店  名
 スフィーダ
食べた日
2010/02/16
住  所
 秋田県横手市七日市73-1
営業時間
11:00〜15:00 10:00〜22:00
電話番号
 0182-33-8729
定休日
第二月曜日




前  説

 横手市内で遭難しそうな目にあいながらも、ようやくのコトで辿り着けたポテトハウス。その後も店の前を車で通過する度に、あ、今日も営業しているね!今度マタ食べに来るからね!と心の中で呟いていたある日のコト。

 今迄もアマリ積極的な営業していますオーラを醸し出していなかったポテトハウスの建物から、以前にも増して人の気配を感じるコトが出来ない。

 また長期休みに入ったのかなぁ〜?もしかして店主さんは体の調子でも悪いんだろうか…?等と思ってみるも、ポテトハウス関係者と特に何の接点も持っていないB食クラバーとしては、理由なんか知る術もない。

 イツ迄も待っているから、必ず営業を再開して下さい!と、某昔の女子大生デュエットグループの様に、青くて広いコノ空の元、風に流される一片の雲を眺めつつ、左手で天を仰ぎながら願っていたが、店が再開する気配は一向に感じられない。

 もしかして、もう店やらないのかな…と思いながら店の前を通り過ぎるのも飽きたよな、なぁ〜んて感じながら車を運転していた何回目か何十回目かのコト。店の敷地を見てみると、ヤケに派手なノボリが何本も道路沿いに突っ立っている。

 あ、店再開したんだ!やった!待った甲斐があったよ!とハシャギつつノボリに注視するとソコには、カレーライス・横手焼きそば・ステーキなどの文字が躍っていた。

 カレー?焼きそば?…あれ?コロッケは?と言う疑念がスグサマ浮かんで来た。コロッケは定番だからあえてノボリを立てていないのか、それともコロッケは止めたのか、ソレとも…。等と考えながら店名を見てみると、ソコにポテトハウスの文字を、読み取るコトが出来なかった。

 違う店なん…だろうなと、先程までの高揚した気分が、急速に冷えていく。ノボリに書かれている食べ物ジャンルの豊富さも、コノ時のB食クラバーの気持ちに拍車を掛ける。

 まぁしかし、いずれどう言う店なのか確認しには来なけりゃなと、消極的ながらもB食クラバー心の来店リストに掲載するコトにした。


中  説

 横手で伝統的に行われている冬の小正月行事を、寒さと楽しさと緊張感を抱きつつ堪能した後、帰途に付くコトにした。夜9時までが開催時間なのだが、ソノ時間ギリギリまでいる人って、地元の方とか旅行者の方とか、とにかくソノ日は横手市内で眠る人で、秋田市から出掛けて9時までいる人は少ない様に、帰り際に駐車場に停めてある車の数からも感じられた。

 今日は少し遅い時間帯にランチを食べたタメあまり空腹を感じず、祭りって言ったらイツもなら、出店で色んなモノを食べて腹一杯になっているトコロだが、中途半端な時間帯に中途半端なお腹の空き加減をもてあます。

 コノ時間から入れるお店ってホボ飲み屋かラーメン屋だろうし、もうちょっとフツーの食事がしたいケド無理かなー。なんだったら秋田市に着いてからコンビニでパンとか買っても良いかな?と思いながら車の暖機運転をしていると、横手市からの帰り道沿いに丁度ある、元ポテトハウスのコトが頭に浮かんだ。

 アノ店ならば殆ど帰り道から逸れないし、何て言うかやっていなかったらいなかったでソレは諦めがつきそうだし、まぁ最終的にはすき屋で牛丼でも良いジャン!とまで思える様になったので、取り敢えず目指すコトにした。

 B食クラバーの感覚では、大体のお酒を飲む事がメインではない飲食店は、夜9時に閉まるコトが多い。気が利いているトコロは夜10時迄やっていて、希に11時迄やっている店がある感じだ。一般的には、夜も9時を回ったら晩ゴハンでも無いだろうから、ソレはソレで当たり前のコトだとは思うのだが、今こうして考えている時間が夜9時チョット過ぎだと言う事実が悩ましい。

 元ポテトハウスは一体何時まで営業しているんだろう。10時迄であってくれ!と願いながら辿り着いてみると、そんなササヤカなB食クラバーの願いが天に通じたのか、希望通りに夜10時迄の営業であった。

comment

 だだっ広い駐車場に他に車の影は無く、こう言う場合に良くありがちな、お客さんいないからもう火落としちゃったよ!的な現象が発生してやいないかと恐る恐るドアを開けてみると、ヤタラと元気なニーチャンが、明るく迎え入れてくれた。ホッとしながら席に着く。

