□Return of the Coke


 空のライン、瓶のラインと続いて、遂に最後、ファンタ
グレープの瓶が動いているトコロを目撃するコトが出来
た。そう、コレを見るためにワタクシは今日、ココに来た
のだ。長年の後悔も、贖罪も、全てが洗い流される様
だ。

 中身が注がれた瓶に対して王冠を締めて行く工程。
ようやくイメージ通りの出来事が目の前で展開された。
感無量。今迄積み残していた全ての荷物を手に入れた
様な気分だ。


 回りながら、あるいは一直線に瓶は動く。コレがファンタじゃなくコーラなら尚良く、コレが
天井に近い位置からの眺めではなく機械の真横からならば、ワタクシの人生にコレ以上、
楽しいコトも嬉しいコトも起こらなくて良い!とさえ感じる。

 コレで全ての工程を見学終了。出来るならもう少し留まって、ペットボトルのラインが動くト
コロも見てみたいが、ソレはヤハリ、会社の都合もあるのだろうから無理は言えない。最後
に、コカコーラの歴史を紐解くコトが出来るビデオの鑑賞となった。

 100u位の広さの部屋の前方に、小さいTVが1つ。
後に巨大スクリーンを貼っているせいか、その寂しさ
加減は一際目立つ。

 イツモはビデオプロジェクターでスクリーンに投影し
ている様だが、今日は他で使っているとの理由でTV
での鑑賞となった。しかしココに、説明とは違う、もう
1つ大人の理由があると感じたのは気のせいか。と
にかく、部屋の大きさとは不釣り合いなTVから、コカ
コーラの情報は我々に発せられた。


 普段は子供用のビデオをかけるコトが多いらしいが、今日は大人用を御覧頂きますと、
コカコーラ社員。本来なら、子供の頃出来なかった事の追体験なのだから、ココは是非と
も子供用を!と言いたくなりつつも、『大人用』と言う響きにクラクラ来て、ついついそのま
ま受け入れてしまった。大人用…。胸の内側からとろけていきそうな、コノ甘美な響き。
英語に言い換えるとアダルト。もう何も言うコトは無い。

 え〜っと内容の方は、ネットでググれば色んなトコロで色んなコトが紹介されているソレ
らと同様だったのでココでは特に。まぁ、今迄作って来たコカコーラをナイアガラの滝で表
現すると一日半流れ続ける量だと言うコトだが、ナイアガラの滝を実際に見たコトの無い
ワタクシの閉じた瞼の裏には、どうしても華厳の滝のイメージしか思い浮かばない。

 悲しいまでに純和風なワタクシ。コカコーラ本社と言うのはアメリカにあるのだろうから
ナイアガラの滝で表現するのは当たり前のコトなのかもしれないが、ヤハリ日本では日
本の物差しで表現してみてはどうだろう。ナイアガラの滝ってのは非常にスケール感に
溢れるが、一日半ってのはなんか中途半端な気がしないでもない。両者で水が流れる
量にどれ程の違いがあるのか解らないが、華厳の滝なら1年間!とか、そんな感じの説
明では…余計ワケ解らなくなるか。

 秋田・青森・岩手と、3県の工場でそれぞれ違う製品を製造して流通させているコトが
解った。コノ3県で1つの工場だと考えれば解りやすいだろうか。ドコの工場でドノ製品を
作っているかは、
りあさんのページで詳しく紹介されているので、そちらを参照して貰い
たい。
(って、勝手にリンク貼っちゃってますが。)

 見学を終えたワタクシ達は、念願のお土産を貰ってウキウキ。しかし、おそらく工場に
よってお土産の内容が違うんだ!と感じたワタクシは、今度はドコか別の工場に見学に
行ってみようと考えてみた。その先として、とりあえず仙台工場なんてどうだろうか。

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