□Atack Of The Cokes
それからのワタクシは、コカコーラ工場の前を通りすぎる度に、刺す様な痛みが胸を襲う 症状に駆られ、神経中枢も崩壊寸前。自分を保つために、コカコーラ工場のコトは忘れよ う!と、固く心に誓ってみたりした。その影響かどうか、直後から飲料としてコーラを、ソレ 迄以上に良く飲むようになった。そうるすと、不思議とコカコーラ工場のコトは忘れ、なんに でも集中できた。 そんなワタクシは、一介の小学生にしては、炭酸飲率が高かったに違いない。高校生の 時友人が、コーラは辛いからアマリ飲まない!と言った言葉が、今でも胸に響いている。 コーラを辛いなんて思ったコトは無く、一体どんな味覚しているんだろう?とか不思議に思 ったモノだ。コーラを飲み続けると骨が溶けるとか、脳細胞が発達しないとか言われても、 全く意に介せず飲み続けた。コカコーラ社に表彰して貰いたいくらいだ。 月日が流れ現在。ワタクシはあまりコーラを飲まない。って言うかジュースをアマリ飲ま ない。子供の頃飲み過ぎた反動だろうか。コーラなど、年に1回も口にする機会があるかど うかだ。そしてタマに飲むコーラは辛い。なんてこった!友人の味覚は正しかったのだ。 おかしかったのは自分の味覚だったのだ!と思い知る。 コカコーラを飲まなくなったケド炭酸は好きで、現在はガスウォーターを飲みまくり。いわ ゆる天然発泡水ってヤツだ。毎日毎日コレばかり。…只単にコーラがガスウォーターに替 わったダケっぽい。ま、コレは関係ないか。 コカコーラのドリンク率の低下に比例して、ワタクシの中でのコカコーラ工場への興味も 羨望も憧憬も薄れていった。あんなに好きで飲んでいたコカコーラの存在消えかかってい た。コカコーラはCMで見るモノと、自分の中で定義されつつあった。 そんな時りあさんから、忘れていた情熱を取り戻す様な発言があった。かいつまんで言 うと、コカコーラ工場では意外とお気楽に見学に応じてくれるらしい。…なんと!今迄、例 えば町内会の集まりとか、それこそ小学校の社会科見学レベルでなければ見学させて貰 えないのだろうと考えていたイベントが、ハッキリ言って1人からでも受け付けて貰えるら しいと聞き色めき立つ。 遠い昔の、初恋の気分を思い出す様に、ワタクシの心はコカコーラ工場見学へと、吸い 寄せられて行った。試しに、インターネット上で検索をしてみると確かに、数多くの方々が 非常にお気軽な気分で見学をしている様だ。何やらお土産もくれるらしいし、コレはもう行 かない手は無いだろう。
どうやら、りあさんが一緒に行ってくれるみたいだ。 りあさんも気になっていたらしい。コカコーラ工場の中 では、どの様な作業が行われているのか。コーラを作 っているのか、それとも、只単に運ばれて来たモノを 仕訳しているダケなのか。妄想は膨らむ。
コカコーラ工場見学と言うキーワードの出現から約1 ヶ月後に、ようやくコカコーラ工場内に足を踏み入れる 時がやって来た。
<BEFORE(The Phantom Cokes)
NEXT(Revenge Of The Cokes)>