 メニューを見てみるとコノ店スフィーダは、ステーキをメインで提供している店だと解った。店名もフルネームでは『ステーキハウス スフィーダ』と言うらしい。

 ステーキを食べる程お腹空いてないんだケドなぁ〜と思いながら、他にどんな料理があるか見てみると、ビーフカレーや横手焼きそば等、表のノボリに書かれているメニューが並んでいた。

 B食クラバーの今の気分的には、ステーキよりも重くなく、カレーや焼きそば程軽くないモノを食べたかったのだが、B食クラバーの思う、そう言った料理は見つけられない。

 見た目的にはソノ中間に位置しそうなステーキ丼に一瞬心が傾いたが、どうせ肉を食べるのなら、店が力を入れているコトもあるのだし、シッカリとしたステーキを食べるべきだろうと気が変わり、中でもイチオシされていそうなオリジナルカットステーキを食べるコトにした。

 トコロでこのカットステーキ、小盛(150g)・並盛(180g)・中盛(240g)・大盛(300g)・特盛(450g)と、とにかく細かく分類されている上に、何とソレらの値段が\1,000・\1,100・\1,200・\1,300・\1,500と、価格破壊もココに極まれり!的な設定になっている。しかも、ライス・スープ・サラダはお代わり自由。マサにステーキパラダイス。安価な値段でお腹一杯ステーキを食べたかったらスフィーダの出番!と言うワケだ。

 何グラムにしようか…としばし悩む。当たり前な時ならば、150gの小盛りと比べて3倍に当たる量の450gを食べるコトが出来、しかも両者で値段が\500しか違わない特盛を頼むトコロだが、現在のお腹状態は非常にどっちつかずの中途半端。ココは一つ、基本ベースであろうトコロの並盛を頼むコトにした。

 スープとサラダは入り口横のカウンターに乗っけられているのをご自由にどうぞ!と言うコトで、早速取りに行く。B食クラバー好みなキャベツの千切りが山程盛られていて、あぁもう、何だったらコレ全部食べたい!とか思ったりもしたが、肝心の肉が食べられなくなるので控えめに頂く。

 何年振りかでヒドイ風邪を引いたB食クラバーはツイ最近、とあるスープバーのあるお店でスープをカップに入れようとして、カップでは無く自分の手に注いでしまったコトがあったので、細心の注意を払ってカップにスープを注ぐ。炊飯器も同じ並びにあるのだが、ご飯もドウゾとは言われていないし、入れ物も見当たらないし、何よりご飯だけ先にあってもまるっきり意味がないので、スープとサラダを持って席に着いてみた。

 エクステリアもそうだが、インテリアもポテトハウスの時と変化は無い。中も外もコレがログハウスの見本です!と言った感じの店内だ。しかし若干、椅子に年季が入っていると言うか、以前に比べて座りづらくなっているのが気になる。経年劣化というヤツだろうか。

 店内に流れるカントリーチックな音楽を聴きながら、しばし待つと料理が到着。黒い鉄板の上にステーキと、ソノ上にスライスされたニンニクが乗っている。焼き音も相まって、このシズル感がたまらない。付け合わせはコーンとニンジンとモヤシ。ソレ程乗り気ではない感じでコノ店にやって来て、とりあえず食べようかって感じで注文したオリジナルカットステーキだが、目の前にした瞬間、急に食欲が増幅して来た。

 ログハウスでステーキを提供し、BGMはカントリー&ウェスタン。

 …。

 なんか堪んねぇ〜!

 今にも入り口からジョンウェインとかヘンリーフォンダとかグレンフォードとかイーストウッド辺りが入って来そうな感じがして、交感神経も高ぶりまくり。イキナリ銃撃戦とか始まったらどうしよう?…まぁ実際にはコノ場所は秋田県の横手市だし、そんなコトがあるワケも無いのだが。

 テンガロンハットを被ったロバートレッドフォードと一緒に食事する気分でステーキを一口食べてみる。すると、柔らかい!想像以上に柔らかい。脂身が殆どない様に感じられるのに、コノ柔らかさは一体どう言うコトか。タレを付けたり塩を付けたりして食べていると、あっという間に肉は皿の上から消えていった。

 ステーキが安くて美味しい店は何軒か知るコトが出来たが、安くて量も食べたくなったら、スフィーダに来れば間違いない。秋田市からは若干遠いが、夜10時迄の営業時間が全てをフォローする。

 今度来る時B食クラバーは、テンガロンハットやウェスタンブーツを身につけて、カウボーイ気分でステーキを食べてしまうかもしれない。

 ♪ローレンローレンローレン♪ローレンローレンローレン♪ローレンローレンローレン…ローハイド!(気の済むまで)