店 名

黒豆塩大福

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作ってる店

芽吹き屋:岩手県稗貫郡石鳥谷町好地3-85-1

食べた日

2005/02/26

買った店

ナイス外旭川店:秋田市外旭川字三後田31

前 説


 秋田に帰って来て数年、東京に住んでいた頃はあれ程好きだった塩豆大福のコトを、何
故忘れていたのだろうか。突然の様に思い出したのは、
ロイズのポテトチップチョコレート
食べてからだ。塩味ポテチの片面に甘いチョコが塗ってあると言う、プラスとマイナス、或い
は昼と夜と言った決して交わるコトのない両極が、口の中で絶妙のハーモニーを生みだす。
サッパリとしていてマッタリとしていて、それでいてクドくなく…(以下省略)。

 そう言えばコンナ感じのモノ、以前も食べたコト無かったっけ?と、記憶の底にある封印を
紐解いて思い出したのが塩豆大福である。レイズ・ザ・塩豆大福。物凄い爆音&波しぶきと
共に、一気に海底から海面へと急上昇を果たした。

 それからはどうしても塩豆大福が食べたくなり、色々な店を探してみたのだが見つからず
悶々とした生活を送っていたのだが、取り敢えず
豆大福としては1件、良い感じの店を見つ
けたので
ソコを利用していた。そんな日常の中、当HPの掲示板に次の様な情報が寄せら
れた。

> びびさん
 芽吹き屋に黒豆塩大福なるものがあるらしいです。

 だが、以前は西武の地下にあったらしいモノの、現在は無い様だ。さてどうしたモノかと考
えていると、更にコノ様な情報が!

> ありたやきさん
 「芽吹き屋」の「黒豆塩大福」を発見致しました!!
 「ナイス 外旭川店」のアイスコーナーの一番右端に「芽吹き屋」コーナーが申し訳程度に
 開設されておりそちらに「黒豆塩大福」がございましたよ!!!

 素晴らしい。今迄に何度も経験している至福の時。皆さんから頂く貴重な情報は、B食クラ
バー的にダイヤモンドよりも価値がある。
♪Diamonds are a girl's best friend!と、マリリン
モンローや
ニコールキッドマンは大スクリーンの中で華麗に歌い踊ったが、B食クラバーの心
のトキメキ具合を皆様にお知らせするにも、それぐらいのコトをやらなければならないかもし
れない。次の休みはナイス外旭川店に行こう!と決めたある日、天王町迄出掛ける社用が
出来た。

Comment


 あっさり終わった用事は、B食クラバーのハートを軽くさせた。このまま只帰るのも詰まらな
いなと思ったB食クラバーの脳裏には、ナイス外旭川店に行くか?と言う良からぬ考えが浮
かんだ。

 B食クラバー心の天使:『社用で来てるんだから真っ直ぐ会社に帰るべきだ!』
 B食クラバー心の悪魔:『ちょっとぐらい寄り道平気だって。』
 B食クラバー心の天使:『何言ってんの!ダメに決まってんじゃん!』
 B食クラバー心の悪魔:『ほら、午後の仕事の活力だよ。コレで普段の2倍頑張れるし。』
 B食クラバー心の天使:『…そう?』

 あっと言う間に天使は悪魔に騙された。って言うか、天使が1人、悪魔が1人だと思ってい
たのは実は、2人の悪魔だったのかもしれないが。そんなワケで少々遠回りになるが、ナイ
ス外旭川店へ向かうコトにした。

 ナイスは普段、B食クラバー的に利用率の高いスーパーであるが、外旭川店には、店の前
をしょっちゅう通るモノの、1度も入ったコトは無い。結構大きい店舗なので、店内を探すのは
少し手間取りそうだ。ありたやきさんがアイスコーナーと教えてくれたので、まずはソコに目
標を設定した。

 アイスコーナーは意外とスグに見つかった。次は芽吹き屋を探す番である。B食クラバー
が最初にとった行動は、『芽吹き屋』と言う大きな看板が掲げられている一画を探すコトであ
る。予想ではソコで、ニコニコ顔の店員が、黒豆塩大福を売っているハズである。

 が、そんなモノはドコにも見つからない。次に目に入ったのは、団子や大福などの和菓子
達が、まとめて売られているコーナーである。確かにアイスコーナーの右端にある。この中
にあるのか!と思い探してみるも、大きなメーカーの商品しか見つけられない。一体ドコにあ
るんだよ…と途方に暮れたB食クラバーは、更に店内を1周した。

 諦めかけたB食クラバーは、知らず知らずの内にアイスコーナーの前に立っていた。迷った
時は原点に立ち返ると言う、犯罪捜査の基本が体に染みついている様だ。って、推理小説
の読み過ぎっぽい。すると…!

 なんと、各種アイスが冷凍されているそのショーケースの中に、芽吹き屋の商品が他のア
イス達の中に埋もれて存在していた。あぁ、何たるコト。早トチリなB食クラバーは、てっきり
芽吹き屋の小コーナーがあるモノだと勘違いしていたのだ。よくよく考えてみれば、ありたや
きさんはそんなコト一言も言っていない。反省する間もなく、冷凍された黒豆塩大福を手に
取った。他にもよもぎ大福や串団子なんかも売っていた。

 説明書きを読むと、冷蔵庫の中ではなく、2時間程自然解凍する様にとのコトであった。
括弧して『気温25度』とか書いている点が少し気になった。冬の秋田の気温は高くても大体
2〜3度。部屋の中を温めると言っても25度迄にはナカナカしない。会社で食べるのは断念
し、帰宅してからの楽しみに取っておくコトにした。

 購入してから5時間程度。多分解凍されているだろうと、手に取ってみた。指先に伝わる
冷たさに不安になるが、口に入れてみた。が、冷たい!コレではアイス大福である。冷たい
モノでは人間は味を感じるコトは出来ないとは良く言うが、甘さも冷たさも殆ど感じるコトが
出来ない。

 レンジで解凍するか、更に明日迄待つか、どうしたモノかと考えたB食クラバーは、目の前
にあるヒーターで温めてみるコトにした。なんたる短絡思考。しかし、温めすぎると水分が飛
んでしまって、せっかくの大福の柔らかさが消失してしまうかもしれないので、そこは細心の
注意を払ったツモリである。って言うか、全くのカンなのだが。

 程良く暖かく、柔らかく感じられたトコロで食べてみる。柔らかい。そして甘い。温め作戦大
成功である。豆に当たると弾力のある堅さが感じられ、噛み切ってみるとしょっぱい。コレだ
よコレ。コレが待ち望んでいた味なんだ!と、天井からぶら下げられたブランコに乗って、歌
い出したい気分になった。

 豆が大福からハミ出したタイプのモノもあるが、芽吹き屋のは大福の中に豆が入っている
タイプ。そのため、パッと見豆が少ない様に感じられてガッカリだったが、食べてみると、結
構根性の入った黒豆がドッサリ。ウレシサのアマリ天井を突き破って、流れ星の様な美しい
軌跡を描いて飛び出してしまいそうである。

 秋田市内で気軽に買える塩豆大福としては、コレが最良と言うかほぼ唯一であろうが、い
ずれは岩手県の店にも行かねばなるまい。