店  名
 Villa フローラ
食べた日
2006/09/11

住  所
 秋田県秋田市雄和妙法糠塚1-1
営業時間
111:00〜20:30

電話番号
 018-881-3011
定休日
第1・第3火曜日

ミニッツステーキ
ミニッツステーキ
日替わりランチ
日替わりランチ
ダリアアイス
外観
前  説

 秋田市内から秋田空港へ向かう途中、高台にポツンと見えるゴス系の建物に、少なからずビビっていた。雨が降り、雷も鳴り始めた夜半過ぎ、道に迷った旅人が、灯りを頼りに進んでみると、人里離れた山奥に1軒ダケ立っている建物と言えば、決まってゴシック様式の洋館って決まっている。

 思い錠前を手に持って扉をノックしてみても中から返事は貰えず、しかし扉が自動的に開くので足を踏み入れてみると、その瞬間に扉が閉まり、2度と空くコトはない。そしてソノ洋館の中では血の惨劇が繰り広げられ、再び朝日を見る者は1人もいなかった…。とか言うコテコテのホラー映画と言うかオカルトムービーと言うか、そんな印象を感じていたので、実はソノ建物をジックリと直視したコトがなかった。

 そんな洋館で繰り広げられる惨劇と言えば、100パー幽霊とか怨念のせいによるオカルトか、ソレらのせいに見せかけて、実は人間が犯行に及んでいると言うパターンが2大勢力だろう。いや、アイスホッケーのGKのお面を被った人殺しとか、でっかいハサミでもってクビをチョン切るのが好きな殺人鬼の仕業ってパターンもあるか。

 不思議な力のせいに見せかけて実は人間の犯行って言うパターンでは、B食クラバー的には金田一耕介シリーズを真っ先に思い浮かべる。コノ度、角川映画30周年記念だかで、犬神家の一族がリメークされるそうだが、市川昆監督で石坂浩二が主演。ついでに大滝秀治と加藤武も前作と同じ役で競演すると言うから、金田一フリーク的には震えが走る。キャストと監督の年齢を考えると心臓が止まりそうになるが。

 前売り券を購入すると、先着一万名様に限りスケキヨ君ストラップが貰えると言うので、コチラも震えが走る。羽織袴に白塗りマスクのスケキヨ君が、いつでも身近にいるのかと思うと思わず手に入れたい衝動に駆られるが、朝起きたら顔が真っ白になっているとか、自分の声が相手にスケキヨ風にチェンジして届いてしまうとか、そんな超常現象が起こりそうなのでイマイチ躊躇してしまう。

 普段TVで見掛ける石坂浩二は、同年齢の他の方に比べると格段に若く、金田一耕介を演じるコトも問題ないかと思っていたが、ANAとかのCMで飛行機に乗り込む姿を見ると、思いの外年齢を感じてしまう。思わず大丈夫か新作?と、脳天から不思議なくらいに大量な汗が噴き出してくる。

 …いつの間にか話が犬神家のコトへ。


Comment

 そんなコトを少々頭の隅に置いておきながら、Villaフローラへと出掛けてみた。青空の広がる、晴れた秋の入り口の日に。ちょっとコワイ感じの建物だよなぁ〜と思っていたソノ洋館は、明るい日差しの元で改めて落ち着いた心で見てみると、ゴシック調の洋館ではなくて、アルプスの高原に建っている山荘の様な風情であった。

 三角屋根に大きな窓と言う見た目が、ゴシック建築の代表的特徴であるトコロの尖頭アーチに大きな窓ってヤツに変換されて見えていたのかもしれない。何事も、シッカリと目を開けて確認しなさいと言うコトか。ホントにもう、すぐ横で、ペーターがユキちゃんをはじめとする羊達を追いかけている姿が目に浮かぶ。

 ついでに言うと、50m位の長さがあるブランコを平然と乗りこなす少女に、『アノ山の名前は何?』って聞かれ、『山に名前なんて無いよ。』と、諭す様に語る姿がリアルに想像できる。

 そんな思いを胸に中に入ってみると、1階はプチ道の駅的な土産物屋風情。レストランは2階の様だ。階段やレストランの入り口なんかには、ウェディングパーティの案内が写真と共に掲載されている。晴れた日に、こう言うトコロで人生の門出を記念するのはさぞかし気分がいいだろうなとも思うが、必ず『こんな遠いトコロでやりやがって。』って言い出す人がいるに決まってる。そんなコト言う人は呼ばなければいいダケのコトだが、そうもいかないのが大人社会。マタ、そう言う人に限ってお祝いをイッパイくれたりしそうな点も見逃せない。

 店内は、思い切った天井の高さが気持ち良い。床も壁も、全ての方向を木に包まれて、温かい気分になる。至る所木の茶色だと暗くなりがちなモノだが、ココは窓を大きく取っているので、ソコから沢山の光が入ってくる。天気の良さも手伝って、楽しい気分に拍車が掛かる。

 なんかこう言うトコロって平日は人が少なかったり、気取った感じの人しかいないのかなぁ〜とか思ったのだが、半分以上の席が埋まり、ホントに近所から散歩ついでに来ましたって言う様な格好をした人がいたりで、勝手に敷居を高くしていた自分がオカシイ。

 何かもう、肉を食べたい!って気分だったので、ミニッツステーキを頼んでみた。ミニッツステーキってフツーのステーキに比べて焼き時間が短いらしいが、一体両者でどれぐらいの差があるモノなのか、一度比べながら見てみたい気がするが。

 スープとサラダが付いて\1,000。最近秋田で、気楽な気分で食べられるステーキ店って無いよなーと思い続けていたのだが、もんてと言いVillaフローラと言い、実は結構あるんだなと言うコトに今更ながら気が付いた。ヒョットしたら専門店は無いのかもしれないが、コレからも探し続けてみようと思う。