秋田県の県職員として働いていたスギッチ主任(10)が、2017年の11月で引退することを明らかにした。突然の引退宣言をニュースなどで知った秋田県民の間には、激しい動揺が広がっている。
スギッチ主任は2015年に一度「発信力不足」や「運動能力」を理由としたリストラ宣言を受けており、その後、スギッチ主任を支持する県民の反対運動で撤回されたという経緯がある。そのため「もしかしてまたリストラされたのでは」という憶測が飛び交っていたが、秋田県庁は「スギッチ氏は元々正規職員ではなく、期限付きの臨時職員。10年間の雇用契約が来年の11月で切れ、その後再更新をしないということで合意に至った」と、あくまで円満退職であることを強調した。
杉の木は樹齢50年以上で一人前に育つため、10歳という異例の若さでの引退に反対する声も多いが、有識者は「彼は元々『秋田わか杉国体』のマスコット。老木でなく『若杉』と呼ばれるうちに身を引きたかったのではないか。今後はフリーランスとして、県に縛られることなく世界を舞台に羽ばたいてほしい」と話している。