2月10日に仙北市で開催された「上桧木内の紙風船上げ」で打ち上げられた紙風船が、太平洋上空のジェット気流に乗り、アメリカの西海岸に到着していたことが判明した。
上桧木内の紙風船は和紙で作られており、円筒形の気球に似た形をしている。下部にはタンポ（石油を染み込ませた布玉）が取り付けられており、大きい物では高さ12メートルほど。過去に紙風船が風に乗って隣県の岩手県まで飛んで行ったことはあるものの、海を越えてアメリカ大陸まで到達したのは初めての事だという。
アメリカのカリフォルニア州で紙風船がふわふわと飛んで来る様子を目撃したアメリカ人男性（88歳）は「最初は風船爆弾の再来かと思って慌てたが、紙風船だとわかって安心した。太平洋を無事に渡り切るなんて、日本の技術力はとても素晴らしいね」と感心しきりだった。
上桧木内紙風船上げ実行委員会は「来年はもっと飛距離を伸ばし、世界一周にチャレンジしたい」と意気込みを見せている。