もうすぐプラネタリウムが始まるよ!と言う館内アナウンスに促されて、ドームへと向か
った。日本に3台しかない投影機を持つドームの名は、『サイエンスドーム 宙〜そら〜』
宙と書いて『そら』と読む辺り、少し詩的な匂い(にほひ)が。そしてコノ文章も、匂いのコト
を『にほひ』と読ませる辺り、少し詩的なにほひが感じられないだろうか。
ドームの中央に鎮座する投影機。コレが日本に3台しかない内の1つだと思うと、むや
みに盛り上がってくる。当然のコトながら、上映中は撮影が禁止なので、今の内に投影
機そのものを写真に収めてしまう。ホントは、フルカラーCGも制御出来ると言う操作卓
の方も写真とか撮ってみたかったのだが、当たり前だケドそこには解説員の方がいる
ので、小心者のワタクシとしては、その気持ちを外に出せずに、しまっていた。お客さん
は我々の他にもう1組。ユッタリとした気分で上映が始まった。
五島プラネタリウムと、ほぼ同じ大きさのドームのスカイラインに、盛岡の街並みが
映し出される。五島プラネタリウムはコノ部分、確か実際にその形に切り抜いたモノが
貼り付けられていた様に感じるが、ココでは映し出されていた。こんなトコでも日本に
3台しかないって部分を実感できる。東京タワーが無いスカイラインってのは、実は初
めてなので新鮮だ。
お客さんの殆どが盛岡市民だと仮定しているせいか、盛岡市中心で話が進められて
行く。仕方ないコトなんだろうケド、ワタクシ達は秋田市民なんですが!と心の中で唱
えながら、解説員の説明に耳を傾ける。夕暮れの景色から始まり、徐々に夜へ。スカ
イラインの、盛岡の街並みも消え、遂に全天が星空一色に!
冗談の様な星空を越えた、嘘みたいな星空。って言うか、実際嘘なのだtが。最近は
コノ様に星空を眺めるコトもなくなっているので、何て言うか心が洗われる思いもする。
解説員の方が星座の説明をしてくれる。夜空に浮かぶ、星座を表す絵。ソレを見てい
ると、解説員の方の説明に重なって、耶麻元くんの声が聞こえた様な気がした。
さて、久しぶりのプラネタリウムを盛岡で堪能したワタクシは、秋田にもコンナのあれ
ば良いのにな!とか呟いてみた。すると、隣でりあさんがワタクシに、刺す様な鋭い視
線を向けて来た。一体どうしたのかと聞いてみると、秋田にもプラネタリウムは存在す
ると言う。能代や横手にあるらしい。それにコレ程の規模では無いにしても、秋田にも
こども科学館らしきモノが存在すると言う。
いやはやワタクシ、秋田で生まれて秋田で育ったと言うのに、秋田のコトを舐めすぎ
である。って言うか、何も知らないと言われても仕方が無い程ではないだろうか。コレ
からはもうチョット真剣に、秋田の楽しいコトを探してみようと考えるワタクシにりあさん
が、胃下垂を連続して直撃するパンチの様な視線を投げかけていた様に感じたのは
気のせいだろうか。
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