和歌山県の貴志駅で駅長を務めていた猫の「たま駅長」が6月22日に亡くなった。たま駅長は2007年(平成19年)に駅長に就任。その愛らしい姿を一目見ようと貴志駅を訪れる客が増加し、赤字で廃線の危機にあった和歌山電鐵貴志川線を救ったという功績が広く称えられている。
一方、秋田県でも鷹巣駅と角館駅を結ぶ秋田内陸線の利用者数が減少しており、毎年およそ2億円の赤字が続いている。この状況を改善するため、内陸線でも猫を駅長に任命すべきだという声が上がった。
しかし県民から「長引く不況により、内陸線だけではなく秋田県全体が経済的に追い詰められている。猫を駅長にするだけでは根本的な解決にならない」という声が多く寄せられたため、猫を駅長ではなく「秋田県知事」に任命することになった。年棒は猫缶とカリカリ1年分。
県は現在「猫知事総選挙2015」の立候補者を募集しており、秋田県内の多くの猫が出馬を表明しているという。関係者の間では、現職知事に非常に近い立場で職務にあたっているシベリア猫の「ミールくん」が最有力候補と見られている。