梅雨入りの季節を迎える中、大館市の「蕗を守る会」のメンバーが「秋田蕗の葉を傘代わりにしないでほしい」と、県民に自然環境の保護を呼びかけている。
秋田蕗は一般的な蕗よりも大きく育つ品種。大きいものは高さ2メートル、葉の直径は1.5メートルほどにまで成長する。
「秋田の国では雨が降っても唐傘などいらぬ 手頃な蕗の葉さらりとからげてサッサと出て行がえ」と秋田音頭の中でも歌われているように、傘として使うのにちょうどいい形と大きさであるため、この時期は蕗を刈り取って傘代わりに使用する県民が後をたたないという。
蕗を守る会は「雨が降るたびに蕗を刈り取っていては、いずれ秋田蕗は絶滅してしまう。各自雨傘や折り畳み傘を持ち歩くなどして雨に対応してほしい」と話している。