今月21日に秋田県大仙市で「新作花火コレクション」が開催された。これはフランスのパリで毎年開かれる「パリ・プレタポルテ・コレクション」と「パリ・オートクチュール・コレクション」(通称パリコレ)に匹敵するほどの大規模な新作発表会。創造性の高い花火とその技術力を一目見ようと、会場となった大曲ファミリースキー場には、日本だけではなく世界中から大勢の人々が押し寄せていた。
この日会場で一番注目を集めていたのは、花火玉全体をビビッドな赤色で彩った新作花火。会場に集まった観客達からは「華やかで存在感抜群!」「挑発的な雰囲気に思わず圧倒されちゃう!」と感嘆の声が上がっていた。
春をイメージしたという新作花火は、可愛らしいパステルピンクの花火玉。導火線には白い可憐なレースがあしらわれており、風が吹くたびにふわふわと揺れる姿が女性らしさ・愛らしさを引き立ててくれる一品だ。
独創的で枠にとらわれない花火を創造し続ける新鋭デザイナーの今年の新作は、なんと真四角な花火玉。「花火玉は丸いもの、という既成概念を打ち破りたかった」と話しており、「これはもはや革命だ」と業界では高く評価する声も多い。新作花火コレクションは毎年3月に開催されており、今後も全国から選び抜かれた若手花火作家の活躍に期待が持たれている。