気温が上昇し、穏やかな天候に恵まれた秋田県内各地で、今年の田植え作業が始まった。そんな中、萌えキャラ（美少女キャラクター）で町おこしを図る雄勝郡羽後町では、市女笠を頭にかぶり、ピンク色の可愛らしい着物を身にまとった農家の男性達（平均年齢66歳）が、少し恥ずかしそうな面持ちで苗箱を運んだり、田植え機を使って田んぼに苗を植えるなどしていた。
羽後町足田の米農家の男性（72歳）は「今までの萌え米は、パッケージに可愛らしい美少女の絵が描かれているものの、袋の中に入っている米は普通のお米だった。もちろん丹精を込めて作っている、高品質の美味しいあきたこまちなのだが、正直『萌えの心』は込められていなかったかもしれない」と、今までの萌え米作りの作業内容を反省。「今年からは萌えキャラと同じ格好をして、萌えキャラになり切りながら田植えや草取りなどの農作業を行い、萌えの心をたっぷりと込めて稲をすくすくと育てていきたい」と話している。
収穫作業は9月に行われ、9月末頃にはインターネットなどを通して新米を販売できる見通しだ。