停めている。対向側の車線を見回し
てみると標識がイッコもない。一通でも無い様だ。コチラ側の車線は駐禁だが、反対側は
大丈夫らしい。法の盲点を突いた素晴らしい停め方だ。

 しかし良く見てみると、コノ辺は路地だらけであり、曲がり角から曲がり角まで絶対に5m
は無い。標識が無くても立派な道交法違反である。メルセデスなら何をしても許されると言う
メルセデス神話を目の当たりにした瞬間であった。

 メルセデスから降りてきたのは、一見、フツーの40代の夫婦のように見えた。特権を行使
しているダークな色の車に乗っている人は、車を降りてもカナリ特殊なオーラがでている
ハズ!と期待していたのにガッカリした。しかし、客の並び具合をチェックしに来た店員が
そのメルセデス男を見ると、何やら挨拶をしていた。さすがメルセデス男、侮り難し。ひょっと
したらコノ店のオーナーかも知れない。オーナーならコノ店の前に横付けしても良い位だ。
急にオーラが見えて来た。只の常連かも知れないが。

 店の中から店員が一斉に『いらっしゃいませ!』、『ありがとうございました!』等と唱和し
ている声が聞こえて来る。元気が良い感じだ。店員が着ている服の背中には誠と書いてい
る。オーナーが(メルセデス男?)新撰組好きなのだろうか?

 座った席の前にいた店員は今日が仕事の初日らしい。『ココの担当の仕事範囲は・・・』と
横で先輩風の店員が説明していた。ハキハキしていたし、元気もあったし、全くそんな感じ
がしなかった。良く、秋田のサービス業はレベルが低いと言われているが、こんなトコロで
もそれを強く感じた。

蒙古タンメン

\570