店  名
 めん笑
食べた日
2008/04/24
住  所
 秋田県秋田市中通2-7-4
営業時間
11:30〜19:00
電話番号
 018-837-2409
定休日
不定

しお
しょうゆ
麺

前  説

 今年の春は近年にない位暖かい日が続き、毎年蓄積されている自分的桜の開花予想データが、まるっきり役に立たない。例年ならば、秋田県で最も南にあるにかほ市で県内最初の桜が咲いて、秋田市の桜が咲くのは1週間から10日ぐらい後のコトになるのだ。…が、

 にかほ市まで満開の梅を観に行ったついでに見かけた桜の蕾が、まだまだ当分咲きませんよ!って言ってるがの如く固く小さかったのに対し、帰宅してから見た近所の桜の枝には、早くスタートの号砲鳴らして下さいっ!待ち切れません!ってぐらいに、もう明日にでも咲く準備が出来てますよ!って言ってるかの様に感じられる程充分膨らんだ蕾が沢山付いていて、あれ?もう咲いてるの?と勘違いを起こしてしまう程大きくて驚いた。

 次の日、新聞なんかで得た情報によると、秋田市某所の桜が満開だってコトだったので、いつもならば県南地域から徐々に北上&東征して行く桜前線も、今年はらせん状かあるいは、ピンスポットのランダムな気まぐれ風味で色んなトコロに顔を出しているのかもしれない。

 2日前迄カッチカチの蕾しか無かったのに、今日何げに通りかかったらモノスンゴイ綺麗な満開だった!なぁ〜んて言う情報も多数寄せられた。

 そんな中、秋田市内で一番の桜の名所、千秋公園の桜がナカナカ咲かず、もしかしたらコレ、秋田県内で一番遅いんじゃないの?まぁユックリ観るコトが出来るし良いかもね!とか思っていたら、ようやく咲いた桜の花びらは、ソノ遅れを取り戻すかの様な速度であっと言う間に散って行った。

 桜との出会いは一期一会と良く聞く様な気がしないでもないが、いくら何でもコレってヒド過ぎね?無くね?とか思い、千秋公園の桜を観ようと予定していた日には、最早葉桜しか観るコトが出来ないと言う事実を前に、一体コノ悔しさを何ではらすべきか!と考えたB食クラバーの目にコノ店、ラーメン処めん笑の看板が映った。


Comment

 今迄アマリ気にしていなかったが、そう言えば現在めん笑が営業しているコノスペースも、意外と出たり入ったりが激しい。もしかしてココもサルガッソースポットなのだろうか?と一瞬思ったが、今や秋田駅前全体がサルガッソーエリアになろうとしている時に、スポットがどうとか言っている場合でもない。

 小洒落た風味の入り口を通り抜けると、コチラもカナリ小洒落た店内。ココはバーですか?と思わず聞きたくなる感じのカウンターテーブルが、店の奥まで長ぁ〜く続いている。白と茶色の内装が、間接照明に照らされてバーっぽいムードにマスマス拍車を掛ける。

 店主であろう人物が挨拶をしてくれた。最近のラーメン屋さんでは、単色Tシャツ&エプロンに、手ぬぐいでほっかむり的な格好をしている店が多いように感じるが、コチラの店主であろう人物はソンナ格好はしていない。簡単に言うとダンディ。まんまバーのマスターって風情でもある。ま、コノ店の内装で、Tシャツ&手拭いってコトもないのだろうが。

 しかし不思議なコトに、Tシャツ&手拭いのラーメン屋さんに慣れ切ってしまったB食クラバーは、え〜っと、大丈夫ですか?とか一瞬でも思わなかったかと聞かれたらウソになるトコロが複雑怪奇。さて、コチラの店はどうなんだろ?と、何とも言えぬ心境に。

 メニューを見ると、しお・しょうゆ・みその3品のみ。煮卵・チャーシューなどのトッピングはあるが、サイドメニューとしてはライスとキムチがあるダケだ。フツー、チャーハンとかギョーザとかありそうなモノだが、余計なモノは作らないぜっ!と言う潔さを勝手に感じつつ、塩を注文する。

 メニューを改めて見てみると、煮干し出し和風ラーメンと書かれている。するってぇコトはサッパリしたラーメンなんだなぁ。ラーメンと言うよりも中華そばっぽいのかなぁ〜?ナドと考えている間にラーメンが到着した。

 見てビックリしたのは、スープがモノスゴク透明なコト。麺の間からドンブリの底が見えるんじゃないかって位澄んでいる。その透明具合には、神秘の地下水脈セノーテを思い出さずにはいられない。

 サッパリしたラーメンと言うか中華そばの定石と言うか、コチラの麺はヤハリ細い縮れ麺。煮卵も良い感じの半熟具合。チョットお昼の遅い時間に食べてしまったタメ、ソノ時のB食クラバー気分では、もちょっとコッテリしたのが良かったなと思ったが、ソコは完全にお腹のTPOと言うか、各個のお腹具合で選択すべきコトだ。

 めん笑の店主は和食出身だそうで、めん峯もそうだが、和食出身者が作るとヤッパリ、さっぱりしたラーメンになるのだろうか。

 ダンディな店主にご馳走様を言うと、ダンディな笑顔を返してくれた。千秋公園の桜を観るコトが出来なかった悔しい思いも、めん笑のラーメンと共に吹き飛んで行った様な気がする。