最後は紙吹雪。
ヴェストファーレンで行われた2000-2001UEFA杯FINAL。レッズには3人の
ドイツ人がいるので、レッズやや有利か?って気もしないではないが、3人とも
元バイエルンなので、意味無いかも。しかもツィーゲは控えにもいない。
あっ、ベルガーがドルトムントか。
試合前のジョルディの発言にもみられるように、レッズが守備的に来ると思っていた
アラベスは3バックで臨む。試合開始直後FKから伏兵バベルがGET!いきなりの失点
に慌てるアラベス。そこにオーウェンからのパスを受けたジェラードが追加点。
前半の早い段階での2得点で、試合は決まったと思ったら、アラベスが1点GET。
その後は次第に落ち着きを取り戻し、アラベスペースで試合が進む。3バックから
4バックへ。1トップから2トップへ。コレが効いたか。しかし、痛恨のPK。前半終了時
でレッズの3-1。今度こそ試合の趨勢は決した!と思ったのだが、前半はコレから
始まるドラマの序章にすぎなかった。
後半開始早々アラヴェスが2得点。右サイドをコントラがドリブル。切り返し、
切り返し、切り返しの後絶妙のセンタリング。ハビモレノがヘディングで合わせる。
次は前半のバベルの時と同じ様な位置からハビモレノがグラウンダーのFK。
飛び跳ねたヘスキーの足下を擦り抜け、レッズゴールに吸い込まれていった。
壁は動くな!って言う基本を思い知らされる。しかしアラベス。カイザース戦2試合で
9得点もとった破壊力を存分に見せている。アラヴェスと戦う場合、2点差は
セーフティリードにはなりえない。
同点に追いついたアラヴェスは2得点のハビモレノを下げ、従来の1トップに戻す。
アタリマエでは考えられない采配だが、自分達の本来のスタイルに戻す当たり、
コダワリを感じる。どっかの島国の代表監督にも見習って欲しい。
イマイチ調子の上がらないヘスキーに替えてファウラーを投入。そのファウラーが
マカリスターからのスルーパスを受けてGET!冴えまくるウリエ采配。そしてコワイくらい
切れているマカリスターは1得点2アシスト。
4-3としたレッズは守りを固める。アラヴェスボールになるとファウラーまでが自陣に
戻り、全員守備。こうなったレッズを崩すのは難しい。果てしなく攻めるアラヴェス。
しかしゴールを割れずにコノまま試合終了かと思われた2分前。明らかにアラヴェスに
与えられるべきPKを主審が流す。そのプレーの後のCKをジョルディがヘディング!
遂に4-4の同点。更にアラヴェスが攻める。コントラがペナルティエリアで倒される。
しかし、またもや主審が流す。レッズ贔屓か?試合は延長戦に突入する。延長前半
アラヴェスFWマグノがイエロー2枚により退場。1枚目はダイブによるモノ。コレが
無ければ退場にならずに済んだのにね。やはりラテン系のサッカーはこの辺がどうも
好きになれない。
延長後半、アラヴェスはボールを持っても攻め上がるコトが出来ない。一人足りない
のが如実に解る。アラヴェスの勝機はPK戦に持ち込む以外ないような気配が漂う。
繋がらない攻撃は守備にも負担となり、キャプテンのカルモナも2枚目のイエローを
受けてしまう。
アラヴェスはフィールダーが8人。直後のFK。またしてもマカリスター。ゴール前で
アラヴェスDFがクリアしたツモリのボールがそのままゴールネットへ。最後はオウン
ゴールで試合が決定した。喜ぶレッズ。うなだれるアラヴェス。勝敗が決定した後の
両者はイツモ対照的だ。コントラはゴールの前から動かない。2年前のサミーを見て
いるかのようだ。
MVPはマカリスター。MVPプレゼンターがクライフ父だったので、できればジョルディ
になって欲しかった。受賞した時のマカリスターは何故かバームビーのユニフォーム
を着ている。ジョルディとユニフォームを交換したからか?
優勝カップを掲げた瞬間にアホみたいな量の紙吹雪が舞う。
場内には『We are the
champion』。目頭が熱くなる。熱い試合
のフィナーレは胸をも熱くする。『Go
west』が流れる。
サポーターの歌声が場内にコダマする。
あぁ〜、長いマトモなレポートを書いてしまった。
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トリコロールの紙吹雪がウィナーを覆いつくす。
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