本格的に秋を迎えた秋田県。県内各地では様々な「狩り」が次々と解禁になり、猟銃を持ったハンターたちが続々と姿を現している。
程よい秋晴れに恵まれたこの日、北秋田市阿仁に住む山立さん(職業マタギ・64歳)は森吉山に足を運び、仲間と共に紅葉狩りを楽しんでいた。「紅葉狩りは時期が決まっていて、遊歩道も整備されているので、初心者でも比較的狩りやすい」と話す山立さん。「ゴンドラに乗って高いところから狙えば、どんな紅葉でも狩れるだろう。今からがちょうどシーズンなので、若い人にもぜひ気軽に狩ってほしい」と気さくな笑顔を見せる。
一方、狩りには非常に危険も伴う。山立さんが数年前ブナ林で「きのこ狩り」をした時は、誤って毒キノコのツキヨタケを採取して食べてしまい、家族共々食中毒で3日間入院した。また、東京に行った際は「オヤジ狩り」にあい、所持金すべてを奪われたという。
それでもなお、狩りの世界に身を置き続けたいという彼。今後は「梨狩り」や「りんご狩り」などに挑戦すると話している。