「秋田市と北秋田市の名前が似すぎていて非常に紛らわしい」という苦情がJAROに相次いで寄せられていることを受け、秋田市は北秋田市を「商標権侵害」の疑いで提訴することを明らかにした。
秋田市は「うちの市の名前は1889年(明治22年)から使用している由緒正しい名称。一方、北秋田市の名前は2005年(平成17年)から使用され始めており、どちらが真似をしたのかは一目瞭然だ」と説明。一方北秋田市側は「この地域一帯は1878年(明治11年)からずっと『北秋田郡』と名乗っていた。市町村合併で『郡』を『市』に変えたら名前が偶然似てしまっただけで、真似をしたわけではない。むしろうちの方が歴史は古い」と反論。両者とも全面的に法廷で争う姿勢を見せている。
この他、秋田県内の各地域からも「仙北市と大仙市が似すぎていて、どっちがどっちかわからない」という相談や、「南秋田郡が秋田県の真ん中にあるのはおかしい。もっと県の南側に移動するべきだ」という意見、「にかほ市はなぜひらがななんだ。漢字で書け」といった苦情などが相次いで寄せられており、各市町村の責任者は現在対応に追われている。