現在秋田県内で上映されている映画の吹き替えと字幕は「英語(日本語字幕)」と「日本語吹き替え」の2つが主流だが、今月からこれらに加えて「秋田弁」を選ぶことが可能になった。今後販売されるDVDやブルーレイなどでも、設定画面で「日本語」や「英語」と並んで「秋田弁」を選択することが可能になるという。
映画の中のセリフは、秋田県出身の翻訳家により、すべて秋田弁に書き起こされた。また、秋田弁の吹き替えは秋田県出身の俳優や声優陣が担当しているため、ネイティブな秋田弁の発音と自然な演技が実現。映画を見た観客からは「標準語よりも心に染みる」と好意的な意見が多く寄せられた。
今回初上映となる秋田弁版の映画を見た男性(会社員・32歳)は「映画の中で、ヒロインが『んが、バガけでねが?』と主人公に突っかかる場面に、しったげ親しみを持でだす。あれが今はやりの『ツンデレ』って奴だべな」と話し、 同じく映画を見た女性(主婦・46歳)は「もう一人のヒロインが、主人公のそばで『おめは死なねべ。オラが守るもの』とつぶやくシーンは、 涙っこなしでは見られねがったっす。別れ際に『へばな』なんて悲しいことは言ったらダメだすな」と、目をうるませながら語った。