今年行われた大学入試センター試験で、秋田県民にしか解けない問題が数多く混在していたことが明らかになった。秋田県民とそれ以外の都道府県民で平均点の差が大きかったことと、多数の受験生から「まったく分からない」という指摘が相次いだことから、今回の問題が発覚した。
現在までの調査で、秋田県民にしか解けない問題は、全ての教科に混ざっていることが判明。国語では「次の地名の読み方を答えよ」という問題で「八橋」「茨島」「川反」「象潟」「西馬音内」などが出題され、受験生たちは「や…やつはし……??」などと、問題用紙の前で悩んでいたという。また外国語のリスニング試験では、ICプレーヤーから流れる英語の音声問題に混じって「まめでらがー?」「まんずこっちゃきてねまれー」などの秋田弁の音声が流れ、「これは一体どういう意味なんだ」と頭を抱える生徒が多発したという。
他には「だまこもちの形状を次の図の中から選べ」という問題や「太郎君が食べた金萬の数はいくつか答えよ」などの問題も出題されている。大学入試センターは「問題作成者が全員秋田県出身だったため、他の都道府県民が解けない問題だと気がつかなかった」と説明して、記者会見を開いて謝罪した。