岡山県は16日、同県の養鶏場で鳥インフルエンザに感染した鶏が見つかり、およそ20万羽の殺処分を始めたことを明らかにした。17日には佐賀県の養鶏場でも陽性反応があり、同県は対策本部を設置して、緊急の対策会議を行うなどの対応に追われている。
この報告を聞いた秋田県は、17日に「わが県でも鶏の飼育数は多く、中でも比内地鶏は『日本三大美味鶏』として全国に名を馳せている。大切な鶏たちを鳥インフルエンザに感染させないため、わが県も早急に対策を取る必要がある」と発表。
知事は会見の中で「昨日Yahoo!検索で『インフルエンザ 予防』と検索したところ、自主的なうがいと手洗い、そしてマスクの装着がインフルエンザ予防に有効だと判明した。これを参考にして、飼育しているすべての鶏にうがいと手洗い、そしてマスク装着を義務付けるように」と具体的な対策案を指示。養鶏業者からは「Yahoo!検索ではなくGoogle検索を使うべきだ」という指摘もあったが、予防法についての異論は特に寄せられなかったため、県は今後すみやかに鳥インフルエンザ予防を行っていく予定だ。
現在、鶏全羽に自主的なうがいと手洗いの方法を指導しているが、鶏は鳥頭で三歩歩くと忘れてしまうため、そのたびにまた最初から教えなおすという事態になっており、各養鶏業者は対応に苦慮している。