□南大門市場は遠く


 昼食を食べ終わりまして、いよいよ待ちに待った午後の行動の
開始です。花子さんはバスの中で、『次行くトコでは眼鏡と革製品
が安く買えます。』とか言ってます。

 あれ〜?南大門市場行くんじゃないのかなぁ〜?と、漠然とし
た疑問を胸に抱えつつ、その店に到着しました。

 まぁとにかく、花子さんが勧めるままに眼鏡売場に直行しました。まず眼鏡店の店員が
ですね、ワタクシに合うフレームを選んでくれまして、コレがもう、パッと見で選んだダケな
のに見事にワタクシの顔にジャストフィット!ヒョットしたらコノ方カナリ優れた眼鏡フィッター
なのかとか、そう言う架空の職種すら頭に思い浮かんだのですが、ココで即決しては買い
物の楽しみが薄れるじゃありませんか。他には何か…。とか探し始めたら絶妙のタイミング
で次のフレームを差し出し、コレもまたクリティカルヒット!

 コレはもう、眼鏡フィッターを通り越えた眼鏡スタの出現か!?とか
思ったのですが、(語源はバリスタなのですが)元ネタがイマイチ一般
的じゃ無いので、眼鏡ソムリエと心の中で勝手に呼ぶコトにしました。
その素晴らしいセンスに圧倒され、じゃ下さい!とか言おうとしたんで
すケド、ちょっと待てと野生の勘が働き、値段はいくらするのかと聞い
てみたら\7,000とか言うじゃありませんか。

 一緒に行った人はですね、『少し良いレンズを付けると\12,000になります。』とか言われ
ているし、それじゃ日本で買うのと変わらないじゃないか!と、少々悪態を付いてみたので
すが他の人には通じず、みんな嬉々として眼鏡を買っておりました。コレが海外旅行マジッ
クなのか。何かに取り憑かれたかの様に買い物を続ける、コノ浮かれきった集団の中で、
もはや信じられるのは己のみと、確信した瞬間でありました。

 さて、高い眼鏡を買わずに済まし、いよいよ次の目的地は南大門市場!
と張り切ったワタクシですが、次の目的地は免税店でした。実は昨日も免
税店に行っておりまして、姉に頼まれたヴィトンのバッグなんかを買ってで
すね、ワタクシ的にはもう用は無かったのですが、誰かのリクエストだった
のでしょうか。

 ちなみにヴィトンのバッグは12万円程だったのですが、1万円買い物をする度に1ヶチョコ
レートをプレゼントしてくれる様で、ワタクシ、12ヶも貰ってウハウハです。ホテルに帰ってか
ら気づいたのですが、コレが結構なかさばり具合で、持って行った旅行バッグの1/3を占め
る程の体積で参ってしまいました。しかしコレが、お土産として重宝したのも事実。まぁ何
かで苦労をすると、良いコトがあるってコトなんですな。

<BEFORE(チャゲアスとの出会い)

NEXT(ショコラアソート)>