□Vertual Star Trek   The Final Planetarium


 レーザーホログラフィや、目の錯覚により大きく見えたり、小さく見えたりするタマゴに奇
声を発しつつ我々は、更に奥へと進んだ。ソコにはプリズムを利用して光の屈折の原理を
確認する装置、鍵盤を弾くと音の波が見えるオルガン、水圧によって人体を持ち上がらせ
る装置など、ワクワク感を抑えるコトの難しいモノが次から次へと並んでおり、むしろソノ辺
に佇む子供達よりも嬉々として、それらチャレンジするワタクシ達。

 中でも一番ワタクシの興味を惹いたのが、巨大な板の中心部分を半球状にくりぬいたモ
ノが10m位の間隔で向かい合わせに2枚並んだモノ。パラボナアンテナと同じ原理で、音
を伝達させるらしいが、ニワカには信じられない。小さい声でも届くと説明書きされている
ので、りあさんに反対側の板に立って貰い、出来るだけ小声で話し掛けてみた。すると!

 聞こえる。確かに聞こえる。板から離れていると聞こえない様なボリュームの声も、パラ
ボナアンテナの中心付近に耳を近づけると、確かに聞こえるのだ!コノ原理を利用して、
例えばスカパーなんかの放送が実現しているのかと思うと、実際にパラボラアンテナの中
心部に耳を当てたら何か聞こえるのかも!と、実行してみたい気分に駆られる。なんか現
代の最先端の知識を、ヤケに身近に感じられる。

 あとは強風の中、グラグラする台の上に立って、どれだけバランスを保っていられるかと
か、自転車を使ってどれ程のエネルギーを作るコトが出来るかとかチャレンジしたり、若干
アトラクションっぽい装置がずらりと並ぶ。自転車なんかは明らかに、子供用のサイズ&パ
ワー効率で、大人のワタクシ達にとっては非常に漕ぎづらいものであったが、2人とも瞳を
星の様に輝かせながら、それぞれのプライドを秘かに燃やしながらペダルを回し続けた。

 ビバ☆理科の実験!黒板の前で行われる授業はソレ程でも無かったが、実験室で行わ
れる授業は大好きだった、そんな小学生の頃の気持ちがリアルに甦ってくる。学研の学習
には興味は無かったが、学研の科学は好きだった。そんなジュブナイル。

 しかし我々は、只々漫然と、目の前に広がるナイスアトラクションで遊んでいたワケでは
ない。本来の目的であるプラネタリウムのコトを忘れていたワケでも無い。盛岡市子ども科
学館に入ってからプラネタリウムの上映が始まるまで、30〜40分程度の空き時間があっ
たので、各種アトラクションに興じていたのだ。プラネタリウムの上映時間が近づいた我々
は、後ろ髪を引かれる思いで、プラネタリウムが上映されるドームへと入って行った。

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