新米の季節を迎えた秋田県では、県内各地でさまざまな新米が姿をあらわしている。
大仙市ではよく晴れたこの日、腰を痛めた父親の代わりに生まれて初めて稲刈りをすることになった刈和野さん(17)が、コンバインのエンジンを上手くかけられずにエンストしたり、畦際ギリギリに植えられた稲を上手く刈れずに無駄に何往復もしたり、刈取り速度が速すぎて機械に稲を詰まらせたり等々、見事な新米っぷりを発揮していた。
また秋田市のスーパーでは、今日初めて接客販売業務を行うという仁井田さん(20)が、店頭に山のように積まれた米袋の前で「ええと、い、いらっしゃいませ!あ…秋田県産、あきたこまちは、いかがですかっっ!?」などと、たどたどしい話し方と緊張した面持ちで県産米のPRを行い、通りかかった人々はその新米らしさにあふれる姿を温かい目で見守っていた。
長年農業をやっているという大潟さん(50)は「今年の新米はなかなかの粒ぞろい。地元の新米をみんなで応援したい」と笑顔で話している。