店  名
 旭川ラーメン さいじょう
食べた日
2008/02/25
住  所
 秋田県秋田市寺内字イサノ44-2
営業時間
11:00〜14:30 17:00〜21:30
電話番号
 018-824-5995
定休日
月曜日の夜・火曜日

ピリ辛味噌ラーメン
ピリ辛味噌ラーメンアップ
特製味噌(えび)ラーメン
ギョーザ

前  説

 最近アレだろうか。連日の様にTVでギョーザ☆ギョーザ!と連呼されているせいで、ソノ気もないのにギョーザを食べたくなって仕方ないんですが!と、マスメディアによって、いとも簡単に洗脳されてしまっているのはB食クラバーだけだろうか?

 餃子の手作りキットが莫迦売れ!なんて見出しもあったりするので、そう言う人を実際自分の周囲で見たコトがあるワケでは無いが、少なくとも自分以外にも似た様な気分の人はいるんだなぁと思って少々ホッとしてみる。

 B食クラバーにとってギョーザとは、買ってくるモノであったり、外に食べに行くモノだ。人生に於いて今迄に一度たりとも、自分で手作り何てしたコトがない。

 社会人に成り立ての頃、会社の寮で同僚が、手作りギョーザを披露してみたコトがあったらしい。ソノ時は何人か集まって、皆でギョーザを作りながら焼いては食べていたらしく、そーゆー集まりのコトをギョーザパーティって言うんだって、カナリ後になってから何かで知った。

 隣近所や友人同士集まって、皆でアレやコレややりながらギョーザを作るのって楽しそうだが、ギョーザパーティと言う単語で、ソノ催しが何を意味するのかアッサリ伝わる程、誰にとっても身近なモノなんだって社会人になるまで知らなかった現実を前にすると、一体どれダケB食クラバーの人生は、パーティなどと言う浮かれ気分の言葉と縁が無かったのかと、胃粘膜も荒れる思いで一杯に。

 夜空に向かってお星様の莫迦!と涙を流して訴えている姿を誰かに見られても、背中を2〜3度軽く叩いた後で許して貰いたい。コノ世にはネ、自分が望むとおりに生まれて来た人なんて、1人も居やしないんだよ、と言って。

 前日の盛岡へのアドヴェンチャーで予想以上に疲弊したらしきB食クラバーには、今日の晩ご飯を食べる気力がない。何か食べたいモノあったかなーと頭の中で考えてみても何も思い浮かばない。じゃぁ何かを作ろうかと思って冷蔵庫を見てみても、キャベツの芯がだらしなく転がっているダケで、いっぱしの料理の材料になりそうなモノは何もない。

 今から買い物しに行って、帰って来て何か作るのもなー、なんだかなー。と、ゴッツイ顔と体したグルメレポーターの口癖を真似てみた後、最近そう言えばギョーザを食べたいって思ってたジャン!と、ようやく思いついた。(いや、正確には昨日も食べているのだが。)

 近頃じゃぁギョーザを食べたくなったら大阪王将へ行くのがスタンダードなのだがしかし、そーゆー気分の時は最初から王将に行こう!って思い立つモノだ。

 こう言う、特に食べたいモノが無いって気分の時は、普段行きなれた感じじゃない店へ行ってみたらどうかと、常日頃思っている。そんなワケで、以前から気になっている旭川ラーメンの店、さいじょうへと行ってみた。


Comment

 新国道を車で走る時、必ず視界の端に入ってくるのが、『旭川ラーメン さいじょう』と書かれた看板。黄色地の看板はソレだけで目立つし、何よりも旭川ラーメンって言う文字がB食クラバーの興味をそそる。

 某、新しいラーメンを見つけ続ける書き付けですぜ!と言うタイトルのマンガによると、札幌には札幌ラーメン店ってぇのはホトンドなくて、現在北海道では、旭川ラーメンが他をリードしていると書かれていた。(と思う。)

 ソレ以来、旭川ラーメンが気になって仕方ないB食クラバーの頭に浮かぶのは、新国道沿いにある黄色い看板の店なのだが、店の横に隣接する駐車場が狭めだし、イマイチ入る気になれなかった。

 しかし今日は、他に車が一台いるダケなので、思い切って入れてみた。コノ腹の据わりようは昨日の、クラバーKと共にドライブに出掛ける直前の気分と似ている。決めたからには実行し、後戻りはしない。意を決し、黄色い看板の下にある黄色いノレンをくぐってみた。

 テーブル席が3卓。小上がりに2卓。後はカウンター。新聞と週刊誌が何冊か置かれている、B食クラバー的に典型的なオスラーメン屋。夏の夜にTVでナイター中継なんかしていたら、他にもう何もいらない。

 ウワサによるとコチラでは塩ラーメンのポイントが高いらしいが、前日からの疲れで頭が回らないのと、北海道のラーメン=味噌味!と回らない頭が勝手に判断してしまったので、ソレでも少し刺激が欲しいからと、ピリ辛味噌ラーメンを頼んでみた。

 激辛味噌ラーメンと言うのもあったのだが、昨日一風堂で大汗をかいたコトを、B食クラバーの頭ではなくて体がかろうじて覚えていたのでピリ辛にしてみた。そして、食べたくて仕方なかったギョーザもモチロン頼む。

 ラーメン到着。スープの表面にうっすらと膜が貼っている。コレは丁度、牛乳を温めて出来た感じに似ている。濃いぃ〜スープにピリ辛味が絡まって良い味してる。備え付けの辛味油が合うと言う話なので、迷わずに入れてみる。確かに、一気に刺激的な味に変化した。

 麺はB食クラバーの好みよりは若干柔らかめだが、コレはきっと注文の仕方によって、どうにかしてくれるんじゃないだろうかと勝手に思ってみる。ナルトと、大きめのチャーシューが2枚入っているのがウレシクてタマらない。1枚はスープの中に沈んでいる程の重量感。

 そしてギョーザ。酢+醤油+ラー油によるフツーのタレか、味噌ダレかのドチラか好きな方を選べるようだが、ドッチにするか迷っていると、アマリの迷いっぷりに店主も見かねたのか、両方も出来ますよ!と言ってくれたので、その様にお願いしてみた。

 少し大きめに感じるギョーザは、ラーメンのスープが油っこい感じだからなのかどうか、少ない油で焼かれた様な印象を受け、トータルで捉えると食べやすい。

 貧乏舌な上にボキャブラリーも貧困なのでコンナ表現して良いか解らないが、ミソ味風味の焼き肉のタレの様に、濃厚でピリッと来るコチラの味噌ダレとギョーザの組み合わせは抜群で、自分的に酢+醤油+ラー油をベストな配合で作ったな!と思った改心のタレは、結局1度しか使わなかった。

 もちろん、プロが提供する味に素人が何をどうやったって叶うワケがないのだが、今度家でギョーザを食べる時は、味噌ダレ作りにも挑戦してみよう!と、秘かに燃えてみた。

 ソノ時のギョーザは、ヤッパリ手作りに限るのだろうか?