店の前の駐車場には一台も車が停まっていなかったので、珍しく店内はガラガラなのかと
思ってドアを開けると、まるで予約していたかの様にテーブルがイッコだけ空いていて、ソレ
はソレでラッキー!とか思ったのだが、その他の座席は全て埋まっており、しかも全員が女
性客。不覚にも少々ビビり、冷や汗を流すB食クラバー。
何年か前、って言うかハッキリ言って華麗亭一回目レポートに書いている通り、店内が全
て男性客ばかりだった時があり、ソレもカナリの圧迫感があった。両者に共通して感じる正
体不明の違和感。女性サービスデーとか男性サービスデーとかあるワケでも無いのに何故
なのだろうか。コレは良くあるコトなのか、店員に確認したくなる気持ちが食道付近まで込
み上げてきたが、変な客だと思われたくないし飲み込んだ。無駄に警戒される必要もない。
と、以上ココまでが、華麗亭二回目レポートを書こうと思うに至った理由です。なんだそりゃ。
華麗亭に到着する前から、バーチャルな近未来体験では、キーマカレーがバンバン胃袋
に納まっている位キーマカレー以外注文する気も無かったのだが、マズは段階を踏んでメ
ニューを見てみる。ココで愕然。ドコをどう見てもキーマカレーって文字が見当たらない。心
の顔面が蒼白になるB食クラバー。暫く来ない内にメニューから消えてしまったのだろうか?
やや焦りながら店員に聞いてみると、『ありますよ!』と言って、我々が何度も繰り返し、
それこそ裏が透けて見えてるんじゃないかって程に注視していたメニューの中央部を指し示
す。ソコには何と、北インドのキーマカレーって言うのと、南インドのキーマカレーって言う、2
つのメニューが書かれていた。
青天の霹靂。いつの間にかキーマカレーが2種類に増えていた。クラバーMさんもB食クラ
バーも、北インド、南インドって文字位置にキーマカレーって書かれているだろう!と思い込
んで、ソコしか探していなかったのだ。チョット視線を横にずらせば済む話なのに。何ともスト
レートな、変化球に対する弱さを露呈してしまった2人組である。頭の弱さも。
北インドのキーマカレーが以前からあるモノで、南インドのキーマカレーは新しいメニューの
様である。ホントは北インドのキーマカレーが食べたかったのだが、悔しかったので南インド
のキーマカレーを頼んでみた。クラバーMさんは最初からの希望通り北インドを注文。
北インドは牛挽肉で、ライスとカレーが別々に出てくるのだが、南インドは鳥挽肉で、最初
からライスの上にカレーが乗っかって出てきた。色は黄色く、メチャクチャ辛い。店員から『南
の方が辛いです。』とあらかじめ言われていたのだが、ココまで辛いとは予想できなかった。
南インドをチョット食べたダケのクラバーMさんは美味しい!と言って、辛くて食べられない
と嘆くB食クラバーのコトを『えっ?マジ?』ってな視線で見つめていたが、クラバーMさんだっ
て一人前食べ続けていれば、同じ気持ちになったハズだ。
コレからは、最初に自分が食べたい!って思ったモノを何が何でも食べるぞ!と思いなが
ら、南インドのキーマカレーにダケ付いて来たヨーグルトをすすると、チョット得した気分にな
った。つい今しがたの決心であるが、早くもグラついている模様である。
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