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ロシアから贈られたシベリア猫、180日の間に過去を忘却
シベリア猫

 秋田県がロシアの大統領に贈った「秋田犬」の返礼として、ロシアから贈られた「シベリア猫」が、5日に秋田県庁に到着した。猫は「サイベリアン」という品種で、生後1年の雄。名前はロシア語で「平和」を意味する「ミール」と名付けられた。

 

 ロシア大使から猫を受け取った知事は、さっそく猫の長い毛を全力でモフモフしながら「遠いロシアから良く来てくれましたね〜」と、満面の笑顔で猫を歓迎した。

 

 しかし、これを聞いた猫は「ロシアって何ですニャ?私は千葉の猫なのニャ」と返答。 まさかのこの発言に、記者会見会場は「これはロシアの猫じゃないのか!?」 「経歴詐称か!?」「まさか空港で取り違えがあったのか!?」などと大混乱に陥った。

 

 その後の調べによると、ロシアから贈られたシベリア猫は、昨年8月に日本に到着したものの、検疫検査のために成田空港に留め置かれる事となった。180日間と言う長い時間を空港内で過ごしたシベリア猫は、その間にロシアでの生活をすっかり忘れてしまい、「自分は最初から千葉県の猫である」と思い込んでしまったという。

 

 知事は「猫が忘れっぽい生き物なのを失念していた。ロシアの話が聞けないのは残念だが、仕方がないので成田空港の話を聞くことにしたいと思う。おそらくもう半年後には成田空港のこともすっかり忘れて、今度は『私は秋田の猫なのニャ』と言い出すと思うが、そういう所がまさに猫。可愛いければ問題ない」と話している。

 

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